セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ』 インプレッション

2014年08月13日 12時58分38秒 | 【旧】購入・レビュー話
私は、いつまでたっても太鼓の”凡人”です(笑)




太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ
対応ゲーム機 ―→ 3DS
発売日 ―→ 2012/07/12
希望小売価格 ―→ 4,800円(税別)
ジャンル ―→ 和太鼓リズムゲーム
プレイ人数 ―→ 1~4人(ローカル通信またはダウンロード通信で最大4人同時プレイ)
CERO ―→ A(全年齢対象)





■====== 簡単なご紹介 ======■

太鼓をたたいて楽しむ音楽リズムゲームの定番『太鼓の達人』シリーズ。3DSでは1作目となるシリーズ作品です。
これまでDS版で発売されてきたシリーズ作品と同様で、パッケージに専用の”バチペン”が同梱。下画面に表示されている太鼓をタッチして演奏します。あ、もちろん普通のタッチペンでも大丈夫なので(笑)
様々な楽曲をいつものように自由に楽しめるほか、さらわれた姫を助けるためにドラゴンの「ラルコ」と冒険を繰り広げるストーリーモードが収録されています。


とりあえず、現時点で体験した範囲で、今作の特徴を紹介します。

|== ストーリーモード「ちびドラゴンと不思議なオーブ」 ==|
いわゆるステージクリア形式となっています。
「ノルマクリア」と「敵との戦い」の、2種類のステージタイプがあります。

「ノルマクリア」は、「○○コンボ以上」とか「スコア○万点以上」とか、そんな感じのノルマが設定されています。
「敵との戦い」では、演奏を成功させるたびに相手に攻撃をし、曲が終わるまでに相手の体力をゼロにするとステージクリアです。こちらの体力がゼロになるのもダメですが、曲が終わって相手の体力が残っていたら、いくら減っていても「引き分け」扱いになって、やり直しになります。

また、ボスを倒した時に「オーブ」が手に入ります。
ステージに挑戦する前に、装備するオーブを選択。「火属性による攻撃」「相手が与える特殊効果を無効か」など、オーブによって様々な効果を発揮します。あえて、オーブを装備せずに挑戦することもできますので、腕に覚えのある人はどうぞ。

|== 着せ替え ==|
最近の『太鼓の達人』シリーズでは、定番ですね。
太鼓の「どんちゃん」を、ゲーム内で手に入れた服装で自由に着せ替えてあげてください。

|== スタンプ帳 ==|
「ノルマクリアすると付く王冠を5個獲得」、「フルコンボ達成」など様々なお題が描かれています。
お題を達成すると、「太鼓ポイント」を獲得したり、新しい曲やシステムが解禁されたりしていきます。
そして、太鼓ポイントが一定数まで貯まると「段位」が上がります。段位そのものは、上がっても特典はありませんが、1つのステータスとしてどうぞ。


※クリックすると大きなサイズで見れます。

|== バチペン ==|
右側が、今作に同梱されているバチペンです。左側には、参考として『太鼓の達人DS タッチでドコドン!』のバチペンを並べてみました。
いかにもプラスチック的な見た目と感触であるDS版のものと違い、今作に同梱されているのは、少し高級感があるというか、密度があるという感じ。少しサラッとした感触で、持ち心地は良くなっているように思いました。
ただし、密度があるぶん、ほんの少し重くなっているようには感じました。ま、気にしなくていいレベルです。



■====== partygameの感想 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い


◆=== 参考データ ===◆
 購入価格 ―→ 3,960円(新品)
 プレイ時間 ―→ 約6時間
 プレイ内容 ―→ ストーリーモードをクリア&演奏モードで色々演奏(通信プレイは利用していません)
 シリーズ作品の経験 ―→ ゲームセンターのものは、たま~にプレイしています。ゲーム機では、DSで発売された3作品がプレイ経験あり。


○ ―→ 変わらないことの安心感。
『太鼓の達人』って、基本的な遊び方は一切変わっていませんが、だからこそ愛され続けているって感じがするんですよね。
他の音楽リズムゲームだと、マンネリズム化を恐れたりして、ボタンを増やしたり新しい操作を取り入れたりするものですが、結局はそれが敷居を上げてしまい、新規ユーザーが増えない。付いていけなくなる既存ユーザーが出てくるなどして、どんどんマニアックになっていきます。
ま、私もそれが良いと思っているからこそ、ゲームセンターでたまに遊びたくなるのです。


○ ―→ スタンプ帳は、ちょっとしたアクセントとして。
今となっては珍しい要素ではありませんが、ザザーッとお題の一覧を見ていると、簡単なものから難しいものまで、わりと均等にお題が用意されている印象でした。簡単なものだったら「始めてノルマクリア」とか「ラルコと友達になった(ストーリーモード)」など。難しいお題を挙げるとすると「鬼レベルで王冠15個」とか「倍速にしてフルコンボ」とかかな。

なかには「通信プレイを1回利用した」など、プレイ環境によっては無理なものもありますけど…まあ、やりたい人だけがやればいいレベルのシステムなので、あまり深く考えず、やれそうなお題をクリアしていけばいいと思います。


△ ―→ クセのある曲が、増えてきている気がします。
難易度だけ見れば、ある程度まんべんなく用意されている気はするんですが、何が気になったかというと、アイコンの流れてくるスピードが突然変わる曲が、いくつかあるんですよね。
個人的に、今回の新曲では「隼」というナムコオリジナル曲がお気に入りですが、最初は気に入らなかったです。2種類のスピードでアイコンが迫ってくるので、混乱するというか、そもそも完全に”覚えゲー”になっちゃっているな~、と。

まあ、「鬼」レベルにしたら覚えゲーになるというのは仕方がありませんし、音楽リズムゲームなんて大抵は覚えゲーですけど、見ていて楽しくないんですよね。そんなフェイントをかけられることが。
せっかく「変わらない安心感」を提供し続けてきたんですから、あまりひねらないで欲しいな~というのが、素直に思った感想です。


△ ―→ ストーリーモードについて。
やっぱり、なんかイヤなんですよね。演奏が途中で終わっちゃうのが。

ストーリーモードでは、敵を倒す、もしくはお題をクリアすることを目指すステージクリア形式のモードなのですが、お題クリアしたり、敵を倒したら、曲が途中であっても強制終了して「買ったド~ン!」で締めるのです。
これは、前作にあたる『7つの島の大冒険』でも同じ不満を感じたのですが、この点を変える気は全くないようです。そしておそらく、今作の続編にあたる『どんとかつの時空大冒険』でも、変わっていないように見えました。
で、気に入らないからといって「イヤならストーリーモードを遊ばなければいい」とも言えず。だって、一部の曲が解禁されませんからね。

私は不満を感じますが、客観的に見た時に「ま~…これでもいいのかな」と思うようにもなりました。

やっぱり、単に曲が変わっただけで新しくパッケージタイトルを買ってもらうには、さすがに変化が少ない。だからこそ、こういうストーリーモードを導入しているのでしょう。で、こういうストーリーモードを通じて「太鼓の達人のシステムで、RPGとしての面白さを少しでも感じてもらえたら」みたいな思いで作っているのだとすれば…それもまた、1つの考えかたなのかな~と思ったのです。
こういうこと言うと「太鼓の達人でなくてもいいじゃん」とか思われそうですが、普通のRPGは好きじゃないけど『太鼓の達人』ベースのRPGなら楽しめる!って子供もいるとは思うのです。従来のRPGみたいにアレコレ考えず、いつも通り演奏すればいいんですから。

少なくとも、3DSの『太鼓の達人』シリーズにつていは、これからもこのスタイルを貫いていくのでしょう。
私個人としてはあまり合いませんが、ま、別にいいんじゃないですかね。

唯一、最後に「対戦している感じがすごく出ている」ストーリーモード専用楽曲が演奏できた点は、良かったです。



■====== まとめ ======■
●●●●●●○○○○ … 6点(10点満点)


これまで通り、シンプル操作で楽しめるいつもの『太鼓の達人』。あとは、収録されている楽曲やストーリーモードを、気に入ることができるかどうか?で、評価が分かれてきます。
ゲームの根本的な仕組みについては、変わらず楽しめますし、変える必要もないとは思っています。そのわりには、少し低めの点数を付けちゃったのですが…その理由は、ストーリーモードのスタイルがやっぱり自分に合わないこと。そして、個人的に気に入った楽曲が少なかったということです。

楽曲リストの一部は、公式サイトのページで確認できますし、一部じゃなくて全部見たい!って人は、攻略サイトのこちらのページを見てみると良いでしょう。
やっぱり、気に入りそうな曲があるかどうか?って、音楽リズムゲームでは大切なこと。ナムコオリジナル曲は仕方ないにしても、J-POPなどであれば、見れば分かるかと思うので。基本は、そこで購入するかどうかを決めて欲しいところです。

まあ、今回の私…というか、これまでの『太鼓の達人』シリーズでも、私は楽曲リストを確認することなく購入していたもので。「ま、それなりに気に入る曲はあるだろう」と楽観視していたら、今回は思ったほどではなかったわけです。
ここばかりは、個人の差が出るところですね。ましてや私、最近の曲にはとことん”うとい”ので(笑)


世に出て、今年で13年が経つ『太鼓の達人』。
近寄りがたい空気を放つことが多くなってきた音楽リズムゲームの世界のなかで、唯一、誰でも楽しめるアットホームな空気を保ち続けている作品です。
ゲームセンターとかに行くと、他の音楽リズムゲームは奥に引っ込んだり、限られたスペースのなかに集中して配置されることが多いのに、『太鼓の達人』だけは、入口付近に置いてあることが多い。これこそが、万人に受け入れられていることの、何よりの証拠でしょう。
これからも、その空気は保ち続けていって欲しいものです。私も、またいつかお世話になると思いますので。

万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルのインプレッション記事は、こちらからどうぞ

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