セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『タッチ!ダブルペンスポーツ』 インプレッション

2011年09月01日 10時23分07秒 | 【旧】購入・レビュー話


タッチ!ダブルペンスポーツ
対応ゲーム機 : ニンテンドー3DS
発売日 : 2011/06/02
希望小売価格 : 4,800円(税込)
ジャンル : 両手でスポーツ
プレイ人数 : 1~4人
セーブデータ : 3つ
通信機能 : ワイヤレス通信対応
 ※ワイヤレス通信 … 人数分の3DS本体+人数分のゲームソフトで利用するマルチプレイ通信です。
CERO : A(全年齢対象)

◆== 参考データ ========================◆
購入価格 : 3,080円(新品)
プレイ時間 : 約3時間
プレイ内容 : 一通り全てのスポーツと全てのモードをプレイ
◆====================================◆


●= 両手にタッチペン!両手でスポーツ! =●
今作は、バンダイナムコゲームスより発売のスポーツゲームです。開発は、『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』シリーズなどを手がけたインディーズゼロです。
専用のタッチペンが2本同梱されており、7種類のスポーツを両手でプレイしていきます。

一通り楽しみましたので、インプレッション記事は今回きりとさせていただきます。



●= まず、専用タッチペン紹介 =●

※写真をクリックで、もう少し大きなサイズに。また、3D写真なので3DSで見れば立体視になります。

こちらになります。
同じく専用タッチペンが同梱されていたDS版『太鼓の達人』シリーズのものと比べると、ほんの若干小振りです。持つ部分に、滑り止めと思われるデコボコあり。
まあ、大人の手でも持ちやすいと感じましたよ。



●= 概要と各スポーツを紹介 =●

各スポーツには全て「ランクマッチ」と「スコアトライ」の2種類のモードが用意されています。

「ランクマッチ」は、対戦相手の記録に挑戦する1vs1のバトルです。
対戦に勝利すると、結果に応じて”アスリ”というポイントを獲得。合計アスリに応じて、次は少し強くなった対戦相手と戦います。これの繰り返しで、何十人と存在するライバルを倒していきましょう。『Wii Sports』や『Wii Sports Resort』で1人プレイをしたことがある人は、同じような感じだと思っていただくと良いです。
また、これも全てのスポーツ共通ですが、相手の記録に届かなかったり、「ミス」と判定されることを3回おこなうと負けになります。
アスリが増えていくことで、キャラクターのパーツが増えていきます。キャラクターは、後でパーツの変更などができます。

「スコアトライ」は、1人でより良い記録を目指すミニゲーム的なモードです。
難易度は5段階あり、最初はイージーしか選択できませんが、一定の記録を出して”メダル”を獲得すると、次の難易度が遊べるようになります。
より良い成績を出すことで、メダルもより良いものが手に入ります。

以下より、各スポーツを紹介します。



◆== ベースボール ==◆

投げるボールに合わせて、左手のタッチペンを画面左上から下にスライドして重心移動。右手のタッチペンを画面右下から上にスライドして振る。この2つの動作を行います。
2つの動作の、タイミングの良さによってボールの飛距離が決定します。どちらも、ボールが光ってタイミングを教えてくれるので、それを見ながらタイミングに慣れていきましょう。
また、打つ方向は、右手のタッチスライドした方向によって調節できます。

「ランクマッチ」では、対戦相手より多くのホームラン数を叩き出しましょう。バットにボールを当てられないとミスです。当てさえすれば、ホームランでなくてもミスにはなりません。
「スコアトライ」では、ボールの落ちた場所に応じてポイントを獲得していきます。場所と得点の位置関係は数回ごとに変わるので、得点の高いほうに打ち返しましょう。こちらでは空振りのほか、得点の書いていない場所にボールを落としてもミスになります。



◆== バスケットボール ==◆

まず、投げてくるボールを、タイミングよくタッチしてキャッチ!
その後、右手タッチペンで画面右下をタッチします。タッチしたままにするとキャラクターがジャンプするので、できるだけ頂点に来たタイミングで上にスライドして、シュートします。
スライドは、真っ直ぐスライドしないと真っ直ぐ投げてくれません。また、スライドした長さによってパワーが決まります。パワーは、ジャンプした時にキャラクターの頭上に表示されるので、何回かプレイしてパワーの度合いに慣れていきましょう。

「ランクマッチ」では、対戦相手より多くのシュートを決めましょう。入らないとミスです。
「スコアトライ」では、空中に得点パネルが表示されるので、それにボールを当ててシュートを決めると、当てた全てが得点となります。もちろん、ちゃんと入らないとミスで、当てた得点パネルも得点になりません。



◆== ボクシング ==◆

まあ、画面を見ると何となく分かりますね(笑)
両手のタッチペンをそれぞれ、画面に書かれた通りにタッチスライドすると攻撃を繰り出します。右、左、右、左とテンポ良く攻撃できれば、攻撃スピードが上がります。
画面真ん中をタッチしている間は、ガード。上のほうをタッチすると上ガードで、下のほうだと下ガード。相手の攻撃が当たるタイミングでガードエリアをタッチすると、スローモーションになってチャンスです!
お互いにハートゲージがあり、攻撃を当てていくと減ります。0になるとダウンします。先に、相手を3回ダウンさせれば勝ちになります。

「ランクマッチ」では、とにかく対戦相手を倒していきましょう。
「スコアトライ」では、サンドバックが相手です。サンドバックの光った部分を攻撃しましょう。光った部分は時間が経つと色が変わり、最後は×マークになります。攻撃が遅くて×マークになる・違う場所を攻撃する・サンドバックの攻撃に当たると、ミスになります。



◆== スキー ==◆

旗と旗の間を通りながら、ゴールまで滑り降りていきましょう。旗の間を通れないと、ミスが1つ増えるうえにタイムがプラスされてしまいます。
画面の右下もしくは左下をタッチして、”対角線上”にスライドすると曲がります。、スライドする長さによって曲がる角度が変わります。また、右・左・右もしくは左・右・左の順に、上のほうをタッチして下にスライドすることで加速します。

「ランクマッチ」では、対戦相手より速いタイムを叩き出しましょう。
「スコアトライ」では、雪だるまが登場。体当たりして得点を稼いでいきましょう。タイムは測定されません。



◆== サッカー ==◆

フリーキックで勝負です。
まず、画面左上から下にタッチスライドして”助走”します。助走の後、ボールのところまで来たタイミングで、画面の右真ん中あたりをタッチして下にスライドすると足を上げます。そうすると、ボールの周りにサークルが表示されて大きくなります。一番大きくなったタイミングで上にスライドして、シュートです。この時、カーブを描くようにスライドすれば、カーブを描くようにシュート!描いた通りに、ボールが飛んでいきます。
助走、足を上げる、シュートする。全ての動作のスライドする長さによってパワーやスピードが変わってきます。
シュートが入らないと、ミスです。

「ランクマッチ」では、対戦相手より多くシュートを決めましょう。
「スコアトライ」では、ゴールに得点パネルが貼ってあるので、当てていきましょう。赤いパネルに当てると、得点パネルの配置が変わります。



◆== アーチェリー ==◆

まず、画面左下から上にタッチスライドして、矢をセットしましょう。スライドする方向によって、照準の初期位置をコントロールできます。的が左側にあるようなら、左上にスライドすると良いです。
その後、画面右上から下にタッチスライドして、弓を引きます。照準が切り替わるので、タッチした状態のままスライドすることで照準を操作して、離すと矢を打ちます。弓を引く時、できるだけ真っ直ぐにかつ速くスライドできれば、照準が赤色になって風の影響を受けにくくなります。

「ランクマッチ」では、決められた矢の本数で対戦相手より多い特典を獲得しましょう。的の中央に近いほど得点が高いです。
「スコアトライ」では、的がレールに沿って動いています。同じ要領で、高得点を狙っていきましょう。



◆== パラグライダー ==◆

画面の右上もしくは左上をタッチして、下にスライドすると旋回します。画面の真ん中上をタッチしている間、加速。真ん中下をタッチしている間、減速します。
パラグライダーは基本、ゆっくりと落下していきますが、上昇気流に近づくことで浮かび上がります。下降気流もあります。
空を雄大に飛び回って、宝石をゲットしていきましょう。チェックポイントに触れると、残り時間が増えて次のチェックポイントもしくはゴールとなる的が出現し、ゴールとなる的に触れると終了です。タイムアップになると、その時点で終了です。
一定の高さまで落ちてしまう、もしくは黒い宝石を獲得してしまうとミスです。

「ランクマッチ」では、対戦相手より多い得点を獲得しましょう。ゴールしても、得点が上回っていないと意味がないですよ~。
「スコアトライ」でもやることは同じですが、ミスを3回するまでエンドレスで続きます。宝石や的で高得点を獲得しましょう。



●= その他のモードや要素について =●

各スポーツのモード以外にも、いくつか楽しめるモードがありますよ。

◆== トゥデイズ チャレンジ ==◆

毎日変化するミッションに挑戦できます。
ミッションクリアの有無に関わらず、挑戦後はカレンダーにプレイした証となるハンコが押されますが、未クリアの場合は水色。クリアの場合は赤色のハンコになります。何度でも挑戦はできるので、諦めずに赤ハンコを目指してみましょう。また、このモードでも”アスリ”というポイントを獲得します。
赤色のハンコを3個集めるたびに「ボーナスチャレンジ」に挑戦できます。より多くのアスリを獲得できます。



◆== タッチエクササイズ ==◆

両手のタッチペンの扱いに慣れるための、ちょっとしたミニゲームです。3種類あります。
個別にプレイもできますが、3種類を順番にプレイする「タッチセンスチェック」では、左右のバランスを計ってくれます。
以下、画像の左側から軽く紹介します。

|== セパレート ==|
丸アイコンは、至るところから表示されるのでタッチして消します。四角アイコンは上から下にスライドしてくるので、斬るようにタッチスライドして消します。

|== トレース ==|
左右交互に、緑丸のところをタッチスライドしましょう。赤色のマークに当たると、緑丸が消えちゃいます。

|== シンメトリー ==|
とにかく、光ったパネルをタッチしましょう。光ってない部分をタッチしたり、紫色のパネルをタッチするとマイナス点です。


◆== ローカル通信対戦について ==◆

今作は、お互いがソフトを持っていれば、ワイヤレス通信で2人対戦ができます。
楽しめるスポーツは、ベースボール・サッカー・アーチェリー・バスケットボールです。

今回、ローカル通信対戦はできそうにないので、詳細の紹介および評価は省かせていただきます。



■== partygameの評価 ==■ … 82点(100点満点)
Wii Sports』がDSや3DSで発売されたら、こんな感じかな?という作品


=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

|== より感覚的に楽しめます ==|
実際のところ、タッチペン1本でも遊べます。
しかし、このゲームは両手を使って楽しむところが醍醐味です。実際にプレイしてみると分かりますが、片手だけで操作しているよりは両手を使っているほうが、”感覚的な楽しさ”をより強く感じられます。
まあ、片手より両手のほうが、たくさん動くわけですからね。より充実感を得られるわけです。

また、最初の説明だけでは操作感覚がピンと来ないスポーツも多いですが、その後の練習で何回かプレイしていると分かってきます。あとは感覚的に慣れていくことでどんどん上手くなっていき、面白くなってきます。
動作も、どちらかというとゲームとして遊びやすい部分を重視。スキーやパラグライダーでの旋回は、ゆるやかに曲がるのではなく、クイッと曲がれます。

|== 思ったよりモードが多くて楽しめる ==|
各スポーツごとに2種類のモードがありますし、毎日挑戦できるモードやちょっと息抜きに挑戦できるエクササイズモードなどがあり、けっこう色々楽しめますよ。
また、とにかくプレイし続ければ”アスリ”が溜まっていき、より強い敵が出てくるので、ボリューム的にもけっこう楽しめるかと思いますよ。

|== 演出のメリハリがある ==|
全体的にはわりと地味です。しかし、例えばサッカーやバスケットボールで、シュートが決まった時の音や演出にはメリハリがあり、気持ちよく感じられるかと思います。
何でもかんでも、派手であれば良いというわけではありませんからね。メリハリも大事です。

|== △ 同時タッチに注意 ==|
ベースボール・サッカー・アーチェリー・バスケットは片方ずつ操作するので問題ありませんが、ボクシング・スキー・パラグライダーは両手を常に使う感じなので、同時にタッチして誤操作してしまうことがあるかもしれません。DSは2点以上を認識することができず、2点以上がタッチされると”重心”が認識されてしまいますので。
特に、ボクシングは操作が激しいので、誤動作に注意です。

|== △ スポーツによって難易度にバラツキ ==|
人によって合う合わないとかがあると思いますが、個人的にはバスケットボールが妙に難しいと感じました。
ボールを投げる時は、タイミング・スライドする方向・スライドする長さの3つがわりと完璧でないと、入らないです。特に、パワーの段階がけっこう細かくて、スライドする長さがちょっと短かったり長かったりすると入らないので、この点をもう少しアバウトにして良かった気がしました。

あと、パラグライダーも微妙に難しかったかな。
上昇気流や下降気流の距離感がちょっと掴みづらく、また、気流を表示している矢印マークが動いているため、高さの感覚が分からなくなります。ちょっと、もどかしい感じでした。

|== △ 一部、ちょっと無駄だと思う演出あり ==|
スキーだけは例外なんですが、他のスポーツはミスをすると、仕切りなおす的な演出が入ります。「2回目スタート」みたいな感じです。
正直、ちょっとテンポを崩している感じがしたので、いらなかったかな~と思いました。

ちなみに、テンポ的に一番楽しみやすいのはアーチェリーでした。
逆に、そこそこ長くてじっくり楽しんで欲しいのは、パラグライダーかな。

|== △ キャラクターについて ==|
初期ではパーツが各部位ごとに6種類+色が数種類しかなかったので、いっそMiiを対応させたほうが良かったのでは?と思いました。
まあ、私はそこらへんの規約とか知らないので、簡単に使えるものでもないのかもしれませんが。

|== △ その他、細々と ==|
・Wi-Fi通信に対応して欲しいとか言い出したらキリがないので、それは追及しませんが、できればダウンロード通信には対応して欲しかったです。
 そうなると相手もタッチペンが2本必要になってくるので、搭載しなかったのかもしれませんが、自分と相手の本体付属タッチペンで代用はできるので、不可能ではなかったかと。
 あるいは、1台で2人対戦とか。まあ、でも覗き込む形だと立体視に見えにくいからなぁ~…。

・立体視による有用性は、スポーツによって違うという感じですが、概ねそこまで分かりやすさや遊びやすさに変化はありませんでした。というのも、元々が分かりやすいので。
 ベースボール・スキー・パラグライダーなど、距離感をつかむのが必要なスポーツについては立体視のほうが幾分か遊びやすいですが、それでも立体視OFFにしたら明らかに遊びにくい!とまでは感じませんでした。
 まあ、もちろん立体視のほうが臨場感はありますけどね。

◆== まとめ ==◆
タッチペンで楽しむスポーツゲームとしては、満足できる完成度です。
モードもそれなりに豊富で、両手で楽しむというスタイルも思いのほか価値があると感じられました。


まあ、もちろん中には片手での操作のほうがラクチンなので、両手でのプレイは面倒だ…という人もいると思いますが、別にそれはそれでいいでしょう。両手で楽しむことが醍醐味とは言いましたが、慣れさえすれば片手でも充分楽しめると思います。
立体視のON/OFFができるように、両手で楽しむ作品を片手で楽しむ人がいても、いいんじゃないでしょうか?

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   万人向け ← ○●○○○○○○○○ → 熟練者向け
 タッチ操作オンリーで、かつ両手プレイ。
 まあ、ボタン操作志向の人はご注意下さい。
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    手軽に ← ○○●○○○○○○○ → じっくり
 1回の挑戦で、短ければ1分。比較的サクッと楽しめます。
 ただし、エンドレス系のミニゲームなら5~10分かかることもあるかな。
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  思考タイプ ← ○○○○○○○○○● → 感覚タイプ
 両手のタッチペン操作の感覚に慣れることが、全てです。というか、それが醍醐味です。
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 爽快感重視 ← ○○○○○○○●○○ → 達成感重視
 シュートが決まったりした時の演出は、わりとGOOD。
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