フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

「神の言葉」 THE LANGUAGE OF GOD (LA LANGUE DE DIEU)

2006-07-25 23:13:13 | 科学、宗教+

先日の科学雑誌で目にした書評に引かれて注文していた本が今日届いた。

Francis S. Collins "The Language of God" A Scientist Presents Evidence for Belief

著者のフランシス・コリンズはヒトゲノムプロジェクトを引っ張ってきたアメリカの研究者である。ざっと見たところ、科学者の英語で書かれていて文章自体は余り込み入っていないようなので、彼の考えているところが生の形で聞こえてきそうである。科学をやっていてなぜ神の世界に近づくのか。あるいは科学をある程度極めると別の世界が見えてくるのか。

このブログを始めてから 「科学と信仰」 というテーマに興味が湧いている (カテゴリ 「科学、宗教 +」 に少し触れられています)。この両者の関係がなぜ、どのようにこれまで問題になってきたのか。どういう過程で科学から信仰へ移行するのか。その移行に対してどのような批判がなされているのか。

最近、気づかないうちに自らの考えに枠をはめていることを意識できるようになってきている。立ち止まって考えることなく、そんなことはないと勝手に、非常に安易に決め付けてかかっていることが如何に多いかということを。頭の中をできるだけ白くしてから、いわば更地から考え始めることが如何に難しく、如何に重要であるのかということにも気づき始めている。

この本には日本ではほとんど問題になることのない視点からのお話が出ていると思われる。日本語で言うところの 「虚心坦懐」 (よくよく考えてみると非常によい言葉である) に向き合い、科学を行うということの意味を改めて振り返ってみたい。そういう機会になればよいと思っているようだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 週末をホテルで PASSER LE W... | トップ | 俳句選集 「何という暑さ」 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

科学、宗教+」カテゴリの最新記事