セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

Wii『Wiiであそぶ ピクミン2』 インプレッション(追記あり)

2013年05月21日 11時51分15秒 | 【旧】購入・レビュー話
どうも、白ピクミンを”毒ピクミン”って言っちゃうんですよね…(苦笑)




Wiiであそぶ ピクミン2
対応ゲーム機 ―→ Wii
発売日 ―→ 2009/03/12
希望小売価格 ―→ 3,800円(税込)
ジャンル ―→ AIアクション
プレイ人数 ―→ 1~2人(2人プレイで協力や対戦可能)
CERO ―→ A(全年齢対象)




■====== 簡単なご紹介 ======■

任天堂発売のリアルタイムストラテジー風アクションゲーム『ピクミン』シリーズの2作目(ゲームキューブ版)を、Wiiにリメイクした作品です。
前作では、ピクミンのいる星に不時着し、ピクミンの力を借りることで脱出できたオリマー。しかし、帰ってきてみると会社は借金だらけに。お宝を求めて、オリマーは新人のルーイとともに再び、ピクミンのいる星へ向かうハメになります。
様々な種類のピクミンを引き連れて、戦ったり。モノを運んだり。そして、食べられたり。そうしてフィールドやダンジョンを探索しながら、お宝を探していきます。


今作では、集めたお宝で借金を完済するのが目的になります。(もちろんその後も、お宝探しは続けられますよ)

1日のなかで活動時間が決まっており、オリマーとルーイはその時間の間にマップを探索していきます。
オリマーやルーイ自身は、攻撃とかできません。ピクミンを引っこ抜いたり、投げたり、解散・集合させたり、陳列させたり。ピクミンを使ったり命令したりするのが、オリマーやルーイの役目です。別々に行動することもでき、いつでも操作切り替えが可能です。

|== ピクミンの種類 ==|
・赤ピクミン
攻撃力が高く、炎に当たってもへっちゃらです。(他のピクミンは燃えて死んじゃいます)

・黄ピクミン
より高く飛ばすことができます。また、電撃に当たってもへっちゃら。(他のピクミンは感電して死んじゃいます)

・青ピクミン
水の中に入ってもおぼれません。(他のピクミンはおぼれて死んじゃいます)

・紫ピクミン
力持ちで、投げるとヒップドロップみたいに落ちて、敵を気絶させることもあります。ただし、足が遅いです。

・白ピクミン
毒を持ったピクミンで、食べられれば敵に毒を与えますし、毒のケムリに触れてもへっちゃらです。(他のピクミンは毒に侵されて死んじゃいます)
また、地面に埋もれて隠れたお宝を、掘り出すことができます。ついでに、足が速いです。

|== ピクミンの増やし方 ==|
”ペレット”と呼ばれるおはじきのようなものや、倒した敵を、ピクミンの住み家である”オニヨン”に運ぶことで、ピクミンが増えていきます。
基本、運んでいるピクミンの種類に応じて、ピクミンがどのオニヨンに運ぶかが決まります。赤ピクミンが多いと赤のオニヨンに運ばれて、赤ピクミンが増えるという流れです。

また、紫ピクミンと白ピクミンは例外で、ダンジョン内にある紫や白の花のなかにピクミンを投げ込むことで、それぞれのピクミンに変身します。
1つの花で変身させられるのは5匹まで。また、赤・青・黄が増やせる花もあったりしますよ。

|== フィールド(地上)とダンジョン(地下) ==|
まず、1日の始まりにどのフィールドに向かうかを選択します。選択したフィールドで、(ゲーム内時間の)1日を過ごしていきます。ピクミンを増やしたり、知らない道を開拓したり。時には、ダンジョンを見つけることもあるでしょう。

ダンジョンに入ると、時間経過が止まります。時間を気にせず探索できます。
ランダムで自動生成されたダンジョンが待ち構えており、敵はウジャウジャ。しかし、お宝もザックザクです。最下層では、ボスも待ち受けており、貴重なお宝を持っているそうですよ。
”間欠泉”を見つけて調べることで、フィールドに戻ります。場所によっては、階層の途中だったり、ボスと戦わずしてフィールドに戻れる時もあります。ピクミンが全滅してしまうと、手に入れたお宝はパーになっちゃうので、無謀だと思うなら逃げるのも1つの手でしょう。

|== 2種類のスプレー ==|
フィールドを探索していると、なにやら特別な実が出てくることがあります。ピクミンに持ち帰らせることで、その実からスプレーを生成。スプレーは、1ボタン・2ボタンを押すことで使用します。

・ゲキカラスプレー
赤色の「ゲキカラの実」を10個集めるたびに1つ作れます。ピクミンに使用することで、一定時間の間ピクミンの行動が活発化します。

・ゲキニガスプレー
紫色の「ゲキニガの実」を10個集めるたびに1つ作れます。敵に使用することで、あまりにニガさに敵がひるむそうです。(1回も使ったことないけど(ボソッ))



■====== partygameの評価 ======■

=良い  =まあまあ or ちょっと気になる  ×=悪い

◆=== 参考データ ===◆

 購入価格 ―→ 2,480円(税込・新品)
 プレイ内容 ―→ 借金完済までプレイ
 借金完済かかったプレイ時間の目安 ―→ ●●○○○
  ●○○○○ = 10時間未満
  ●●○○○ = 10~20時間
  ●●●○○ = 20~30時間
  ●●●●○ = 30~50時間
  ●●●●● = 50時間以上
 過去のシリーズ作品 ―→ このシリーズは初プレイです。


○ ―→ 自然溢れるフィールドや、ピクミンたちの可愛らしさに癒されます。
スローライフ系もそれなりにプレイしている身なので。自然溢れる世界って、いいですよね。しかも、出てくるお宝とかデカいものばかりなので、「借りぐらしのアリエッティ」のような小人になった気分です。

○ ―→ このタイプのゲームとしては、遊びやすいと思います。
いわゆる「リアルタイムストラテジー風」と言われている今作。リアルタイムで各自に指示を出していくというタイプの作品で、本来こういうジャンルは、命令の種類や指示する相手のタイプも多かったりして、しかもそれをリアルタイムで判断しないといけないので。敷居はかなり高いです。
しかし、今作はピクミンが多くても5種類。特徴もハッキリしていますし、できる行動も基本はシンプルなので、親しみやすいストラテジーになっているかと思います。

○ ―→ お宝のネーミングセンスがぶっ飛んでいて、面白いです。
お宝を発見すると、それを収納している「ドルフィン初号機」の音声システムが、お宝に名前を付けてくれます。お宝は、現実世界に存在するものばかりなのですが、それにひとクセもふたクセもある名前を付けるのが、ちょっと1つの楽しみになっていました。
ただの果物に、なんでそんな長ったらしい名前なの?とか、意味があまりに深すぎてよく分からない名前だったり。奇抜な名前だらけすぎて、逆に覚えていないくらいです(笑)

○ ―→ 程よい歯ごたえの難易度です。
油断すればピクミンが大量虐殺。特に、大きめな敵だと正面対決は無謀です。敵の動きを見て、どう対処するべきか?どのピクミンを使うかを、ちゃんと考えて行動していきましょう。
程よい歯ごたえですが、時間制限のあるらしい『1』と違って今作はそういう縛りが無いので、最悪、効率を無視してじっくり対処することもできますよ。まあ、『1』が好きだった人のなかには、縛りのない易しさがイヤだって声もあるようですが。

△ ―→ 待ち状態になることも多く、人によっては飽きやすいかも。
これはまあ、こういうタイプのジャンルに付き物です。ピクミンが壁を壊したり、モノを運んだりしている時は、だいたい眺めていることくらいしか出来ません。効率のいい人は、もっと一度に色々行動させられるのかもしれませんが…私は効率悪いので、なおのことです(苦笑)

△ ―→ 一部、思い通りに行きづらい操作も。
これもまあ、このジャンルに付き物ですかね。リアルタイムストラテジーっていわゆる”半自動”みたいなものですから。
Wiiリモコンによって、投げる操作がかなり直感的にやりやすくなったと聞きます。それは確かにいいんですが、それでも例えば、欲しいものといらないものが重なっている時とかに、上手いこと欲しいほうにピクミンを投げるのが上手くいかなかったり。個人的にはどうしても、”半自動”ゆえの歯がゆさを感じてしまいました。…このジャンルに向いてないのかな。

△ ―→ 置いてけぼりになったピクミンがどこにいるかが、分かりにくいです。
全てのピクミンに集合とか命令をしているつもりでも、たまに1~2匹見逃してしまうこともあったりします。でも、それがどこにいるかを探すのが、けっこう大変。たかが1~2匹といいたいですけど、神経質な性格のせいか、1~2匹残っているのが気になるんですよ(苦笑)



■====== 得点とまとめ ======■
●●●●●●●○○○ … 7点(10点満点)


リアルタイルストラテジーを親しみやすい形に落とし込み、自然の世界や可愛らしいピクミンと一緒に、ほんわかした雰囲気ながら本格的な探索ゲームが楽しめます。
大量のピクミンが増えてくると、1つ1つの作業に何となく可愛らしさを感じます。そしていつしか、新しい敵とかに出くわした時に、大量のピクミンがお陀仏していくという残酷な経験をすると、あまりに哀しくて愛(いと)おしくて。そして、ピクミンを大事にしようと思うようになり、さらに可愛らしく感じるようになります。
なんか、人生みたいですね。出会いもあれば別れもあり。しかもそれは、突然だったりすることもあるわけで。ゲームとしての楽しさのなかにも、そういった哲学?を感じます。

結果的には、とりあえずキリのいいところまでプレイしましたが…ただ、何となく私にはやっぱり向いていないのかな~とは思っちゃいました。そりゃ誰だって、ジャンルの好き嫌いはあるもので。
先週の雑談ラジオでも少しお話したんですが、完成度が高いことはよく分かりました。だからこそ改めて、私はこのジャンルが好きじゃないんだな~と感じてしまい、実はあまりモチベーションが上がらなかったのが正直なところでした。もちろん、楽しいところもありましたけどね。
そういうところもあって、思ったより高い点数が付けられませんでした。世間で絶賛されているので言いづらいですが…ま、私個人の感想なので。私は私。他人は他人です。

とりあえず、そこそこ歯ごたえがあるということと、わりと残酷?なゲームであることは承知のうえで。自然のなかでピクミンと戯れたい人は、是非楽しんでみて欲しいです。


『1』と『2』のどちらがいいのか?と悩まれる人も多いかと思うので、それについても少し。
特にこれといって制約のない『2』のほうが、遊びやすいです。『1』は「30日以内に脱出しないといけない」というノルマがあり、出来ないとバットエンドを迎えて最初からやり直しという、今どきのゲームとしてはかなり厳しい制裁を食らいます。しかしながら、それ故にゲームへの没入間や達成感は深いものがあると思いますので、そういう世界を楽しみたい人は、『1』を楽しまれるといいでしょう。
厳しいノルマと戦っていきたいなら『1』。自分のペースでお宝探ししたい人は『2』ということで。といっても、『2』でもけっこう難しいので甘く見ないように。

ちなみに、Wii Uで発売される『ピクミン3』にも、食べるための食糧を確保していかないといけないという制限があり、1日のやり直しや、日にちをさかのぼってのやり直しができるとはいえ、どちらかというと『1』に近いスタイルとなっていますよ。
7月発売予定のこちらも、是非どうぞ。



※追記(2013/05/21 19:19)
書き忘れていましたよ。最後に私の、借金完済の時点でのデータでもお見せします。
たいした記録ではありませんが、クリア時にこういうデータも見れるんだ~という感じでご覧下さい。

ついやした日数 ―→ 31日
死んだピクミンの総数 ―→ 943匹
戦いで死んだピクミン ―→ 596匹
日没で死んだピクミン ―→ 105匹
炎で死んだピクミン ―→ 3匹
水で死んだピクミン ―→ 111匹
電気で死んだピクミン ―→ 19匹
爆発で死んだピクミン ―→ 108匹
毒で死んだピクミン ―→ 1匹
増えたピクミンの総数 ―→ 1,502匹
増えた赤ピクミン ―→ 497匹
増えた黄ピクミン ―→ 393匹
増えた青ピクミン ―→ 402匹
増えた白ピクミン ―→ 70匹
増えた紫ピクミン ―→ 140匹

万人向け ← ○○○○○●○○○○ → 熟練者向け
手軽に ← ○○○○○○●○○○ → じっくり
思考タイプ ← ○○●○○○○○○○ → 感覚タイプ
 爽快感重視 ← ○○○○○○○○○● → 達成感重視 


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ
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