セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

DSiウェア『任天童子』 インプレッション

2013年04月06日 07時56分22秒 | 【旧】購入・レビュー話
説明のためにわざわざゲーム画面とか撮影したのに、後で公式サイトでの説明や情報サイトでの情報を知るという…(苦笑)





任天童子
対応ゲーム機 ―→ ニンテンドーDSiウェア
 ※ソフトの形態は「DSiウェア」ですが、実際は3DS専用ソフトなので、DSi・DSi LLではダウンロードできません。
配信開始日 ―→ 2013/04/03
配信価格 ―→ 非売品(クラブニンテンドー2013年度プラチナ・ゴールド会員特典)
ジャンル ―→ ダンジョンRPG
プレイ人数 ―→ 1人
CERO ―→ A(全年齢対象)

※2014年5月26日より、クラブニンテンドーの景品として交換できるようになりました。(500ポイント必要)



■====== 簡単なご紹介 ======■

「クラブニンテンドー」2012年度プラチナ・ゴールド会員特典の1つとして配信されている、ダンジョンRPGです。
古(いにしえ)より奉(まつ)られてきた”三種の神器”が異形の者に盗まれ、廃れてしまった世の中。三種の神器が地下深くに隠されていることを突き止めるも、奪還に挑んだものは帰ってきませんでした。その地下迷宮に、一人の若者「蔵部景品(くらべかげしな)」が挑戦することになります。
…決して「くらぶけいひん」ではありませんよ(笑)


まず、ダウンロード方法から。
会員特典として今作を申し込んでいる人は、「クラブニンテンドー」の「申し込んだオリジナルグッズ」に『任天童子』の申し込み履歴が残っているハズです。そこに書かれている引換番号を、「ニンテンドーeショップ」→「設定・その他」→「ソフトの引換」に入力することで、ダウンロードできます。




そしてゲーム内容の紹介です。今回はせっかくなので、ゲーム画面を交えながら。

今作は、ダンジョンRPGと戦略シミュレーションを足したような、ちょっと変わったルールになっています。

プレイヤーは、マス目上のダンジョンを歩いて階段や祭壇(さいだん)を見つけて、どんどん奥深くを目指していきます。祭壇では、祭壇のなかの宝箱を獲得して地上に戻るか、さらに下層を目指すかを選択します。

プレイの流れを説明。
まず前提として、主人公は「白札」というものを持っており、手元には常に5枚の白札があります。カードゲームでいうところの「山札」と「手札」だと思ってください。手元にある白札を使用することで、白札に書かれている数だけ移動できます。つまり、白札が0枚になると移動できなくなるわけです。
白札とは別に、「道具」や「式札」といったものもあります。敵にダメージを与えるもの、回復するものなど、色々な効果のものがあります。

主人公の行動を選択
 └→「行動」を選択した場合、使用する白札・道具・式札を選択して使用します。
 └→「待機」を選択した場合、何もしません。
 └→「目録」を選択して、これまで登場した敵の情報を見ることもできます。
 └→「神頼み」は、どうしようもなくなった時に選択しましょう。どうにかなるかも?

主人公が行動終了したら、異形の者(敵)が行動します。

主人公の行動を選択します。




基本、この繰り返しです。
で、ダンジョン内にはいくつかの「水晶」があります。水晶のあるマスに止まれば、お金やアイテムが貰えたり、次の階層へ行くための階段や祭壇が出現したりします。ちなみに、全ての水晶に触れると白札がもらえます。
途中でHPが0になるなどすると「探索失敗」となり、地上へ戻されます。祭壇の宝箱は獲得できないことになりますが、道中で手に入れたお金やアイテムは持ち帰れるようです。




また、拠点となる”ほこら”では以下の行動ができます。

「河童と話す」…手に入れた宝物を見たり、これまでの探索履歴を見たり出来ます。
「商人と話す」…白札・道具・式札を購入できたり、道具・式札を入れるための袋を購入したりできます。換金アイテムなどを売ることもできます。
「ほこら」…色々な種類のほこらがあり、お金をささげることができます。ささげた量が貯まっていくことで、色々な能力が上がっていきます。
「出発する」…ダンジョンに入ります。1階から挑戦することもできますし、河童にお金を貢いで、行ったことのある階層に転送してもらうこともできます。ただし、どこに転送するかは不明。河童に貢いだ額によって違うとか?


その他の要素について、箇条書きでザッと説明。

・主人公は「水」「土」「風」「火」、4つの霊力を持っています。式札や、特別な効果を持つ白札を使用する時に消費します。
霊力は、属性のマークが書かれた床の上を通ることで回復します。

・ダンジョンは最初、主人公の周囲3マスまでしか見えません。移動することで、主人公の3マス先までのマスが見えるようになっていきます。

・それぞれの敵と主人公との距離が表示されます。4マス以上離れている場合は一括して「4以上」と表示されます。それを頼りに、どこらへんに異形の者がいるかを探していきましょう。

・全体マップには自由に”印”を付けることができます。また、白札の使用時に「裏使い」というのを選択して、敵がいると思われるマスに投げて敵に貼り付けることで、目に見えなかった敵が見えるようになるほか、階段を下りる際に敵を浄化してお金を獲得できます。
ちなみに。敵である”異形の者”は基本、とんでもない攻撃力です。また、主人公には通常攻撃なんてものがありません。式札を使って倒すか、逃げるかしましょう。



■====== partygameの評価 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 プレイ時間 ―→ 約4時間
 プレイ内容 ―→ 地下13階まで到達


○ ―→ 本格的ながら楽しみやすいです。
敵はどこにいるか?敵はどういったタイプか?敵は(式札で)倒すべきか逃げるべきか?特殊な白札や道具・式札はどこで使うべきか?水晶は全部取るべきか?など、色々な戦略が絡んできます。
しかし、1つ1つを見れば理解しやすいものばかり。しいて言うなら、敵は色々な種類が出てくるので対応策が色々必要ですが…戦略シミュレーションとしては本格的でありながら、比較的なじみやすいかな~と思いました。考える時間は無限ですから、落ち着いて1つ1つ考えながら進めてみてください。マップに付けられる印も有効活用しましょう。

○ ―→ 雰囲気作りもいいですね。いい緊張感を生み出しています。
グラフィックの雰囲気作りもいいんですが、個人的には、曲による雰囲気作りが特に良いと感じました。
敵に近づいてくると不穏な曲が流れ始め、敵に攻撃されれば曲が一層激しく。そして離れれば曲もスッと消えるという風に、ユーザーの心を上手く動揺させています。
同じ階層に長い間いると、いわゆる”ほぼ絶対倒せない敵”が出現。この時の曲もいいですね。

○ ―→ 任天堂らしいネタが色々。
まず、拠点となるほこらの名前が”任天堂”。そのままですかい(笑)
で、祭壇で手に入る宝箱の中身は色々あるんですが、任天堂の作品でおなじみの、明らかに見覚えのあるものばかり。それが、和風っぽい名前と解説で説明されており、それがまた面白いです。全部を見たいがために、コンプリートを目指したくなりますね。

△ ―→ 全体的に、テンポはあまり良くないかも。
私はもう慣れちゃいましたが、一度見せれば以後はスキップできてもいいかもね~と思う演出が、いくつかあります。何せ、何度も何度も繰り返し探索するゲームなので、プレイ時間はおのずと長くなります。それだけに、ちょっとした演出がわずらわしく感じてくる人もいるかもしれません。
これを「ダンジョンRPG」として考えると、なんか『不思議のダンジョン』シリーズを思い浮かべがちなので、比較してテンポが悪いと思ってしまうかもしれませんが、「シミュレーションRPG」と考えれば、テンポはこんなものかな~と思いますよ。ようは、捉えかた次第です。

△ ―→ ”河童の転送”にムラがありすぎる気が。
ダンジョンに行く際、河童にお金を貢いで行ったことのある階層にランダムで転送してもらうという仕組みがあるんですが、これがあまりにランダムすぎる気がしたんですよね。
最初、15文(もん=お金の単位)貢いだら地下6階まで連れてってくれたのに、最近では50文貢いだのに地下3階や4階だったりすることもありました。いかにといっても、極端すぎませんかね?

より奥を目指そうとしているユーザーも多いでしょうけど、こうランダム制が強いと、いわゆる”リセットゲーム”になりかねないと思うんです。転送してもらって、いい階に行かなかったらリセットしてロード…の繰り返し、みたいな。人によっては、そこでモチベーションが落ちちゃうこともあるかもしれません。
ランダム制があること自体はいいと思うんですが、もうちょっと分かりやすいバランスにしてくれなかったんでしょうかね?その点が、気になりました。



■====== 得点とまとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)


タダの会員特典にしておくにはもったいないと思うほど、しっかりと作られている作品です。
本格的ながら楽しみやすい戦略性。繰り返しプレイさせるだけの中毒性もあります。雰囲気づくりなどで、わりといい緊張感も得ることができ、それが無事生還できた時の達成感につながります。

ポチポチとプレイする思考型の地味な作品なので、もちろん向き不向きはあると思いますけど、ハマれる人はけっこうハマれると思います。実際、頭を使うゲームはあまり得意ではない私ですが、今作は楽しめています。うかつな行動も多いですが(笑)
それに、挑戦的にガンガン深層を目指すもよし。慎重に、コツコツお金を貯めて強化してから進むもよし。どうとでも楽しめるバランスも、良いとおもいました。自分の思うペースで、楽しんでみて欲しいです。


…まあ、そうはいっても非売品なので、本来なら、注文していなかった人が遊べる機会はありません。
しかし、特設サイトのキャンペーンにて、もう1つ引換番号をゲットできるとのことです。私も頂くつもりですので、せっかくだから久々にプレゼントキャンペーンでもやってみましょうかね。



いつもご覧頂いている皆さんに感謝を込めて。
「『任天童子』セグメントゲームズ プレゼントキャンペーン」と題しまして、今作をダウンロードできる引換番号を、1名様にプレゼントしたいと思います。
応募方法などは、上のバナーをクリックしてご覧くださいね。

※プレゼントキャンペーンは終了しました。

万人向け ← ○○○●○○○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○○○●○○○○ → じっくり
思考タイプ ← ●○○○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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