フランスからの便りは、大げさに言えば私の望みを満たしてくれそうな器のように感じる。しかしそれは行く先の見えない道であり、山あり谷ありの全く予想できない道になるかもしれない。それだけに、その道にこの上ない魅力を感じるのだ。そういう訳のわからない状況にならなければ、自分の中に何が眠っているのかわからないからである。予想もできないようなことに出会った時に、自分がどのように反応するのか。それを見てみたいという想いが湧き上がってくる。それは新たな発見へ導いてくれそうな予感がする。この世を生きるということは、突き詰めればそういうことかもしれない。
私の座右にはエマーソンのこういう言葉がある。
"All life is an experiment.
The more experiments you make the better."
Ralph Waldo Emerson (May 25, 1803 – April 27, 1882)
From "Experience" in Essays, Second Series
これは以前にも触れた点だが、ヘルメス的なものが目を覚ましてきているのかもしれない。