デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 




肖像画で名を馳せた人のなかで、マリー・アントワネットの庇護を受けたマリー=エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランという画家がいる。上はヴィジェ=ルブランの自画像(ウフィッツィ美術館蔵)で1790年に描かれたものだが、これはマリー・アントワネットを描いているところである。
ルーヴルには彼女の描いた肖像画がたくさんあり、彼女の師匠であったクロード=ジョゼフ・ヴェルネの作品もあった。


ヴェルネ「月夜の港」(1771)

ヴェルネの作品の展示数は少なかったが、見たいと思っていた絵を見ることができてうれしかった。
このロマンチックな絵は、浪漫劇の背景にも用いられていそうだった。ヴェルネについてはよく知らないが、ローマっぽいような古代趣味が表れているように思う。
また昔は旅をするにも今より時間も体力も必要だったことだし、なおさら旅先の印象も強かったのではと思う。


ヴィジェ=ルブラン「ヴェルネの肖像」(1778)

ヴィジェ=ルブランが描いたヴェルネの肖像画。昔はこんな格好で絵を描いていたのか?といぶかりたくなるのだが、それにしても筆とパレットを持ってのポーズ、何と分かりやすいことだろう。

楽しみにしていたヴィジェ=ルブランの絵はたくさんあり、どれも見ごたえのあるものばかりだった。モデルになっている人の服もおもしろかった。


ヴィジェ=ルブラン「ルソー夫人とその娘」(1789)



フランス語読めません…



ヴィジェ=ルブラン「ヴィジェ=ルブラン夫人とその娘」(1786)

ヴィジェ=ルブランの絵は繊細で優美だった。いつの時代も人に苦労はつき物だが、絵に描かれている人の心の状態が一番落ち着いているのがロココ時代かもと思わせるような、そんな雰囲気をヴィジェ=ルブランの絵からは感じる。
尤も、ここまで美しく繊細な作品が発するものは、時代を超えても受け継がれるし、実際彼女は革命後19世紀半ばまで肖像画家として活躍した。彼女の功績はロココだけにとどまらず新古典主義にも影響を及ぼした。彼女は時代に翻弄されず、画家として生き抜いた。


ヴィジェ=ルブラン「ヴィジェ=ルブラン夫人とその娘」

たぶん、↑がルーブルで一番知られているヴィジェ=ルブランの作品だろう。


やっぱり絵を写真の収めたいですよね…


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