母が、乳がんだって

2009年6月末、70歳の母から「乳がんになった」と言われました。

今現在、母の考えていること

2009-07-04 09:20:16 | 日記
今朝、母と話す。

父は相変わらずで、ネットで探し出した様々な事例やら学術サイトのページをいちいちプリントアウトし、母に手渡す。
それで何かしてあげているつもりなのだろうが、印刷範囲がずれていて読めないページもあったり、まだ実際どこまでどうなっているのか判らない段階なのに、年代も生活も違う方々の様々症例や治療方法、英語の学術論文を読んで何の意味があるのか、と母はいらだつ。
そもそも紙とインクを使うことじゃない、うちのマジで少ない年金生活で少しでも節約したいのにという母の気持ちを完全無視なので、困ったものだ。いらないというと「紙もインクも安いから良いんだ」「インクなんてタダに近い」(そんなことあり得ない!)などと別次元の口論になってしまう。元から常識がずれている人なので諦めるしかない。

母は自分で、今の自分に必要な情報をネットで集めたりしている。検索キーワードの工夫が面白いと言っていて、随分前に(キツイ文句言いながらで悪いことをしたが)教えて良かった。
「お父さんと違ってパニックになってないでしょ?」
「(食べ物や生活習慣など)ずっとすべてに気を遣ってきたのに、こうなっちゃったんだもの。全部受け入れるよ」
「この年だし、来るべき時が来て、それがこれってことだから」
恐らく入院することになる病院のWebサイトを読み
「今から揃えておけるものは早めに準備する。洗濯するヒマと体力が勿体ない海外出張の準備みたいで笑っちゃった」

10年ほど前、心臓や副腎の検査で1ヶ月半入院したことがあり、その時よりは、何のための入院だか理由が分かっているので気楽らしい。
家族ぐるみでもう20年以上のつきあいになるアジア圏の友人一家の奥さん(50歳)が、数ヶ月前に、一泊二日で帰宅の乳がん手術をしている。父はこの時の近況報告の内容で全てを同じと考えてしまっているが、母は違う。
「帰宅後も副作用の吐き気やだるさが辛かったんだって」ということで、術後の不安を少し持っている。
あと、この友人一家のご主人は家事雑事パーフェクトなので、うちの参考にはならない。うちの父はプリンターの紙詰まりも取れず、電球も取り替えられない。

話からするに、何がどうなっているのか父が(年寄りの性質で)性急にことを進めすぎたので、母自身が把握できていない。
検査結果などの書類を入れて割り印押された封筒を、何が書いてあるか見てみたいだけで開けようとしたり、「ここから先は男性の立ち入りご遠慮...」にお構いなしに付いてこようとするのを止めたりで、それどころじゃなかったのもある。

私はどこまで一緒に話を聞けるのか、私だけで質問したいことがあった時は聞けるものなのか、判らないけど、次の診察まで、余計な情報は入れないようにしようと思う。

いつ頃からか、母が、私の分まで食事を作りたがるので、好きなようにさせていた。
(それまでは、私は帰宅してから食べたいものを作って食べていた)
母の好きなものを私も作れるようになっておこうと思う。
退院した後、私の作ったおかずの味に文句を言って欲しいから。

私はまだ夜になると泣いて涙が止まらない。泣き疲れて寝ている感じ。
昨日は職場でも油断すると涙ぐんでいた。そのたびに目薬さしてごまかした。
母がいつもと変わらないのか、本当に受け入れているのか、私にも何か言えないでいるのか、判らないのが悲しい。