セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『マリオカート7』 ファーストインプレッション

2011年12月02日 20時35分04秒 | 【旧】購入・レビュー話


マリオカート7
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/12/01
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : アクションレースゲーム
プレイ人数 : 1~8人
通信機能 : ワイヤレス通信・ダウンロード通信・ニンテンドーWi-Fiコネクション・すれちがい通信・いつの間に通信
 ※通信の名前にカーソルを合わせると、通信システムの簡単な説明が表示されます。
CERO : A(全年齢対象)

◆== 参考データ ========================◆
購入価格 :4,071円(税込)
プレイ時間 : 約5時間
プレイ内容 :
 ├→ 全コースを100ccで走破・150ccでも半分ほど走破
 ├→ タイムアタックで何度かプレイ
 ├→ インターネット通信のフリー対戦で10回ほど対戦
 └→ インターネット通信のコミュニティで1回対戦
◆====================================◆


●= 概要 =●

「マリオ」シリーズのキャラクターが活躍するレースゲーム『マリオカート』シリーズの最新作です。

今回はただ走るだけではありません。空を飛び、水中にも潜っちゃいます。
3DSならではの機能をふんだんに利用しているほか、通信機能も充実しています。

今回、1回目のインプレッションとなります。
ローカル通信以外は体験しました。ローカル通信については、次の機会ということで。あ、バトルもまだ楽しんでないです。


◆== コースについて ==◆

ここ最近のマリオカートシリーズと同じで、新コースが16コース。過去シリーズ作品からのコースが16コース収録されています。
今回は、3周走ってゴール…というコースだけではなく、長いコースを1周だけ走って競うコースもありますよ。



◆== 空と海中について ==◆

特定のジャンプ台でジャンプすれば、カイトを開いて空を飛びまわれます。
スライドパット左右で旋回。上下で、上昇と下降もできます。
また、だいたいの海中にもコースが広がっており、陸とはまた違うルートなんかが隠されていたりもしますよ。

全てのジャンプ台でカイトが開くわけではありませんし、全ての海中が潜れるわけではありませんので、ご注意あれ。


◆== マシンについて ==◆

今回は、マシン選択時に「ボディ」「タイヤ」「カイト」の3種類を選択します。
画面には、3種類の性能を合計した能力が表示されていますので、色々と変えてみて、自分好みのバランスのマシンにしてみましょう。

◆== コインについて ==◆
久々に復活のコインです。
たくさん獲得すると、スピードが上がります。攻撃を受けたりすると、落としてしまいます。最大で10枚まで持てます。
また、獲得したコインはちゃんと蓄積されており、一定枚数に達するごとに新たなマシンが増えたりします。


◆== ジャイロセンサーによる操作について ==◆
十字ボタンの上を押すことで、いつでもこの”ドライバー視点”にできます。十字ボタンの右か左か下で、元の視点に戻ります。
この視点の時に、3DS本体をハンドルのように傾けることで、マシンを操作することができます。スライドパットでの操作もできます。

また、この後紹介する「マリオカートチャンネル」の設定で、ジャイロ操作をOFFにすることもできるので、ドライバー視点でスライドパットのみでの操作を楽しむ…ということもできちゃいます。

◆== タイムアタックについて ==◆
グランプリとは別に、1つのコースだけ挑戦するモードがあります。
プレイ後、最高記録であれば「ゴースト」として保存され、それが、すれちがい通信などによって他の人に配られることになるようです。

また、いつの間に通信などを通して受け取ったゴーストが増えてくると、一度に7つまでゴーストが出てきます。
ほとんど、グランプリと同じような感じで、記録への挑戦が楽しめます。
もちろん、ゴーストなので攻撃はしてきませんし、ぶつかりもしませんよ。

◆== マリオカートチャンネル ==◆
”いつの間に通信”や”すれちがい通信”のためのモードです。
ここで、すれちがい通信ですれちがった相手のプロフィールを確認できたり、通信によって送られたゴーストと対戦できたり、おすすめのコミュニティを紹介してくれたりします。


◆== 通信プレイについて ==◆
一通り紹介します。

||== ローカルでの通信 ==||
最大8人で楽しめます。
ゲームソフト1本でも8人で対戦できます。ただし、ゲームソフトを持っていない場合は、キャラクターがヘイホーに統一されます。(遊べるコースが制限されるかどうか?については、説明書には明記されていませんでした)

||== インターネットでのフリー対戦 ==||
世界中のプレイヤーと対戦します。
1回対戦して、成績に応じてレーディング(自分の強さを示す数値)が増減します。1コースごとに終了するので、続けたければ続けられますし、グループから抜けることもできます。

||== インターネットでのフレンド対戦 ==||
3DSのフレンドや、すれちがい通信ですれちがった相手と対戦できます。
また、3DS本体のHOMEメニューにある「フレンドリスト」で、プレイ中で参加OKとなっているプレイヤーを選択することで、そこから飛び入り参加できちゃいます。

||== コミュニティ ==||
オリジナルの”お部屋”を作るような感じです。
「コミュニティをつくる」を選択したら、「アイコン」→「名前」→「対戦形式(50ccやふうせんバトルなど)」→「登場するアイテム」→「コメント」の順に設定をして、作成します。

作成したコミュニティにはそれぞれ「コミュニティ番号」が付いています。
いわゆるフレンドコードみたいなもので、これを相手に教えることで、相手はコミュニティを見つけることができます。あとは、コミュニティの中にいる人と、定められた条件をもとに対戦を楽しみましょう。

1プレイヤーが作成できるコミュニティは、8つまでです。
また、コミュニティの削除はできるようですが、内容を変えることはできないようです。ご注意ください。




■== partygameの評価 ==■ … 90点(100点満点)
疾走感・幅広さ・ネットワーク…至れり尽くせり


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

||== 滑空の気持ちいいこと ==||
知っていても、初めて利用した時はちょっとビックリしました(笑)

やっぱりこの空を飛べる感覚は気持ちいいです。落ち着いて操作できるという利便性もありますし、立体視による表現力も、気持ち良さを助長しています。
海中に潜れるアクセントもいいですね。空ほどの”疾走感”とか”壮大感”はありませんが、これによってコースの分岐に幅が出来たと思います。

また、このシステムの良いところは、過去シリーズ作品のコースにもしっかり影響を与えているということです。

これまで、所詮リメイクはリメイクでしかなかったわけですが、今回はそこいらにジャンプ台とか、原作でのコースにはなかった分岐点などがけっこう盛り込まれています。
それらは基本、空を飛んだり海に潜ったり。原作では当然できなかったことを楽しませるためのもので、遊んだことのあるハズのコースが”二度美味しい”みたいな感じになりました。

”しいて言うなら”レベルで、2つほど文句を言ってみます。
1つは、全てのジャンプ台でカイトが開くわけではない&全ての海中に潜れるわけではないということです。まあ、カイトについてはジャンプ台の色を変えていますし、潜れない海中は極わずかではありますが…できれば、とことんまで統制を図って欲しかったです。
もう1つ。私は全然気にならないですが、海中での動きは、やはり陸とは若干違う気がします。心持ち、動きが”もっさり”しているような。浮力があってマシンの動きがちょっと違うというか。まあ、気にならないレベルだとは思いますが、一応取り上げておきます。

||== 遊びやすくなったかな? ==||
何となくですが、今回は全体的にカートのスピードが抑え目な気がしました。
カートならではの”ずっしりした感じ”がちょっとあるというか。うまく言えませんが、そのおかげで操作しやすくなった気がしました。

また、新コースにおいて、把握しにくいポイントがかなり少なくなった印象でした。過去シリーズのコースで、把握しにくいところは相変わらず把握しにくいですが、まあそれは仕方ありません。
だいたいの場合は、ちょっと下り坂になって、カメラからの視点と地面が”水平”になってしまうと、コースの形が把握できなくなります。そんな状況で曲がり角なんかがあり、私はこのシリーズ作品において、そこらへんがけっこう気になっていたわけです。
そんな私からすると、今回のコースは本当に遊びやすくなった印象でした。完全ではありませんけどね。

||== 3D立体視の有用性 ==||
先ほどの”疾走感”を助長している部分や、コースが奥まで伸びているのが分かる”壮大感”もありますし、空を飛んでいる時に、障害物の位置関係が把握しやすいと思いました。
空を飛べるポイントでは、飛んでいる途中に障害物があったりすることも多いのですが、位置関係も分かりやすいので、下手をうたなければ回避するのは難しくありません。

立体視のおかげでコースが把握しやすくなっているか?というと…たぶん、把握しやすくなっていると思います。
”たぶん”と言った理由は、1つ上でもお話しましたが、今回はコース作り自体が把握しやすくなっているからです。
なので、立体視による恩恵はそこまで強く感じていないわけですが、それこそ、どれが地面でどれがガードレールで…というのは把握しやすくなっているハズなので、距離感がつかめる=思い通りのタイミングで走ったり曲がったりが、しやすくなったとは思います。

||== △ ジャイロ操作は、たまに楽しむといいかな? ==||
もちろん操作感は悪くないですし、メリットもありますよ。スピード感がハンパじゃなく上がるのと、前方のドライバーに狙いを付けやすいことです。
しかし、視野が狭くなったり、視点が低くなるぶんコースの把握がしづらかったりと、対戦をするうえではデメリットのほうが大きいです。
スピード感は本当にいいので、たまにアクセントとして楽しんでいただくと良いかと思いますよ。


あと、3D立体視との相性も、完璧とは言い切れない印象です。
というのも、例えばこれが飛行機のパイロット視点だった場合。右に旋回すれば機体が右に傾くので、体も何となく右に傾いたりするものですが、車の場合は、ハンドルを右に回しても人が右に傾くわけではありません。
結果、本体を傾けても、それに合わせて自然に体が傾く…とはなりにくく、それによって3D立体視のブレが発生してキレイに見えなくなります。まあ、自然と傾きやすい人も多いとは思いますが(笑)

||== △ インターネット通信プレイが(ほぼ)快適 ==||
ハッキリ言ってほとんど文句ないんですが、あえて厳しく。

インターネットのフリー対戦で最大8人でのプレイをしてみたわけですが、ラグなんてほぼ全く感じません。
スタート時、自分と周りがワンテンポずれているかな?というところくらいで、走行中は気になるラグが(今のところ)全くありませんでした。もちろん、”60フレームにこだわっていた”という言葉通り、インターネット通信であってもキレイに60フレームで動いております。

で、”あえて厳しく”と言ったのは…2つほど。

1つは、観戦モードに入るまでのロードがちょっと長いかな?という点です。
バトル中のメンバーに参加して、次のバトルから一緒にプレイする場面では、終了するまでそのメンバーの対戦を観戦することができます。
ただ、観戦モードに入るのに20~30秒かかったので…プレイヤーの紹介でもしている間に読み込みとかしておけば、もう少し早く行けそうな気がするんですよね。まあ、運が悪かっただけかもしれませんが。

もう1つは、一度だけ進行不可能になる不具合に出会っちゃったことです。
完走したんですが、いつまで経っても終わらず、やむを得ずPOWERボタンに手をかけました。たぶん、2名ほど途中で切断したっぽいんですが、当然、切断対策はしているでしょうから…予期せぬ不具合、だと思いたいです。

||== △ コミュニティについて ==||
誰でも手軽に作れて、ルールも決められるので、ありがたいですね。
”設定が後で変えられない”と説明しましたが、コミュニティは作成した後、いつ誰でも利用できちゃいますからね。誰かが遊んでいるのに設定を変えるなんて、できるわけがありません。仕方ないかと思います。

ただ、1つ気になったこと。コミュニティを作成するには、共通で存在するお気に入りコミュニティで1回遊ばないと作成させてくれないようです。
”まずは体験してみよう”みたいな感じなのかもしれませんが、私は「それはちょっと違うのでは?」と思いました。


自分がオーナーになって他の人が来るのを待つのと、他の人が集まっているところに自分が入っていくのと、どちらが抵抗力があると思いますか?人によって意見は違うかもしれませんが、私は後者だと思うわけです。
しかも、共通で存在するコミュニティですから、そのコミュニティだけ見ると、フリー対戦とほとんど変わらないわけです。より抵抗力はあるわけですから…わざわざ一度利用しないといけないようにする必要性が、あまり感じなかったのが正直なところでした。

もう1つ言うなら、コミュニティについての説明がちょっと不足している印象です。
そもそもコミュニティって何?なんて一言も書かれていないですし。私個人としては、コミュニティという言葉が”誰もが知っていて当然”という言葉だとは思っていないので、そういう意味ではなんか、導入部分が優しくない印象でした。


◆== まとめ ==◆
ただ進化しただけではないマリオカート。
空や海も舞台にしたことによる表現の幅広さと、通信機能を活用した様々な要素を取り入れたりなど、新しい一歩も踏み出せたマリオカートになっていると思いました。


マリオカートにおいて、走ってアイテムを使って1位を狙う白熱した戦いというのは、初代から確立されています。なので、新アイテムのように、それに対して+αをしてくれる存在は、このシリーズにたくさんは必要ないと思っているのです。
そういう意味で私にとって『マリオカートWii』は、バイクも結局は”ちょっと乗り物の性能が違う”程度でしたし、インターネット通信もそんなに新しいと思うことはしていなかったので、あまりいい印象がありませんでした。楽しみはしましたけどね(笑)

今回は、空を飛んだり海に潜れるようになったことで、全てのコースにワンランク上の幅広さが生まれたと思いますし、インターネット通信では「コミュニティ」などの新しい試みにも挑戦してくれました。
まあ、何せ新しいことを楽しみたい人間なので…今回、そういう意味で高く評価しています。
もちろん、安定したマリオカートを楽しみたい人であっても、今回の要素は魅力的に感じてもらえると思いますよ。


なお、先ほど「コミュニティ」について説明しましたが、私もすでにコミュニティを1つ作成してみました。
コミュニティ「セグメントゲームズ」のコミュニティ番号は、58-5361-0928-6602です。内容は、100ccのグランプリ(アイテム制限なし)です。

今後もいくつか、別の内容で作成すると思いますし、私も平日の夜とかにちょくちょく覗きに来るつもりですので。よろしければ、ご利用下さい。

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   万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
 万人向け…と言いたいところですが、そもそもアクションなので。
 実際のところ、すごく簡単な操作というわけではないと思っています。
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    手軽に ← ○●○○○○○○○○ → じっくり
 1コース2分前後。インターネットのフリー対戦は1コースごとに終了するので、
 パッと遊べてパッと抜けられます。
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  思考タイプ ← ○○○○○○○●○○ → 感覚タイプ
 基本はレースの腕前と、アイテム運の良さという感じですが、
 アイテムを使うタイミングを考えることも、もちろん重要です。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○●○○○ → 達成感重視
 1位を目指すゲームですが、大空での飛行とかを楽しんでいるだけでも、
 けっこう気持ちよく楽しめるものです。
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関連記事 :
『マリオカートWii』 ファーストインプレッション(2008/04/13)

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