
『VectorRacing(ベクターレーシング)』
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS(ダウンロード専用)
発売日 : 2011/08/10
希望小売価格 : 500円(税込)
ジャンル : ノスタルジックハイスピードレーシング
プレイ人数 : 1~2人
セーブデータ : 1つ
通信機能 : ワイヤレス通信対応・インターネットランキング対応
CERO : A(全年齢対象)
◆== 参考データ ========================◆
プレイ時間 : 約1時間
プレイ内容 : 一通り全てのコースをプレイ(対人戦は経験なし)
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●= レトロなビジュアルで、極限の速さを =●
今作は、レトロな見た目が特徴のレースゲームです。
iPhoneで配信されている同作に、ボリューム&3D立体視を追加して移植したものです。
●= 概要 =●
ルール自体は、至ってシンプルなレースゲームです。決められた周回を走って、1位を目指しましょう。
重要なのは、コーナリングの取り方とスピードパネルを踏むこと。それだけです。

◆== マシンについて ==◆
全6種類のなかから選択します。
性能が違うので、色々とプレイしてみて自分の使いやすいマシンを探しましょう。
◆== 操作説明 ==◆
スライドパット | マシンのハンドル操作 | |
Bボタン | アクセル | アクセルを離して曲がるとドリフト…ということは、ないみたいです。 |
Yボタン | ブレーキ | |
Xボタン | 視点の変更 | 通常の視点・もう少し離れた視点・レーサー視点の3種類があります。 |
STARTボタン | ポーズメニューを開く | ここからオプションに入ることもできます。 |
◆== ビジュアルカラーの変更 ==◆
本来、3Dグラフィックを構築している線や文字には様々な色がありますが、オプションでこれらを一色に統一することができます。
用意されている色は、白・赤・緑・青・シアン(水色っぽい色)・黄色・マゼンタ(紫っぽい色)の7種類です。せっかくなので、色々と試してみましょう。
●= モード紹介 =●
◆== グランプリ ==◆
3種類の難易度と、3種類のグランプリから選択して、全4コースの順位で競います。
4コース×3種類なので、全12コース。これが、今作に収録されているコースの数です。
難易度は、高くなるほど全体のスピードが上がります。『マリオカート』の「50cc」「100cc」「150cc」みたいな感じだと思ってもらえばよいです。
◆== シングルレース ==◆
難易度と、好きなコースを選択してプレイできます。
◆== タイムトライアル ==◆
ライバルがいない状態でプレイできます。シングルレースと同じく、好きなコースを選択できます。
◆== VSバトル ==◆
ワイヤレス通信を使用して、2人での対戦プレイが楽しめます。
◆== レコード ==◆
各モードでの記録を見ることができます。
インターネットランキングにも対応しており、記録は、各モード・各難易度・各コースの全てに分類されています。自分の得意なモードやコースで、1位を目指してみましょう。
■== partygameの評価 ==■ … 62点(100点満点)
逆に新鮮に感じるビジュアル ゲーム性はちょっとシンプルすぎるかな
○=良かった点
△=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点
|== ○ ビジュアルカラーの変更がいいアクセント ==|
色を変えてみながら遊んでいると、わりといいアクセントになりました。
緑一色にするとそれこそ昔のモニターっぽい感じになりますし、青一色にすると若干見えにくくなりますが夜になったような感じになりますし。意外と楽しめます。
赤一色にすると「バーチャルボーイ」みたいな色合いになり、しかも立体視に対応しているので…バーチャルボーイを見たことがない私は、こんな感じだったのかな?とか思っていたりします。
|== ○ インターネットランキングが細かく分類 ==|
当然ながら、他のマシンがいる場合といない場合ではタイムが変わってくるわけですから、それが統一されずに別々としてランキングに記録されるのは、個人的には良い印象でした。
|== △ 立体視について ==|
そもそもグラフィックがシンプルなので、レースゲームとしては把握しやすいほうです。なので、立体視でより遊びやすくなった…というのは、あまり感じませんでした。
ただ、立体感はわりと強く、このグラフィックで奥行きを感じるというのが何か不思議です。
臨場感というよりは、電子空間を覗き込んでいるような感じです。
|== △ スピード感はそれなりに ==|
何せビジュアルがシンプルですし、コースの外にビルみたいな”高さ”を感じられるものもないので、そこまでスピードが出ている感じがしません。それでも、高難易度であれば時速600kmくらい出るので、それなりにスピード感を感じられます。
レーサー視点であれば視点が地面に近づくぶん、なおスピード感が増します。
|== △ 全てにおいてシンプル ==|
見た目もシンプル。音楽もシンプル。効果音もシンプル。ゲーム性も、ドリフトすらないのでシンプルです。
故に、飽きやすいかも。人によっては、ちょっと眠たくなるかも(笑)
|== △ ボリュームについて ==|
全12コースですし、タイムを極める以外にこれといったやりこみ要素はないので、ボリュームはそんなに多くありません。
タイムを極める楽しみ方ができる人でないと、長くは遊べないでしょうね。
|== △ その他、気になったこと ==|
・レース以外の画面では十字ボタンが使えてスライドパットが使えません。レースでは、スライドパッドが使えて十字ボタンが使えません。別に両方使えても良かったのでは?
・微妙な旋回ができません。スライドパットをスライドした距離によって曲がる距離が変わる…のではなく、ちちょっとスライドしても端までスライドしても、曲がる角度は変わりません。ま、iPhone版の移植だから仕方ないか…。
◆== まとめ ==◆
見た目もシンプル、内容もシンプルなレースゲームです。
ま、元々iPhoneの作品ですからね。ゲームをやり慣れている人には物足りないでしょう。ただし、インターネットランキング対応なので、タイムを極めることに楽しさを見い出せる人なら、それなりに楽しめると思います。
あと、個人的には、たまにビジュアルカラーを変化させて楽しむことをオススメします。
見た目の変化とはいえ、全部の色が変わりますからね。シンプルで飽きやすいプレイに、いいアクセントとなってくれるでしょう。
こういうグラフィックのゲームは今でもわりと面白いと感じるので、最近のゲームしか知らない人にこそ遊んでみて欲しいように思います。
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万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
シンプル操作でコースもそんなに難しくないので、レースゲーム未経験者も是非どうぞ。
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手軽に ← ○●○○○○○○○○ → じっくり
1コースで4分前後。グランプリで17分前後といったところです。
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思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
まあ、レースゲームなので。
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爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視
グランプリやインターネットランキングで1位を目指しましょう!
何も特典はないようですが(笑)
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その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
私はシンプル過ぎると言いましたが…それは、ある種『マリオカート』のような直球勝負でないレースゲームに慣れてきている部分があるせいかもしれません。
なので、シンプルで直球勝負のレースゲームが楽しみたい人には、いいと思います。最近は『F-ZERO』も出ていませんしね。