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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wiiウェア『ゾンビ イン ワンダーランド』 インプレッション

2010年03月23日 18時21分06秒 | 【旧】購入・レビュー話


ゾンビ イン ワンダーランド
対応ハード : Wii(Wiiウェア)
配信元 : マーベラスエンターテイメント
開発 : AKAONI STUDIO(アカオニスタジオ)(※海外のメーカーです)
配信開始日 : 2010/03/16
販売価格 : 800Wiiポイント(=800円)
ジャンル : お伽噺(とぎばなし)アクションシューティング
プレイ人数 : 1~2人(セーブデータ3つ)
CERO : B(12歳以上対象)
容量 : 127ブロック

※約2時間ほどプレイしてのインプレッションです。


●有名なおとぎ話のキャラクターが、マシンガンでゾンビを退治!?
今作は、マーベラスエンターテイメントがWiiウェアで展開する「ワールドゲームパレード」シリーズの第1弾です。
※「ワールドゲームパレード」とは?…海外のメーカーが日本ユーザー向けに制作した良質なタイトルを出していこうというシリーズです。従来の洋ゲーのような、リアルなグラフィックや複雑な操作感とは全く逆で、日本人向けで手軽に触ってもらえるスタイルを目指しています。

桃太郎・オズの魔法使い・白雪姫のおとぎ話が元になっていますが、なんか色々と違う…そんな違和感でかつシュールさを感じる世界観で、ゾンビを退治するアクションシューティングを楽しめるという、ひとクセもふたクセもある作品です。
日本向けということで、グラフィックデザインはアニメ調になっています。


●ルールと操作方法
◆ルール
マシンガンで、ステージ上に次々と現れるゾンビなどの敵を撃ち倒していきましょう。敵を倒していくと「クリーンアップ」というパラメータが増えていき、これが100%になるとステージクリアです。
クリーンアップが100%になる前に制限時間が0になるとゲームオーバーで、0%からやり直しになります。また、敵は様々な攻撃を仕掛けてきます。敵の攻撃に当たると残機が1減ってしまい、0の時に攻撃を受けるとゲームオーバーになります。
(※2人プレイで一方だけがゲームオーバーになった場合は、もう一方が生き残っている間ならすぐに復帰ができます。ただし、制限時間によるゲームオーバーの場合はやり直しになります)

◆操作
今作は、ヌンチャクスタイル(Wiiリモコン+ヌンチャク)でプレイします。

3Dスティック…プレイヤーの横移動
Zボタン…回避アクション

プレイヤーは前後には進めません。横移動、あるいは回避アクションを利用して、敵の攻撃をかわしていきましょう。回避アクション中は完全に無敵です。

Wiiリモコンを動かす…銃の照準を動かす
Bボタン…銃で攻撃
敵に掴まれた状態でBボタン…攻撃アクション

ゾンビに掴まってしまったら、Bボタンで撃退しましょう。(※突進してくるゾンビはダメージを受けてしまうので、回避しましょう)

Aボタン…グレネードランチャー発射
グレネードランチャーは非常に強力ですが、数に限りがあります。

Cボタン…銃の種類の切り替え
銃には、無限に使えるマシンガンの他に、強力な攻撃力をもつヘビーマシンガンや、広範囲を焼き尽くす火炎放射器があります。どちらも利用できる回数には限りがあります。

◆アイテムについて
ステージ上のあらゆる障害物は、ほとんどが破壊できます。
スコアが入るほか、たまにアイテムが飛んでくることがあります。プレイヤーを移動させて触れることで、グレネードランチャーや銃の弾数が増えます。ステージ攻略には強い攻撃が有効なので、スキあらば破壊しましょう。
ちなみに、障害物の中には、爆発するものや大きな柱・壁とかもあったりします。爆発させたり柱を倒すなどで敵を巻き込めば、敵を倒すことができます。上級テクニックですが、狙えそうであれば狙っていきましょう。


●モード紹介
◆お伽噺(とぎばなし)モード
ストーリーに沿って全9ステージを攻略するモードです。3の倍数のステージはボス戦です。
途中でやめて電源を切っても、再開時は最後にクリアしたステージの後からになります。

◆アーケードモード
好きなステージを選択して、1回だけプレイすることができます。
お伽噺モードでプレイしたことのあるステージしか選択できません。

◆オプション
BGMや効果音のバランスを調整できる他、難易度を「ふつう」「むずかしい」から選択することもできます。
ちなみに、このゲーム…見た目とは裏腹に、難易度はかなり高いです。「ふつう」でも、きっと悪戦苦闘することでしょう。

◆ランキング
お伽噺モードでのハイスコアTOP10を見ることができます。


◆partygameの評価◆…65点(100点満点)
シュールと爽快感を同時に満たすのは、とても難しいと感じました

このタイトルは、例えば桃太郎なのに職業はフリーター。白雪姫はなぜか男勝りな性格。そしてなぜかマシンガンでゾンビを退治するというストーリー。あらゆる意味で「ズレた世界観=シュールな世界観を表現すること」がコンセプトになっています。
そして同時に…ステージ上のあらゆるものを破壊できる爽快感もウリにしています。

しかし実際、プレイしてみて…何せシュールに徹底しているため、爽快感はあまり感じませんでした。
さすがにグレネードとか強力な銃をを使った時はそれなりに反応しますが、普通のマシンガンが当たっても音がしないので、それだけでも爽快感がわりと損なわれます。しかもBGMもなにかとシュール。唯一、障害物が大量にかたまっているところにグレネードをぶち込んだりしたら、ドカーンと吹っ飛んでなかなかの爽快感を得られますが…やはり、基本はシュールさが優先みたいですね。

そして、先ほども言いましたが…アニメ調なグラフィックとは裏腹に、難易度がかなり高いです。「ふつう」でもけっこうトライ&エラーの繰り返しみたいな感じで、しかもステージ1つ1つが思ったより長いため、特に後半は制限時間との勝負になってきます。敵を確実に、かつ効率よく撃破しないと、タイムアップによるゲームオーバーに苦しむことになるでしょう。(これは2人プレイの場合でも同じです)
じゃあ、実際のところゲームとして遊びやすいか?というと…快適とまではいきません。後半に近づくにつれ、ステージを彩るあらゆるものがちょっとカラフルチックになってきて、敵が見えづらくなるのです。また、ステージによってカメラ視点の「高さ」がなぜか微妙に違い…基本は問題ないんですが、一部のステージではカメラ視点がちょっと低くなってしまい、敵や敵の攻撃が見えづらくなります。

その他、気になったこととしては…
・お伽噺モードでは、ステージクリアから次のステージまでに、キャラクターの絵や会話を挟みながらストーリーが進行するんですが、何も効果音がありません。BGMも、タイトル画面と同じBGMです。これもシュールを追求した故の結果なのかもしれませんが、せめて剣を振るったりした時くらいは「シャキン!」みたいな効果音を入れて欲しかったです。
・桃太郎のステージのBGMは、イヤに耳に残ります(笑)
・キャラクターによって能力や武器が変化するということは、ないようです。グラフィックと、やられボイスが違うくらいです。どうせなので変化が欲しかったですね。男勝りな白雪姫はキャノン砲を使えるとかね(笑)


という感じで、難易度も高いですし、全体的なクオリティもとにかく「シュール」に徹底しているって感じなので…見た目だけで買ってしまうと、強力なしっぺ返しを食らうことにはなるでしょう。
その高難易度なアクションシューティングにやりがいを感じるのであれば、購入してみてもいいとは思います。遊びやすいわけでもないですが、コンティニューは無限にできるので…根気良く挑戦すれば、きっとクリアできる時は来るでしょう。…たぶん。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
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