Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

新国立劇場「ラ・バヤデール」2024.04.28-05.03 全4キャスト批評(No.2843)

2024-05-03 20:07:07 | 批評
第3幕「影の王国」32名女性群舞を「売り」にした新国立劇場バレエ「ラ・バヤデール」。群舞は32名の内、数名が交替するだけで、トップを「3名のヴァリエーション」が基本2組が踊るので、ツートップばかり売れ切れた、両日共に。
4キャスト全て観た。4/27, 4/28夜, 4/29, 5/3 。脇役含め全キャストである。

第1幕〆の「ニキヤ と ガムザッティ の恋敵対決」描写が、客席反応の全てを支配した ラ・バヤデール。米沢ニキヤ+木村ガムザッティ が圧倒的に支持された



新国立劇場営業は勘違いしている。「影の王国」は「0 → 1」にするだけ。第1幕ラストの長い「ニキヤ と ガムザッティ の恋敵対決」が最重要。会員向け雑誌「ジ・アトレ」1月号冒頭で4頁カラー写真9枚使った「木村唯 X 渡邊峻郁 X 木村優里 鼎談」で語り合ったこの組が「最も良い出来かな?」と事前に感じていたが、圧倒的な差が付いた。4/28夜の観客の盛り上がりは半端無い。第1幕終了が盛り上がっただけでなく、第2幕の黄金の神像&壺の踊りもブラヴォーだらけ、第3幕指揮者登場までブラヴォーが飛ぶ。黄金の神像は、初日4/27奥村 の方がきちんと踊れていたのだが。
  これから観る人には、米沢組がお薦め。前売り全席完売だが、明日10:00「戻り券&Z席」が出る。


柴山・速水・木村組は、米沢・渡邊・木村組に次いで良かった。「意地悪な木村ガムザッティに殺意を抱く」が米沢より少し薄かった。客席反応も、米沢組の次に盛り上がり。

・小野組
・廣川組

は冷静な反応。廣川組は「4階からブラヴォーが上演中&終演後一切飛ばない」静けさ。客入りの差かも知れない。


黄金の神像について。
4名中、奥村プリンシパルだけが崩れなかった。他3名は同じ箇所=左手支えに足を横向き左脚下にする で崩れた。金色の塗り? に滑っているかのようだ。危険なので、明日から振付変更して欲しい。怪我人出てからでは遅い。

第2ヴァリエーション3名 = 池田理沙子・金城帆香・山本涼杏 は「中央ポジション」を映えさせていた。見応え3名共ありました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする