セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』 シナリオクリア後のセカンドインプレッション

2013年03月05日 11時11分18秒 | 【旧】購入・レビュー話
改めて思うんですけど、キーファってもうちょっと活躍してくれても良かったよね…。





ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドー3DS
発売日 ―→ 2013/02/07
希望小売価格 ―→ 6,090円(税込・ダウンロード版も同価格)
ジャンル ―→ ロールプレイングゲーム
プレイ人数 ―→ 1人
すれちがい通信 ―→ すれちがい石版などの交換
インターネット通信 ―→ データのダウンロードなど
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

2000年にプレイステーションで発売された同タイトルの、リメイク作品です。
グラフィックはフル3D(当時はマップデザイン以外2D)となり、もちろん立体視に対応。すれちがい通信で石版を交換し合ったり、石版レーダーで石版が探しやすくなっていたりと、新機能も搭載されています。



■====== partygameの再評価 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 購入価格 ―→ 4,981円(新品)
 プレイ内容 ―→ シナリオクリア & すれちがい石版をそれとなく楽しむ
 シナリオクリアにかかったプレイ時間の目安 ―→ ●●●●●
  ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上
 過去のシリーズ作品 ―→ プレイステーション版は、シナリオクリアまでプレイしたことがあります。(ほとんど覚えてないけど)


◆=== 新たに思ったこと ===◆

○ ―→ 何だかんだで、ヘンに詰まるポイントが少なくて遊びやすかったです。
結果的に、シナリオクリアにかかった時間は、原作よりもかなり短かったです。
やはり大きかったであろうポイントは、石版さがしのサポートでしょうね。原作では、その場で分かるヒント的なものは無かったので、1個見逃すとまぁ~大変。「石版レーダー」や「せんれき」コマンドによるサポートが、かなり効いていると思います。
まあ、サポートが良すぎたら、それはそれでやらされている感が強くなるかもしれませんが…少なくとも原作で不評を買ったポイントの1つでしたから。スクウェア・エニックスとしては、同じ轍(てつ)を踏みたくなかったでしょうね。

○ ―→ 仲間との会話バリエーションが、けっこう豊富でした。
「はなす」コマンドで仲間と話すシステム。原作の『VII』から導入されたシステムでしたが、今作は会話のバリエーションが増えているように思いました。ちょっとした住人との会話のあとでも、それに合わせた会話が流れたりするので、常に「はなす」コマンドが押したくなりました(笑)
そのぶん、戦闘での「はなす」コマンドがなくなってしまいましたが…まあ、戦闘で利用する人は少なかったのかもしれませんし、そのぶんフィールドでの会話バリエーションが増えたと思えば、いいんじゃないでしょうか?

△ ―→ ストーリー上の制約について。
これは原作も含めた話になりますが、改めて気になったので。

今作は、ストーリーの途中でメンバーが変わったり、あるいは行ける場所が制限されてしまう場面があります。
メンバーが変わるということは、新しいキャラクターでまた職業レベルを上げていかなければいけないので、いきなり戦力ダウンしてしまうことになります。原作を覚えている人ならともかく、知らない人にとってはかなり唐突な出来事なので、「え~」と思っちゃうかもしれませんね。
また、行ける場所の制限で気になったのは、すれちがい石版を管理する「モンスターパーク」にも行けなくなるので、その間はすれちがい通信による石版システムを楽しめないことです。そこはこう…もうちょっと融通が利く形にできなかったかな~と思いました。どうせすれちがい石版なんて本編には絡まないですから、もっとシステマチックにしてしまっても良かったと思うんですけどね。

△ ―→ すれちがい石版が、少々”予定調和”な気がしました。
探索に行って見つけたすれちがい石版のダンジョンの仕組みとして、探索に行ったモンスター3匹を基準にしてモンスターが生息していること。そして、ボスとして待ち構えているのが探索のリーダーだったモンスターの巨大化したバージョンであるという決まりがあります。さらに、ダンジョンは各所で利用されているマップやダンジョンの使い回しです。

正直いって、探究心があまり湧かないんですよね。『ドラコンクエストIX』の地図の場合、ダンジョン内の構造はランダム生成だったと記憶していますし、場合によっては歴代のラスボスなんかも出てきていたので、挑戦のしがいがありました。今作は、モンスターの生息についてユーザーの思い通りのダンジョンが出来上がるため、予定調和なところがあるぶん純粋に楽しめない部分がある気がしました。
それと、人からもらった石版についても、石版を発見したモンスターが書かれているためボスが分かっちゃいます。また、私のイメージとして、おそらくそのうちメタル系やゴールド系の徘徊するすれちがい石版ばかりになりそうだと予想しています。これも、予定調和ゆえにそうなってしまうと思っています。

まあ、ランダムにしちゃうと、色々なモンスターで探索する価値が生まれないから、こういう分かりやすい形にしたんだろうな~とは思うんですが、なんか、もうちょっと別の形にできなかったかな~とは思っちゃいました。
とはいえ、細かい話ではあるので、贅沢もののたわごとだと思ってください(笑)

△ ―→ 保存可能なすれちがい石版の数が、ちょっと少ないかな。
私はそこまで溜まっていないですが、どうやら24枚までしか保存できないようです。これは、自分で探した石版+すれちがい通信でもらった石版の上限です。ですから、すれちがい通信でガンガン溜まっていくと、そのうちすれちがい石版を選りすぐって捨てる作業が発生するでしょう。
『モンスターハンター3(トライ)G』のギルドカードは100枚まで保存できて、これですら途中から選りすぐっていかないといけなかったくらいですから、24枚となると、環境によってはすぐ一杯になるでしょう。で、選りすぐるもんですから、1つ上でも話したように、メタル系やゴールド系ばかり残っていくんだろうな~と思っているわけです。

△ ―→ 立体視について改めて。
プレイしていて思いましたが、今作は奥行きだけではなく、ちょっと飛び出しもあります。
戦闘時、コマンド選択で敵の表示が目の前に来た時、飛び出し効果によって比較的巨大なモンスターなんかはより迫力を感じることができ、その点は飛び出しを上手く利用できていると思いました。しかし一方で、同じく戦闘でのコマンド選択時で、選択項目の後ろに、ちょうど3Dグラフィックの地面がこちら側に伸びてきていて、見ようによってはちょっと気持ち悪く見えちゃうんですよね。
一長一短だとは思いますが、やはり立体視においての飛び出しの有効活用は、難しいものだと感じました。ま、プレイする時には各々が立体感やON/OFFを調整してみてください。



■====== 得点とまとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)


ファーストインプレッションより、+1点です。
最後まで、細かいところの違和感があったりはしましたが、ゲームのプレイにそこまで支障をきたすほどのものではなかったですし、生まれ変わったドラクエVIIを純粋に楽しめたとは思っているので、少しプラスしました。

ファーストインプレッションでも言ったように、あくまでドラクエVIIはドラクエVIIなので、石版集めそのものが面倒・キャラクターやモンスターが好みではないなど、根底の部分で原作が気に入らなかった人は、今作も気に入らないでしょう。
大きな違いとしては、全体的に見た目の臨場感が増したことと、石版集めが比較的面倒くさくなくなったことです。この部分に関して「おっ?それならまた挑戦してみてもいいかも」と感じるなら、プレイしても損はさせないと思います。
すれちがい石版については、過度な期待は禁物ですが、追加要素としては充分ボリュームのある内容になっていると思います。冒険の合間合間で楽しんでみてください。

原作未経験者が気に入るかどうか?についてですが…とりあえず、思うところを話してみましょうか。
基本的な流れは、
 石版のかけらを集める
 └→台にはめ込んで石版を完成させる
 └→過去の世界の島に行って悩み事や事件を解決
 └→現代に帰ってくるとその島が復活
 └→新たな石版のかけらを集める
例外もありますが、だいたいこの繰り返しです。流れが分かりやすいですが、人によっては回りくどいと感じるでしょうし、最初の1時間くらいは戦闘もありません。
ストーリーは、いかにもドラクエっぽい感じがありつつ、全体的にわりと重めな話題が多いです。そのぶん平和になった時の嬉しさもひとしおですよ。
メインキャラクターは、VI以前のキャラクターと比べるといかにも子供っぽいというか。”やんちゃ”だったり”おてんば”だったりするので、真っ当なドラクエにしてはクセのあるタイプが多いかもしれませんが…でも、真っ当なメインキャラクターもいますので。
ま、こんなところで判断していただけると嬉しいです。

何はともあれ、思い出したり思い出さなかったりしながら、楽しませてもらいました。次の『ドラゴンクエスト』は、どんなものが来るでしょうかね?
そして今回の私は、できれば裏ボスも倒したいと思っていますが…他の作品もプレイ中なので、はてさてどうなることやら。

万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○●○○○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○●○ → 達成感重視 


関連記事:
3DS『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』 ファーストインプレッション(2013/02/09)

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この日に発売された昔のゲー... | トップ | 今日のゲーム情報 & マイプ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事