セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『フェアルーン』 インプレッション

2014年11月03日 15時07分30秒 | 【旧】購入・レビュー話
よくよく考えると、女性の勇者しかしない世界って、少し珍しい気がします。




フェアルーン
対応ゲーム機 ―→ 3DS(ダウンロード専用)
発売日 ―→ 2012/10/08
価格 ―→ 278円(税別)
ジャンル ―→ アクションRPG
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)

※スマートフォン向けにも無料で配信されています。





■====== 簡単なご紹介 ======■

1980年代のパソコンゲームを彷彿とさせる、レトロ風アクションゲームです。
元々はパソコンでフリーゲームとして配信されていたものが、スマートフォン向けにリメイク。それを、さらに3DSにもリメイクしたものになります。複雑なボタン操作は必要なく、様々な謎解きを攻略して、魔王を封印する3匹の妖精を救い出しましょう。


すいません。かなり前にシナリオクリアしていたんですが、書きそびれていました。
とりあえず、感想を。




|== 基本システム ==|
いわゆる初代『ゼルダの伝説』風の画面構成となっており、プレイヤーが可能なのは、移動と、メニュー画面を開いてのアイテム使用だけ。
敵に触れるだけで攻撃を行います。もちろん、敵もこちらもダメージを受けます。

ここで重要になってくるのは、ちょうど良いレベルの敵を探して倒していくことです。
自分と比べて弱すぎる敵だと、ノーダメージで倒せるけど経験値が入りません。逆に強すぎる敵だと、こちらが一方的に大ダメージを受けてしまいます。ちょうど良い強さの敵を相手に、確実に経験値を稼いでレベルアップしていくことが、攻略のカギの1つになります。

あとは、要所要所で手に入るアイテムを、どこで使うか?も、攻略のカギです。
とりあえず「ここかも?」と思ったら、アイテムを使ってみるといいでしょう。間違えて使ったとしても、特にペナルティはありませんので。

また、体力がゼロになると死亡してしまいますが、特に大きなペナルティはありません。
ただし、少し面倒な一本道を歩かされたあと、特定の復活ポイントへ復活するという流れになるので、いわば”タイムロス”になります。
単にシナリオクリアするだけ、ということなら別に死んでも構いませんが、タイムアタックに挑戦している時には注意したいですね。

|== マナのかけら ==|
アイテムのなかでも、最初から最後までお世話になる重要アイテム。
”特徴ある草”の生えた場所で使用すると、「回復ポイント」が出てきて、そこで体力を全回復できるようになります。
回復ポイントは何度でも使えます。レベル上げに上手く活用しましょう。

|== アチーブメント ==|
いわゆる「やり込み要素」ですね。
一度シナリオクリアすると解禁されます。「2時間以内にクリア」とか「レアモンスターを全部倒す」とか「ノーミスでクリア」とか、色々な条件があります。
何周もプレイして、全コンプリートを目指してみてはいかがでしょうか?



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 プレイ内容 ―→ 2回シナリオクリア
 クリアタイム ―→ 1時間8分44秒(2回目)



○ ―→ レトロ風にこだわった作りが、好印象です。
見た目もそうですけど、音もいわゆるファミコン音源っぽい感じ。雰囲気でていますね。
昨今は”レトロ風”といっても、曲は妙にハイクオリティだったりすることが多く、まあ、それはそれで良いとは思うんですけどね。どうせレトロな見た目にしたなら、とことんレトロにこだわってくれたほうが、なんか落ち着くというものです。


△ ―→ 謎解きや仕掛けも、いかにもレトロ風。
例えば、本来通れない物体なのに、いつもとほんの少し形状が違っていて、実はそこが”隠し通路”になっているとか。昔のゲームではよくある仕掛けですが、今のゲームではほとんど無いですからね。
私はまだ比較的あまり悩まずに攻略出来たように思いますが、昔のゲームをあまり経験したことのない人ほど、今作の謎や仕掛けには苦戦するでしょう。ヒントも無いですからね。昔は、こうだったんです。


△ ―→ 戦闘でのレベル上げも、いわゆる仕掛けの1つ。
ゲームによっては、例えば敵と戦わずして謎をどんどん解いていって先に進んだり、戦い方次第でレベル差があってもボスに勝てたりするとか、あったりするものですが…今作では、自分より強い敵には”絶対に”勝てない仕様になっているので、必ずレベル上げが必要になります。
これを1つの魅力ととるか、面倒くさい要素ととるか…そこで、評価が大きく分かれてきそうな気がします。私は、別に良いとは思いましたけどね。


× ―→ ボリュームには期待しないように。
上記にもあるように、慣れてくれば1時間前後でクリアできちゃいます。
なので完全に、周回プレイしてどんどんタイムを縮めたり、アチーブメントの条件を達成することを目指したりして楽しむって感じです。
ただ単にクリアしたいだけだと、元は取れないでしょうね。



■====== まとめ ======■
●●●●●○○○○○ … 5点(10点満点)


古き良きレトロ風ゲームを充分に表現できているとは思いますが、せっかくゲーム機向けにリメイクするなら、もう少し手を加えて欲しかったように思います。
元々フリーゲームで公開されていたものを、パワーアップさせてスマートフォン向けにリメイク。移動とアイテム使用だけなので、スマートフォンの片手プレイに適しているという意味では、スマートフォンに合ったゲーム性だと思うんです。
しかしそれが、そのまま3DS向けに移植されると…今度は、やっぱり物足りなさを感じちゃうんですよね。しかも、3DS版だけ有料ですし。

3DS版をプレイしてみた後、試しにiPhoneで同タイトルをダウンロードして少しだけ遊んでみたのですが…ほとんど違いはありません。
しいて言うなら「体力がピンチになると警告」や「プレイタイム表示のON/OFF」が3DS版には追加されているくらいのもの。なので、多少の手は加えているのでしょうけど、もともと無料だったものを有料として売り込むのであれば、もうちょっと追加要素が欲しかったように思いますね。
あとは、スマートフォン版と比べずに考えたとしても、価格相応の魅力があるかどうか?と言われると、まあ…ギリギリセーフかな?って感じ。数年前なら十分に通用したでしょうけど、今は低価格でも表現力やシステムの充実しているゲームが増えてきましたので。

3DSからスマートフォンへ。あるいはスマートフォンから3DSへ移植されるゲームが増えてきましたが、本当に”そのまま移植しただけ”ってゲームが多いんですよね。
まあ、それでも十分通用するゲームはありますし、別にそれで売れる見込みがあるのなら構いませんけど…元来、スマートフォンとゲーム機では、ユーザーの思考が大きく変わってくるわけですから、それに合わせて多少なりとも中身を変化させるべきだと思うわけです。
例えば『パズドラZ』は、世界観やキャラクターをしっかりと構築してスマートフォン版にない魅力を作りましたし、『チャリ走DX2 ギャラクシー』は、3DS版だと買い切りですが、スマートフォン版だと基本プレイ無料タイトル(アイテム課金制)として提供されています。
3DSが売れているから、とりあえず3DSでも出したら…という安直な考えだけで終わらず、もう一歩深く考えることができたら、きっとその作品は3DSでも個性ある魅力を発揮できるのではないでしょうか?


ま、今回は私があまり下調べせずに購入したので、一応2周プレイまでは楽しませてもらいましたが…3DSとスマートフォンの両方を持っている人が、今作を遊ぶにあたってわざわざ3DS版のほうを選択するメリットは、あまりありません。どうしてもボタン操作がいい!という人や、スマートフォンでゲームを遊びたくないという人くらいかな。まあ、それでも十分な動機だとは思いますけど。
なので3DS版のほうを検討してみる人は、せっかくならまず、体験版のつもりでスマートフォン版のほうを少し遊んでみてから、3DS版の購入を検討してみると良いかもしれません。
初期のころのパソコンで遊んでいたような、レトロ感満載のゲームが遊んでみたい30代~50代の人なんかには、合っているんじゃないかと思います。是非どうぞ。

万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
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 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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