Blog=「Sawacchi抄」

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新任の校長先生

2005年04月06日 | Weblog
このほど福岡小学校に赴任してきた校長先生にお目にかかった。
写真は新年度初の役員会の模様だが、新任の校長先生も同席し初顔合わせで少し緊張した会議を行った。
総会に向けた話しが主なのだが、特に記憶に残った話として「ネームプレート」のことと「学級の連絡網」の事が印象的であった。

「ネームプレート」とは、子供たちが胸につける名札のことだ。
ここ数年、子供たちの連れ去り事案が全国的にも増えてきているが、例外でないこの辺でも保護者や学校がナーバスになっている。
例えば、仮に犯人が名札を見て○○君と声を掛け、それが連れ去りの原因となる心配がある。
逆にどこの子か判っていれば、近所での防犯にも役立つし、一つの規律にもなる。
こういった事などから、登下校時にネームプレートを付けるか付けないかの議論になり、ルールに一貫性がなくなったりする。

また「学級連絡網」を作っていない現状も寂しい。
数年前まで学級連絡網はあったが、それを第3者が手に入れ悪用したケースが相次ぎ、その後連絡網が廃止となった。
しかし遊ぶ時はクラスの子が多い最近、クラスメートの連絡先が解らず不便することも多い。しかし万一名簿が洩れ、悪用された場合は名簿製作者に責任が行かないとも限らない。すると名簿製作者である学校も二の足を踏む。
ここは、保護者レベルで自己責任の範囲で希望者でしか作れないかも知れない。寂しい話である。

この二つのケースは、誠に時代の裏面を如実に表した出来事だ。
古き良き時代は、永遠に到来しないのだろうか。
新任の校長先生にとっては、こうした社会背景のもと多くのご苦労があるのだろう。どうか地域や保護者と一緒に手を取っていきたいものである。



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