五里霧中

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総裁選挙をうけての社説2本

2006-09-10 22:42:06 | マスコミ

 自民党総裁選挙の公示を受けて

   

        の社説を

 

 まずは朝日新聞から

総裁選告示 独走を生んだもの

 権力闘争の色彩は薄い。「自民党をぶっ壊す」と叫んだ小泉首相のようなメッセージもない。かつてなく緊張感に乏しい自民党総裁選が告示された。

 安倍晋三氏という「勝ち馬」に乗りたい。日の当たるポストにつきたい。選挙の「顔」がほしい――。そんな党内の思惑を集めて、安倍陣営は満席状態である。

 圧勝が見えている以上、細かな政策を示して手足を縛られたくないということか。安倍氏の公約は新憲法制定、教育改革といった項目を並べただけの印象だ。歴史認識など微妙な問題を聞かれると、あいまいな答えを返す場面も目立つ。

 政策抜き、それでも一人勝ち。こんな奇妙な総裁選に、なぜなったのか。

 最大の理由は、10年前に衆院選挙に導入された小選挙区制にある。

 小選挙区で当選できるのは1人だけだ。2位当選、3位当選はない。当落は候補者個人の努力もあるが、党首の人気度に大きく左右される。

 世論の受けのいい党首か否か。民主党に勝てる党首か否か。派閥に代わって強大な力を握った党執行部、主流派に加われるか否か。そんな二者択一の「デジタル政治」が自民党を覆いつつある。政策は二の次、三の次だ。

 とりわけ昨年の総選挙の衝撃が大きかったのだろう。自民党は郵政民営化支持で強引なまでに一本化され、小泉人気で地滑り的な勝利を得た。だが、次はその逆もありうる。その恐怖感が自民党議員を支配するようになった。

 安倍氏の毛並みは良いが、さしたる経歴、実績はなかった。それが拉致問題などをめぐる発言で一躍、人気政治家になった。中国、韓国に対して高まるナショナリズムの空気に乗った面もある。

 デジタル化した自民党政治の構造変化が、そんな安倍氏を最強の総裁候補に押し上げることになった。

 党内に、安倍氏の主張に対する異論がないわけはない。中選挙区時代なら、そうした勢力もそれなりの存在感をもてたはずだが、吹き飛ばされてしまった。

 かつての総裁選といえば、派閥が腕力と金力を競い、総裁ポストをめぐって党内で権力闘争を繰り広げた。政策路線の争いもそこに絡んだものだ。

 だが、政権交代が現実味を帯びる小選挙区制の総選挙では、民主党との対立こそが実質的な権力争いの舞台となる。その分だけ党内対立のエネルギーが薄れ、この「つまらない総裁選」をもたらしたのではないか。

 来年の参院選は大丈夫か、ひょっとすれば衆院解散も……。総裁選の陰で民主党の小沢代表の動向が語られるのも、権力闘争の重心が党内対立から移りつつあることの表れだろう。

 とはいえ、党内の論争がしぼめば政党としての活力が失われる。新政権の性格もあいまいになる。国民を退屈させないよう、谷垣禎一氏と麻生太郎氏の両候補には奮起を促したい。

 

  最大の理由は、10年前に衆院選挙に導入された小選挙区制にある。

  小選挙区導入前に朝日は反対したか?

   選挙資金が掛からない、イギリス的な小選挙だけをイメージして賛成しなかったか?

  

  中国、韓国に対して高まるナショナリズムの空気に乗った面もある。

  韓国の左翼大統領の発言 

   中国の昨年4月の反日デモ・2002年のサッカーアジアカップでの観衆の行動

   尖閣諸島のガス田問題・靖国神社参拝への過度の干渉  他

 

  この「つまらない総裁選」をもたらしたのではないか。

  福田待望論を社説を使って煽った朝日新聞のせいで、

   かえって福田氏の腰が引けたんじゃないのか?

    参考に

 自民総裁選 福田さん、決断の時だ  2006.6.20

  「自民党にとっては、かなりきつい権力闘争になる」。小泉首相がそう予告する秋の自民党総裁選が、3カ月後に迫った。党内の主導権争いがいよいよ本格化する。

 政権最後の国会を終えた首相はきのうの記者会見で、ポスト小泉の候補者たちにこう注文をつけた。「日本国の首相としての抱負・経綸(けいりん)をもって、首相になったら重点的に取り組みたい基本方針を表明されると思う」

 自民党の新総裁は、ほぼ自動的に次の首相になる。党のトップを争うと同時に、国のトップとしての見識が問われるというのは、首相の言う通りだ。

 なかでも注目したいのは外交についての考え方だ。首相の靖国神社参拝に足を引っ張られ続けた中国、韓国との関係
をどう立て直し、ダイナミックに発展するアジアにどんな日本の戦略を描くのか。

 ここまでの総裁選レースでは、世論調査でトップを走る安倍晋三官房長官が事実上の出馬表明をし、中堅・若手を中心に派閥の枠を超えた支持を広げている。

 麻生太郎外相、谷垣禎一財務相らも立候補に意欲を見せているが、安倍氏が大きく先行しているのは間違いない。焦点はだれが安倍氏に対抗する勢力を構築できるかに絞られつつある。

 その点で、党内の関心が集まっているのは福田康夫元官房長官の去就だ。党内のベテラン議員を中心に、こちらも派閥を超えて待望論がある。

 だが、肝心の福田氏本人の態度が煮え切らない。議員外交で動き回り、出馬に前向きと受け取れる思わせぶりな発言をしたかと思うと、自らへの待望論には「雑音」「生体反応なし」と気のない反応を繰り返している。

 福田、安倍両氏はともに官房長官として小泉政権を支えてきた。違いが際だつのは外交路線である。

 靖国問題を理由に中国との首脳交流が途絶えたことについて、安倍氏が「いかにも居丈高な外交だ」と中国を批判すれば、福田氏は「お互いに感情的になるのは最低だ」と首相をたしなめる。

 靖国参拝の是非にとどまらず、台頭する中国にどう向き合うか、両氏の間には本質的な対立があるように見える。

 ふたりがこの問題で真剣に語り合えば、これからの日本の針路が浮かび上がる論争になりうる。福田氏が外交を憂えるのなら、ぜひ総裁選に立ち、安倍氏との論争に臨む決断をしてもらいたい。

 福田待望論の背景には、さまざまな思惑が交錯している。
世代間の綱引きや、最大派閥・森派の分裂を期待する狙いもあるだろう。首相のいう「権力闘争」もこの辺りに潜んでいるのかもしれない。

 ただ、福田氏に出馬する気がないのなら、早くそう意思表示することを考えるべきではないか。福田氏に共感し、安倍氏への対立軸を示す必要性を感じている人が出馬しそびれたり、後れをとったりすることになれば、せっかくの論争の機会が失われてしまうからである。  

 

  谷垣禎一氏と麻生太郎氏の両候補には奮起を促したい。

  6.20の社説では 麻生太郎外相、谷垣禎一財務相らも になっているが

   なぜ順序が逆転しているの?

      朝日にとってのアジア外交の実行者だから? 若宮からの指令か??

 

 

  次は朝日をぶった切っている産経新聞です。


 傷口に塩をすり込み、焚(た)き火に油を注ぐ者がいる。これを「騒動師」と呼んだのはどの作家だったか。実は同業記者の中にも騒動師がいて、正義を振り回し、良心を売りにするから始末が悪い。

 ▼彼らは首相の靖国参拝を自民党総裁選の争点へと誘導したが、とんと盛り上がらない。世論の風向きが「参拝も悪くない」に傾いたからだ。当の中国も、靖国批判が過ぎて日本国内に嫌中ムードをつくってしまった。いまは日本のメディアに乗せられた愚かさを悔いていよう。

 ▼この騒動師、今度は「歴史認識」「村山談話」を踏み絵に、総裁候補から答えを引き出そうとする。狙いは、先の戦争に対する「痛切な反省」と「心からのお詫(わ)び」を否定させ、中韓の敵意を鼓舞することだ。安倍官房長官が「後世の史家に任せる」と答えると、振り上げた拳の下ろしどころがない。

 ▼歴史を善悪で決めつけるのは、いかにも安物の正義である。かつて社会党の佐々木更三氏が中国の毛沢東主席に侵略を謝罪したところ、「皇軍の力なくしては権力を奪えなかった」と逆に感謝された。共産党の敵は自国の国民党だった。歴史認識が権力の都合でコロコロ変わる実例である。

 ▼中国要人が「歴史認識」を言い出したのも、日本メディアが火付け役だ。昭和57年に、文部省が教科書検定で「侵略」を「進出」に書き直させたと報じた。これが全くの誤報なのに、中国の反日行動に火がつく。親日的だった実力者、トウ小平氏の追い落としに長老派が利用したからだ。以後、親日は中国要人の鬼門になった。

 ▼かつて“名筆”山本夏彦さんは自国の非を暴いて直(ちょく)とするのは、良心的だからであると皮肉った。実直、直情ばかりでは政治芸のあやが分からない。

 

 同業記者の中にも騒動師がいて、正義を振り回し、

              良心を売りにするから始末が悪い。

     いわずと知れた朝日新聞

 

 中国要人が「歴史認識」を言い出したのも、日本メディアが火付け役だ。

  昭和57年に、文部省が教科書検定で「侵略」を「進出」に書き直させた      と報じた。

 

   これも朝日・・・

 

  報じたのは  報道ステーションの加藤千洋氏

          (当時朝日新聞北京支局勤務 北京発の外電で報道)

 

     最近は各社の立ち位置がわかって読みやすいですな・・・              



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