▽血統徒然△

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IK理論とノーザンテースト

2004年12月13日 | 血統
偉大な種牡馬ノーザンテーストが逝去されたわけですが、この大種牡馬に一貫してケチをつけ続けてきた人たちがいます。IK血統理論研究所です。こう書くと「ノーザンテーストに関わる配合でもA評価馬は生産できる、ノーザンテースト云々でIKを批判するのはわかってない証拠だ」という反論が返ってくるのは8年前から知っていますが、あらためて久米氏自身が述べたことを読んでもらいましょう。

久米裕の平成血統競馬論(4)

故・五十嵐良治氏は、ノーザンテーストを「有害なウィルス」のような馬と評し、その種牡馬としての存在を「百害あって一利無し」とさえ断言したこれはノーザンテーストが抱えていたマイナス面は、配合によって 修復することが困難である

さて、ノーザンテーストに対して批判的なことを書いてきたが、私は同馬や、その関係者にうらみつらみがあるわけではないし、悪意もない。ただ、ノーザンテーストが必要以上に「名血」と騒ぎ立てられることに警鐘を鳴らしたいだけである。さらに言えば、同馬には血統上のマイナス面が多すぎ、それがバラまかれることの弊害を指摘したいからである。

BMSにノーザンテーストを持つ繁殖牝馬は、今後ますます増えていくと思われる。そこで、まず間違いなく言えることは、Northern DancerやHyperionを含んでいるために、ノーザンテーストの影響力を強く出してしまうような種牡馬からは、一流馬が誕生する可能性はほとんどないということである。トニービンは、後者(Hyperion)の典型である。

あえて論評は避けます。

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