母が、乳がんだって

2009年6月末、70歳の母から「乳がんになった」と言われました。

ちょっと落ち着かない入院

2009-07-27 23:01:05 | 日記
朝9時半着。

基本説明を本来する事務の方の手が空かず、担当ナースさんから全説明。
この時点で初めて手術の内容(名称?)を知った母と私。
「胸筋温存左センチネルリンパ節除去」の文字が見えた。
ナースさん、さすがプロなので驚きは一瞬。
「まだ殆ど何もご存じない段階」の記録を淡々と。

薬の話や、各担当からの説明スケジュールを伺う。
父は偉い立場の先生にしか興味無いので、
病棟担当のお医者さんとナースさんの区別が付かない。
手術室の担当ナースさんや麻酔医の先生の説明もパスして院内設備探索。

そうこうするうちに弟も来た。
ようやく術前説明をC先生から受け、様々な同意書にサイン。
ステージ1までは行ってない初期と思われる、ただ乳頭付近にあるので
胸筋から上の切除が最適な治療です、という
映像見ながらの説明で理解はしたけど、
前日にコレ全部一気に言われるのってやっぱり何だかなあ。

父はがんの勉強をしたと言い張る割りに、的外れな質問を繰り返す。
ほぼ毎日、こういう聞いてるようで聞いていない年寄りの
相手には慣れていると思うが、
先生達に申し訳ない気分になってしまう。

父はコネを使ってここまで早く進められたことを
弟へ自慢げに語る語る。
私も母も、コネ診察なんて最悪だと
それぞれ愚痴メールしているので
さすがに苦笑いするしかなかったみたいだ。

父は、C先生から、術後の経過を見て継続しての診察が必要、
の話はもう全然聞いてなくて、
手術の方法や今の段階で推測される病状をオウム返しの再質問。
(あんなにものすごく判りやすい説明だったのに)
その根底にあるのは、A先生来るかと思っていて来なかったし
だったら何か質問しないと勿体ない、という妙な考え。
この変な思考にはずっといっしょにいないと気がつかないけど。

だから弟には「もうすっかり老人なんだから、変な言葉はスルーしろ」と
叱られたけど、アンタはたまにしか会わないからそう言えるんだと
心の中で言い返す。

善意の暴言も無神経な行動も四六時中よ、
ここ数年程度のことじゃなくて、
私達が子どもの頃からそうだったでしょ、
って、もうきれいに忘れてるあたりが父親の息子

母は、弟ともう少し話したかったが、
父が時間ぎりぎりまで一緒にいようとするのに
耐えきれず、諦めて病室の外へ我々を追い出す。

元々誰にでもそうだけど、
今日という日になっても、
母をいたわり、気遣う言葉も行動も
相変わらず、まったく無い。

病院の枕が合わないので、
明日は普段使っているのを持っていく。
サンダルも冷え予防靴下と一緒では無理だったので
別のを持って行く。

少しでもやることがあると、泣かないで済む。