『マリオパーティ9』
対応ゲーム機 ―→ Wii
発売日 ―→ 2012/04/26
希望小売価格 ―→ 5,800円(税込)
ジャンル ―→ パーティゲーム
プレイ人数 ―→ 1~4人
└→ ローカルプレイ(目の前の人と一緒にプレイ) ―→ 2~4人
CERO ―→ A(全年齢対象)
■====== 簡単なご紹介 ======■
任天堂の看板キャラクターとしておなじみのマリオご一行が、スゴロクで対戦するパーティゲーム『マリオパーティ』シリーズの最新作です。
たくさんのミニゲームが楽しめるスタイルはそのままに、スゴロクのルールは一新。シリーズ経験者も新鮮に楽しんでいただけると思います。
ざっくりと、ルール説明を。
1つの車に全プレイヤーが乗っています。プレイヤーは順番にサイコロを振って、出た目だけ車を進めていきます。
進んでいる過程で”リトルスター”を獲得したり失ったりします。止まったマスの効果は基本、その時サイコロを振ったプレイヤーのみが得られます。
ゴール地点にたどり着いてゲームが終了した時に、リトルスターを一番多く持っている人が、優勝となります。
リトルスターを集める方法は色々あります。
―→ 自分の出番の時に、道中にあるリトルスターに触れるとゲット!
―→ 白い星型のマスに止まると、数字の数だけゲット!
―→ 青い音符マスに止まると、リトルスターがもらえるチャンス!
―→ VSマスを踏むなどで発生するミニゲームで、上位を狙え!
―→ 途中、強制的に止まる”キャプテンイベントマス”や”ボスバトル”で上位を狙え!
―→ ゴールした後も”ボスバトル”が発生。より多くのリトルスターをゲットできるチャンス!
―→ このシリーズではおなじみの”ボーナススター”も。ゴールした後、特定の条件に一番当てはまる人にリトルスタープレゼント!(一番多く進んだ、ミニゲームで一番多く1位になったなど)
逆に、リトルスターを減らしてしまう”シャドウスター”というものもあります。
以下のような一例で減ってしまうので、自分は取らないように。他人に取らせるように(笑)
―→ 自分の出番の時に、道中にあるシャドウスターに触れてしまうとアウト。
―→ 黒い星型のマスに止まると、数字の数だけサヨナラ~。
―→ 赤い音符マスに止まると、シャドウスターがゲットできちゃうピンチ!
―→ ミニゲームの状況によっては、ビリが10個減るなんでことも…。
―→ おなじみ”クッパマス”なんて踏んだ日には…!
あと、”アイテムサイコロ”というものもあります。
4・5・6しか出なかったり、0か1しか出なかったり、10まで出たり。色々な種類がありますよ。
最大で2つまで持つことができます。有効に利用していきましょう。
これまでのマリオパーティを知っている人のために。以前との違いをざっくりとまとめると…、
―→ 1人1人がそれぞれバラバラに行動するのではなく、一緒に行動する形に。
―→ 20ターン経過したら終わりとかではなく、ゴールしたら終わりという形に。
―→ コインとスターという概念がなくなり、リトルスターのみを集める形に。
―→ ミニゲームが毎ターンの終わりに発生する概念が、なくなりました。(VSマスに止まったりした時のみ)
―→ 4人用ミニゲームは、誰か1人しか勝利しないミニゲームが主流でしたが、今回は1位~4位まで順位が付いて、順位に応じたリトルスターがもらえます。
―→ サイコロは通常、6までしか出ません。(以前は10まで)
―→ マスの効果もだいぶ変わっています。例えば、緑マスは何も起きません。青マスは、コインではなくアイテムサイコロが手に入ります。
ま、こんなところです。
これまでのシリーズに慣れている人はけっこう面食らうかもしれませんが、ゲーム中はちゃんとガイドやアドバイスもしてくれるので、ご安心を。
■====== partygameの評価 ======■
○=良い △=まあまあ ×=悪い
◆=== 参考データ ===◆
購入価格 ―→ 4.609円(新品)
プレイ時間 ―→ 約1時間半
プレイ内容 ―→ ひとまず1人で3ステージほどプレイ
過去のシリーズ作品 ―→ ほぼ全てプレイ経験あり
◆=== グラフィック・サウンドについて ===◆
○ ―→ グラフィックのクオリティは『8』と変わりないかな。
ただ、キャラクターの動きとか表情が、心なしか生き生きしているような気はします。
○ ―→ それぞれのステージの雰囲気にあったサウンドです。
もちろんミニゲームも、雰囲気にあったサウンドに。見逃しがちですが、ボードゲームを盛り上げるためにはサウンドも大切です。
△ ―→ 演出面は、ほどほどといった感じ。
以前のシリーズ作品ほど過剰な演出はほとんどないですが、音符マスに停止して土管に入る時など、一部ではちょっと演出に時間がかかっている印象。
全体的なテンポは良いだけに、こういうところがちょっと目立ちます。土管に入るときとか、もう少しテンポ良く切り替わっても良かったように思います。
◆=== ゲームの根本的なシステムについて ===◆
○ ―→ 今までとは頭の使いどころが違います。
これまではそれぞれ自由に動けたので、それぞれの思うままに進み、戦略を立てられました。今回は皆が一緒に行動をするため、他のプレイヤーのサイコロの目や行動が、より重要になってきます。
以前よりは戦略が複雑ではなくなったので、分かりやすく楽しみやすくなったと思います。
その一方で、これまでのスタイルに慣れている人のなかには、分かりやすくなったぶん何となく物足りなく感じる人もいるかもしれませんね。
○ ―→ テンポは良くなったと思います。
そんなにやたらと時間がかからない印象。だいたい30分くらいで終わります。
ただし、ターン制でなくなったため、例えば時間がない時は10ターンで…という風に、プレイ時間を調節することはできません。あしからず。
○ ―→ ミニゲームは相変わらず面白いです。
もちろん、ミニゲームだけプレイしたいという人にはいつも通り楽しんでいただけます。
○ ―→ 2人や3人でも遊べるようになったのはGOODです。
これまでは、人間とCPU合わせて必ず4人でプレイしないといけないスタイルでした。ミニゲームがある故のシステムだったと思うのですが、今回はミニゲームのほうがうまく調整されています。
例えば4人用ミニゲームは2人や3人でも遊べますし、1vs3のミニゲームは1vs2でも遊べます。(もしかしたら一部のミニゲームは、対応していない=出現しないとかがあるかも?)
ただし、ミニゲームの難易度バランスが取れているかは、現時点では何とも言えません。
普通に考えれば、1vs3のミニゲームを1vs2でプレイしたら、2人側がいつもより不利になるように思うわけですが…そこらへんまでちゃんと調整が行き届いているのでしょうか?
△ ―→ ミニゲームを遊ぶ頻度は、少なくなりました。
毎ターンではなくなりましたからね。もちろん運にもよりますが、ボードゲームを1回遊んでいる間に発生したミニゲームは(ボスバトルも含め)だいたい10回程度でした。
ここは、賛否両論あるでしょうが、個人的にはこれで良かったように思います。
そもそも、ミニゲームに取られる時間ってけっこう長かったように思いますし、毎ターンのようにマップ→ミニゲーム→マップ→ミニゲーム…というのは、見ようによっては慌(あわただ)しいです。
あくまでスゴロクを楽しむことに重点を置いて楽しめる形にして、ミニゲームに重点を置いて遊びたいならミニゲームだけ遊べるモードで遊んでもらえれば良いだけの話です。
△ ―→ 途中で発生する”キャプテンイベント”は、人によって意見が分かれそうです。
強制的に停止する”キャプテンイベントマス”というものがあり、マップに応じたミニゲームが始まります。マスに止まった時に出番(キャプテン)だった人の選択によって、結果が大きく左右してくるルールになっています。
ミニゲームの1つだと割り切れば、アクセントとして充分に楽しめますが、若干テンポを悪くしているように思うところもあり。
どう思うかは人それぞれですね。私は楽しめましたが。
× ―→ 中断セーブができないのが、ちょっと辛いです。
シングル用モードでもそうなんですが、プレイ途中で中断することはできません。
テンポよくなったとはいえ1回のプレイで30分前後はかかるので、わざわざ中断セーブをできなくする必要はなかったと思うのですが…。
◆=== 操作について ===◆
○ ―→ マップでの操作は、ボタン操作中心になっています。
前作『8』ではWiiリモコンのポインタを操作して周囲を見渡したりとかしていましたが、今回は基本ボタン操作のみで操作します。
ま、何だかんだで、こちらのほうがやりやすいですね。
○ ―→ ミニゲームによって操作スタイルは色々です。
『Wii Party』と比べると、シンプルなルールのミニゲームは少なめ。
ある程度操作に慣れていないと難しいミニゲームも、それなりにあります。十字ボタン・A・B・1・2ボタンをフルに使用するミニゲームも。
ただし、そこは基本的に心配無用。
過去のシリーズ作品と同様、簡単なミニゲームだけ出現するようにも設定できます。
■====== 得点とまとめ ======■ … 81点(100点満点)
シリーズでは初めてとなる、大幅なルール変更。良いところも気になるところもありますが、これはこれで面白いと思えました。
何せ全てのシリーズ作品を遊んできた私なので、平均的なユーザーよりは、シリーズ作品でおなじみだったシステムが脳裏に刻まれています。それだけに、最初は全く違う作品を遊んでいるような気持ちでした(笑)
遊んでみて…ボードゲームとしての面白さは健在。少なくとも、過去のシリーズ作品で長いこと気になっていたテンポの悪さは、今作ではそんなに心配しなくて良いように思いました。
また、心機一転という意味もあってか、新ルールは比較的シンプルな戦略に落ち着いている印象。親しみやすい反面、これまでのものに慣れていると物足りないとか、自由に動きたいんだけど…と思う人もいるでしょう。
シリーズ経験者は、ボードゲームのルールが色々と変わっていることを了承のうえで、購入を検討しましょう。ミニゲームについては、いつも通りの面白さだと思っていただければ良いです。
未経験者ならば、パーティゲームの定番として誰でも楽しんでいただけると思いますよ。
※特に気になることは無かったので、インプレッションはこれ限りとさせていただきます。
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