セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『KURULIN FUSION』 インプレッション

2009年12月22日 21時10分08秒 | 【旧】購入・レビュー話


KURULIN FUSION(くるりんフュージョン)
対応ハード : PSP(ダウンロード専用)
開発・配信元 : エム・ティー・オー
配信開始日 : 2009/12/22
配信価格 : 500円
ジャンル : パズルゲーム
プレイ人数 : 1~2人(アドホック通信対応)
CERO : A(全年齢対象)
容量 : 21MB

※約1時間ほどプレイしてのインプレッションです。


●クールなビジュアルとサウンドで楽しむくるりんパズル
今作は、同社がDSやWiiウェアで展開している『仔犬でくるりん』のルールをベースにした落ちものパズルゲームです。これまでのかわいらしいデザインとは違い、クールなビジュアルに変化しています。
サウンドは、有名なドイツの作曲家バッハ氏の名曲を、『ファイナルファンタジー』シリーズなどでもお馴染みの植松 伸夫氏によってクールにアレンジしたものが収録されています。


●ルールと操作
◆基本ルール
2つのピースが順番に落下してきます。これを方向キーで移動、○・×ボタンで回転します。方向キー下で落下速度が上がり、方向キー上で瞬時に真下へ落とします。
ピースには、丸い形の「エナジーオーブ」と四角い形の「フュージョンブロック」の2種類があり、同じ色のエナジーボールとフュージョンブロックがくっ付くと消えます。
もちろん、「連鎖」も狙えます。

◆エナジーオーブについて
基本的には、こちらのほうが出てくる割合が多いです。
エナジーオーブ同士は特にくっ付きあうことはありませんが、同じ色のオーブをたくさん並べておいて、そこに同色のフュージョンブロックをもってくれば、まとめて消すことができます。

◆フュージョンブロックについて
基本的には、こちらのほうが出てくる割合が少ないです。
同じ色のフュージョンブロック同士を、四角形になるように重ねると、くっ付いて合体します。一度合体すると、もう離れません。最大で、3×3ブロック分まで大きくすることができ、大きなブロックにして消したほうが得点が高いです。
また、3×3ブロックまで大きくして消した場合、ボーナスとして画面上にある同じ色の全てのピースが消えます。

◆ストック
LボタンorRボタンを押すと、1つだけストックが可能です。
ストックしたピースは、次に別のピースをストックした時に戻ってきます。

◆ペナルティ
ピースを置くたびに、ステージ端にあるメーターが徐々に増えていきます。満タンになると、ペナルティとしてステージの下から1段分エナジーオーブがせり上がってきます。そしてメーターはなくなって、また増え続けます。
アーケードモードの場合、レベルアップするとメーターが0になります。

◆ゲームオーバー
お察しの通りですが、ピースが一番上まで積みあがるとゲームオーバーです。


●モード紹介
◆アーケード
ゲームオーバーになるまでひたすらピースを消していくモードです。
このモードにはレベルという概念があります。ピースを消すごとにレベルのメーターが増え、満タンになるとレベルアップします。もちろん、レベルが上がるごとに難しくなっていきます。

◆ミッション
制限時間以内に、決められたミッション内容をクリアしていくモードです。最初は5つしかありませんが、クリアしていくとミッションの数が増えていきます。
ミッションの内容は主に「○個消す」「○個同時に消す」「○連鎖する」「制限時間いっぱい耐える」などです。

◆スコアアタック
限られた時間にプレイで高いスコアを目指すモードです。
1分と3分のどちらかを選択して、ゲームスタートです。(※もしかしたら、プレイしていくと選択肢が増えるかもしれません)

◆マルチプレイヤー
アドホック通信を利用して、このソフトを持っていないプレイヤーと対戦ができます。
まだプレイしたことがないので、1人プレイとの違いは分かりません。


◆partygameの評価◆…73点(100点満点)
充分面白い…とは思うんですが、何かモヤモヤする…?

基本的には「同じ色の丸いやつと四角いやつを重ねたら消える」というシンプルなルールです。そこから、連鎖を狙うなり、同時にたくさん消すなり、大きなブロックに合体させて消すなり…戦略は自由です。
ただ…何ていうんでしょうか?戦略の幅が広いからなのかどうか分かりませんが、こう…中毒性が薄いというか、思ったよりは気持ちよくないというか…。うまく言えないんですが、そんな気がするのです。

テトリスは、横一列に並べたら消えます。それだけ。
ぶよぶよは、同じ色を4つ重ねたら消えます。それだけ。
そういったものに比べると、このパズルはちょっとだけルールが複雑なのかもしれません。「同じ色」かつ「種類の違うピース」をくっ付ける、ですからね。
「同じ」なものと「違う」もの。1つのものに対して2つの違う思考が同時に働く。これは、『Wii Fit Plus』の対談などでも出ていた「ストループ効果」というものではないのかと思います。これがこのゲームの個性だと思うのでそれを否定するつもりはありませんが、思ったより単純ではないということ…なのかもしれません。
しかもブロックのほうは合体とかしちゃいますし…そういった細かいルールが面白いと思いつつも、何が正解なのかよく分からない感じです。連鎖がいいのか、同時消しがいいのか、ブロック合体がいいのか…。
そこは、自分なりにやりやすいスタイルでまったり楽しめばいい…とは思うんですが、それが定まりにくいため、自分流にガリガリプレイするというよりは、ちょっと行き当たりばったりなプレイになりがちな気がするのです。

あと、元々の作品ではピースが「犬」と「犬小屋」になっており、犬と犬小屋をくっ付けると犬が小屋に入っていって消えるという感じで…デザインが直感的です。小屋があればそりゃ入っていくでしょうからね。
しかし今回、クールなデザインにしたはいいんですが、直感的という意味では弱くなっており、それもモヤモヤした感じがする原因なのかもしれません。消え方はブラックホールに吸い込まれていくような感じでちょっと気持ちいいんですが…いっそのことフュージョンブロックを四角じゃなくて、ブラックホールのようなデザインにしたら良かったのかもしれません。


何かモヤモヤした点にツッコミを入れたりはしましたが、あくまで慣れの問題だと思いますので、基本的には充分面白いパズルゲームだとは思います。500円で様々なモード+アドホック通信で対戦ができるので、ボリュームも申し分ないですし、クールなサウンドもGOODです。
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