セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『ジカンデファンタジア』 インプレッション

2010年11月17日 19時08分41秒 | 【旧】購入・レビュー話


ジカンデファンタジア
対応ハード : PSP
発売元 : アイデアファクトリー
開発 : オーパス
発売日 : 2010/07/08
希望小売価格 : パッケージ版 5,040円・ダウンロード版 3,990円(共に税込)
ジャンル : 2DアクションRPG
プレイ人数 : 1~4人
通信機能 : アドホック通信対応
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:1,500円(新品) ※GJF2010で買いました(笑)
進行度:全ステージクリア(全10ステージ)
クリアまでのプレイ時間:約4時間
 ※基本は3~5分でプレイ&30分も2回ほどプレイ
-----------------------------------

●自由な時間で、レトロアクションRPGを
今作は、レトロ風なグラフィックのアクションRPGです。遊びたい時間を設定することで、その時間に合わせてダンジョンが生成されて、かならず時間一杯でプレイ終了するというのが特徴です。
ちなみに開発は、同じくレトロ風な『勇者30』も手がけたオーパスが担当しています。


●基本的な進め方
プレイヤーは、街で色々と準備を整えてから、ダンジョンと時間を選択してプレイします。ボスを倒すことができれば、ストーリーが進行して新しいダンジョンが増えます。
ダンジョンは全10ステージ。時間設定は、3分~30分の間の1分単位で設定できます。プレイ時間が長いほど、レア度の高い宝箱が出てくる確率が少し高くなるようです。

ダンジョンは、数十秒で攻略できるフロアを繰り返し進んでいく形になります。
そして、残り時間が1分半をきると、必ず次のフロアがボス戦となります。
時間切れまでにボスを倒せばステージクリアですが、そこで終わりではありません。残った時間で「ボーナスフロア」という、大量の敵や宝箱があるフロアをプレイすることができます。

ちなみに、何回死んでも生き返ります。
死亡したら、そのフロアの最初の地点に戻されます。また、いくつかのデメリットもありますが…それは、それぞれ下記で説明します。


●操作説明
方向キー … 移動
方向キー2回押し … ダッシュ
アナログパット … 画面をスクロール
×ボタン … ジャンプ
方向キー下+×ボタン … 床の下に移動

ジャンプ中にダッシュもできます。あまりメリットはないですが。

○ボタン … 攻撃
□ボタン … 仲間その1のみ攻撃
△ボタン … 仲間その2のみ攻撃

主人公の他に、お供となる仲間を2人までダンジョンに連れてくることができます。
基本的には○ボタンを押すことで主人公と仲間が一斉に攻撃しますが、「ため攻撃」をしたい場合は○ボタンを押しっぱなしにしないといけません。その間は△ボタンや□ボタンで仲間を操作してあげることになります。(○ボタンで一斉攻撃がイヤな人は、メニュー画面の「オプション」でらくらく攻撃モードをOFFに)
連れていく仲間は、街にいる時にSTARTボタンでメニュー画面を開いて「パーティ」を選択して、それぞれ連れていきたい仲間を選択して、△ボタン・□ボタンにセットします。
ちなみに、ダンジョンプレイ中は仲間の会話が画面下に出てきたりするんですが、連れている仲間によって会話内容も変わったりするのかも?

方向キー上+○ボタン … 宝箱を開ける・扉を開ける
Lボタン … アイテムの使用
Rボタン … ボタンイベント発動・ダンジョンへ出発

ボタンイベントについては下記を参照。
街では、Rボタンを押すことで、どこにいても素早くダンジョンに出発できます。

STARTボタン … メニュー画面を開く


●様々なシステム紹介
◆ウェポンについて
防具はありませんが、武器はあります。何か1つを装備していくことになりますが…様々な種類があります。
攻撃力・一度に出せる攻撃回数・ため攻撃の能力などが違いますし、種類によって攻撃方法も違います。例えば、剣だと前方に攻撃ですが、オノだと斜め上に弧を描くように投げます。爆弾だと広範囲を攻撃できますが、当たると自分もダメージを受けます。
ウエポンの変更は、街でしかおこなうことができません。

◆マジクォーツについて
様々な能力の入ったチップのようなもので、装備することで能力が上がったり新しい能力を得たりします。最初は3つしか装備できませんが、新しいステージが登場するたびに装備できる数が増えていきます。
基本は主人公の攻撃力・守備力や仲間の攻撃力が上がるもの。特殊なものだと「覚醒」時の能力が上がったり、攻撃時に一定確率で状態異常を与えるなどがあります。
マジクォーツの変更は、街でしかおこなうことができません。

このゲームでは、経験値という概念もレベルという概念もありません。ウェポンとマジクォーツだけで主人公の能力が決定します。
より難しいステージを攻略するには、繰り返し挑戦して、レア度の高いウェポンやマジクォーツを獲得していきましょう。

◆ジャストタイマーについて
ダンジョンの宝箱・敵・次のフロアに行く扉に、たまに吹き出しアイコンで制限時間が表示されていることがあります。
それぞれ、制限時間が0になったタイミングで宝箱を開ける・敵を倒す・扉を開けるなどすると、ちょっと良いアイテムが貰えたり、良いフロアへ行けたりします。別に無視しても問題ありません。
※白い吹き出しがジャストタイマーです。扉に赤い吹き出しで表示される制限時間は、ジャストタイマーではなくフロアの制限時間です。

◆タイムイベント&ボタンイベントについて
ダンジョンをプレイ中に、オレンジ枠で書かれた「タイムイベント」と、水色枠で書かれた「ボタンイベント」が発生することがあります。そこには、例えば「あと10秒で地震発生」とかいう風に書かれており、その通りにイベントが発生します。
ただしボタンイベントについては、時間を待たずにRボタンを押すことで、いつでもそのイベントを発生させられます。
まあ…大抵の場合「タイムイベント」は悪いことで、「ボタンイベント」は良いことが多いです。

◆フロアミッション&フロアスターについて
各フロアには、全体の制限時間とは別に、フロア自体にも制限時間があります。また、ミッションも設けられています。
制限時間とミッション内容、次のフロアへ行く扉の方向は画面右下に表示されています。「敵を全滅!」とか「ノーダメージ」とか書かれているので、制限時間内にこのミッションを満たして次のフロアへ移動できれば、フロアスターというものが増えます。

フロアスターは最大で5つまで増えて、これが多いほど良いフロアへ行けたり、良い「ボタンイベント」が発生しやすくなります。5つの場合は必ず「覚醒」というボタンイベントが発生し、一定時間主人公が強くなりますが、使用するとフロアスターが0になります。使いどころが肝心ですね。
フロアミッションを失敗したり、死亡したりすると、フロアスターが減ってしまいます。

◆リザルト
ダンジョンのプレイ終了後は、ステージクリアの有無に関わらず、成績に応じて「Time」という単位のお金を獲得することができます。
お金は、街でウェポンやマジクォーツを購入するために必要です。

・プラスになる内容
倒した敵、獲得したアイテム

・マイナスになる内容
死亡した回数、フロアで時間切れになった回数


●街でできること
◆ショップ
様々なウェポン・マジクォーツを売買できます。
売っているものは毎回ランダムで入れ替わります。

◆パブ
4つの施設があります。

・アイテムコレクション
これまでに獲得したアイテムを確認できます。

・シナリオコレクション
これまでに見たシナリオイベントを確認できます。

・勲章コレクション
様々な条件があり、条件を満たすことでマジクォーツをもらえます。

・ジカンデコロシアム
アドホック通信を利用して、最大4人での通信対戦ができます。
※アドホック通信は、人数分のPSP本体と人数分のソフトが必要です。


◆partygameの評価◆…69点(100点満点)
システムの基盤は良いですが、あまり長くは楽しめないですね

○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

○シンプルで分かりやすい様々なシステム
基本的には2Dでシンプルな操作だけのプレイなので、誰でも馴染みやすいかと思います。難易度はそれなりですが、進め方としては…勝てないようであれば長時間のプレイで良いウェポンやマジクォーツを獲得して、あとはボスの攻略法次第という感じです。現状で最強の武器を持っていても必ず勝てるというものでもなく、効率よくダメージを与えられることが重要です。

「マジクォーツ」のシステムは、様々な防具を買うとかいう従来のRPGよりも全然分かりやすいと思いましたし、ジャストタイマーというシステムはありそうでなかった感じで、ちょっと面白いと思いました。フロアミッションも良いアクセントです。
ただ、ジャストタイマーを気にするあまり、先に進もうかどうか迷ってしまうことも多いですが…まあ、それもまた魅力です。

○ロードは皆無
シンプルな作りになっているおかげか、ロードのかけらも感じません。(セーブデータのロード時くらいかな)サクサクプレイできます。

△ダッシュしてる…?
ダッシュしても、普通の移動とあまり速度が変わらないです。
もうちょっと差別化したほうが良かった気がしました。

△協力プレイを入れてくれたら嬉しかったかな
対戦プレイを搭載していますが、個人的にはこのスタイルなら協力プレイを入れたほうが…という気がしました。それだったら、もしかしたらゲームシェアリングも可能だったかもしれないですし。
※ゲームシェアリング…他のPSP本体にデータの一部を一時的に保存することで、ソフトなしでも通信プレイが出来るシステム。

×ボリュームは少ないです
とりあえず、ステージ数は全10ステージですし、フロアを生成するバリエーションもあんまり多くなさそうでした。理由としては、同じステージを何回か短い時間でプレイしたら、同じ構成のフロアがけっこう出てきたので。
もちろん、スイスイとクリアできるほど難易度は低くないですし、長くプレイしたほうが良い宝箱が出る確率が高い=良いアイテムやマジクォーツが手に入りやすいので、どこかで時間長くプレイして主人公を強化する必要はありますが…それを含めても、そこまでボリュームが多いようには感じませんでした。
ステージの仕掛けのなかには面白いものもありましたが、構成がいくら変わっても、見た目が同じですからね。シンプルゆえに、連続で同じステージを数回プレイすれば、大抵は飽きちゃいます。


土台となるシステムは良いと思いましたが、5,040円という価格にしてはさすがにちょっとボリューム面が弱いと感じました。
もちろん、アイテムのコンプリートを目指すとか勲章のコンプリートを目指すとかすればガッツリやり込めますが、そもそもゲームの密度が濃いわけでもないですし、システムも見た目もシンプルゆえに飽きやすいところもあるので、今の価格帯で購入してちょうど良いという感じです。まあ、5,040円で発売しないと採算が取れなかった計算だったんでしょうけどね。

ただ、遊びやすい点やちょっと新しいシステムである点は良いと思いましたので、ちょっとした時間に遊びたい人や、ごちゃごちゃしたゲームが苦手な人には(今の価格帯なら)オススメできます。
難易度はそんなに簡単でもないですが、コツさえつかめば大丈夫だとは思うので、ゲーム初心者にもオススメできる…かな?


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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