セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

PSP『キングダムハーツ バース バイ スリープ』 ファーストインプレッション

2010年05月06日 19時09分27秒 | 【旧】購入・レビュー話


キングダムハーツ バース バイ スリープ
対応ハード : PSP
開発・発売元 : スクウェア・エニックス
発売日 : 2010/01/09
希望小売価格 : 通常版・6,090円 本体同梱版・22,000円(税込)
ジャンル : アクションRPG
プレイ人数 : 1~6人
通信機能 : アドホックモード対応・インストールデータ対応
(※アドホックモード…1つのディスクだけで、複数のPSP本体と通信プレイができるシステムです)
(※インストールデータ…作成することでロードが短縮できます。今作では「200MB」「400MB」「600MB」から選択でき、大きい容量ほど幅広い場面でロード短縮されます)
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:2,080円(中古)
現在までのプレイ時間:約2時間半
シリーズ経験者
現在の操作キャラクター:ヴェントゥス(※下記の「基本的な流れ」を参照)
-----------------------------------


●過去の「キーブレードの戦士」の物語
今作は、『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターとディズニーのキャラクターが共演するアクションRPG『キングダムハーツ』シリーズの最新作です。
物語は、初代『キングダムハーツ』から10年ほど前にさかのぼります。

デスティニーアイランドに住んでいた少年・ソラが、闇を払う力「キーブレード」を手にして様々な戦いの乗り越えた…そのさらに昔。「キーブレード・マスター」と呼ばれる人間の弟子として、キーブレード・マスター目指して修行に励む、3人のキーブレード使いがいました。
好奇心旺盛な少年・ヴェントゥス。
正義感溢れる少女・アクア。
真面目な青年・テラ。
ある日、キーブレードマスターの1人である「マスター・ゼアノート」の失踪。同時に、テラも外の世界へ向かい、それを追ってヴェントゥスも外の世界に。ここから3人の運命は大きく変わっていきます…。


●ゲーム概要
◆基本的な流れ
わりと正統で、アクション要素の高いアクションRPGです。難易度は3段階あります。(ゲーム開始時に選択し、途中で変えることはできません)
最初、簡単なチュートリアルもかねてストーリーが進みます。途中から、主人公である3人のうち、誰のストーリーから始めるかを選択します。
この作品は、3人それぞれの視点でストーリーが描かれており、1人目のストーリーを、3人が合流する場面?までプレイして、次に2人目のストーリーを開始する…という流れになります。誰から始めるかは自由ですが、一度選択すると、途中で他の主人公のストーリーへ変更することはできません。

ちなみに私は、ヴェントゥスから始めています。

◆操作
アナログパット…移動
○ボタン…話す・調べる・攻撃
×ボタン…ジャンプ
△ボタン…デッキコマンドの使用
方向キー上下…デッキコマンドの選択

この作品では、必殺技・魔法・アイテムといったものが全て「デッキのカード」という扱いになります。メニュー画面であらかじめ、使用したいカードをデッキとして装備しておき、△ボタンでそれぞれ使用します。
使用するカードは、方向キーで切り替えることもできます。

方向キー右…ディメンションリンク
これは、これまでに出会った仲間の力を借りることができる技です。
「D-LINKゲージ」というものがあります。敵が落とすダイヤ型のアイテムを獲得することで増えていき、メーターが満タンになった状態で方向キー右を押すと、デッキコマンド一覧が、ディメンションリンク用のコマンドに変わります。(※デッキコマンドに戻すには方向キー左を押します)
協力してくれる仲間が一覧で表示されているので、方向キー上下で選択して△ボタンで、ディメンションリンク発動です。どのような力を得られるかは、仲間によって異なります。

□ボタン…ガード・アクションコマンド
防御して敵の攻撃を受け止めます。また、特定の戦闘で□ボタンのマークが表示されることがあります。素早く押せば、戦闘を有利に進められるでしょう。
また、□ボタンと他の操作の組み合わせで様々なアクションができます。例えば、移動しながら□ボタンでドッジロール(回避)など。

Rボタン…カメラを右に回転
Lボタン…カメラを左に回転
Rボタン2度押しorLボタン2度押し…カメラが背後に移動

デフォルトではこの操作になっていますが、Lボタンを押しながらアナログパットでカメラ視点を変える操作タイプもあります。
やりやすいほうでどうぞ。私はデフォルトのほうがいいと思いますが。

Lボタン+Rボタン…ロックオンのON・OFF
ロックオン中にLボタンorRボタン…ロックオンする敵の変更

ロックオンすれば、カメラ視点が敵を追いかけるので敵を見失わなくなります。
ただし、敵の動きが早いとカメラがグワングワン回っちゃいますので、3D酔いに弱い人はご注意を(笑)

Lボタン+Rボタン長押し…シュートロックモード
シュートロックモードになると、スナイパーライフルを覗いているような画面になります。
照準内にいる敵を次々とロックオンし、任意のタイミングで○ボタンを押せば、ロックオンした回数だけ炎などによる遠距離攻撃を行います。できるだけ多くロックオンすれば、さらに追撃が可能になりますが、ダメージを受けるとシュートロックモードは解除されてしまいます。
また、シュートロックモードで攻撃すると「フォーカスメーター」を消費します。もちろん、足りなくなるとこのモードで攻撃できませんが、通常攻撃で回復します。

STARTボタン…メニュー画面を開く・ムービーのスキップ


●その他システム
◆セーブ・ショップについて
セーブはこれまでの作品と同様ですが、フィールドではどこでもセーブ可能。マップに入ると、特定のポイントに行かないとセーブできません。(中断というシステムもありません)
ショップは、マップ内のどこかにあり、入手したお金で様々な「デッキのカード」や「アビリディ」を購入したり売却したりできます。(※「アビリディ」については下記の「アクションコマンド」参照)

◆コマンドスタイル
「コマンドゲージ」というものがあり、攻撃するたびにたまっていきます。放置していると減っていきます。満タンにすると、強力なフィニッシュ攻撃を繰り出せます。
また、デッキコマンドで攻撃しながらコマンドゲージを溜めて満タンにすると「コマンドスタイルの変化」が起こります。攻撃スピードが格段に上がったりします。変化中に、さらに攻撃を繰り返すことで、超強力なフィニッシュ攻撃が繰り出せます。フィニッシュ攻撃を使うと、コマンドスタイルは普通に戻ります。

◆アクションコマンド
これまでにもあったシステムですが、メニュー画面でアクションコマンドに色々なアクション・能力上昇アビリディを装備することで、新たなアクションが使えたり、能力が上がったりします。
また、各アクションコマンドにはレベルがあり、敵を倒していくことで経験を得てレベルアップすることで能力が上がったりします。ただし、経験を得られるアクションコマンドは、装備しているものに限ります。
なお、レベルの概念は「デッキのカード」にも存在します。

◆コマンドボード
メニュー画面から遊べる、おまけのミニゲームです。ざっかけなく言ってしまうと『いただきストリート』です(笑)
ストーリーで様々な世界へ行くごとに、遊べるステージが増えていきます。
CPUとの対戦で勝利すれば、アクションコマンドの経験値がたまります。

◆ミラージュアリーナ
「ミラージュアリーナ」という世界に行くと、通信プレイによる様々なモードを楽しめます。
(※まだ実際に利用していないので、内容は説明書から抜粋します)
(※アドホックモードに対応していますが、どれが対応でどれが未対応かは不明です)
・VSアリーナモード…プレイヤー同士による対戦します。
・アリーナモード…プレイヤー同士で協力して敵を倒します。
・コマンドボード…先ほど説明した「いたスト」です。
・ランブルレーシング…レースゲームです。


◆partygameの評価◆…82点(100点満点)
慣れが必要ですが、完成度は充分かな

ゲージが色々あったり、システムが色々あったり…。一応、全部チュートリアル操作とか説明とかしてくれますし、後でもシステムの確認はできますが、それでも少々慣れは必要です。
シリーズ経験者である私でもちょっと難しく感じるのは、おそらくPS2の右スティックがないからでしょうね。

DS版でもそうでしたが…アクションRPGのカメラワーク操作が、どうしてもPS2やXbox360の右スティックと比べると、DSやPSPでは操作感が劣ってしまうものです。ましてやDS版のカメラ操作は何というか…って感じでしたし。
今作も、さすがにPS2版ほど快適ではありませんでしたが…そこまで気になるレベルではありません。LRボタンで動かすという、昔からよくある基本的なスタイルなので、慣れてしまえば全く問題ないレベルです。
その他、ゲージ周りの内容もちょっと説明不足なところがありますが…理解してしまえば、それほど難解なシステムではありません。理解できな買った場合は、メニュー画面の「ゲームヘルプ」でいつでも確認できますし。

ストーリーはまだ序盤です。最初はけっこうムービーを見せられますが、本格的に他の世界へ行き始めると、スクエニにしては珍しくムービー少なめで進んでいくので、それほどストレスは感じません。ストーリーの流れもまあ単純なので、理解はしやすいほうだと思います。最初の「真実をぼやかしているようなイベント」は、現時点ではイマイチ良く分かりませんが…。
あと、物語の進行では、多少おつかいゲームな感じがする部分もあるので、それを面倒と感じる人はいるかもしれません。まあ、一応ディズニーの世界については、ある程度原作の物語に沿って作られているんでしょうから、仕方のないところではあります。

その他について。
・「コマンドボード」は、オマケだと思ってプレイしていたら、けっこう時間をつぶされますよ(笑)本家『いただきストリート』をプレイしたことのある人なら分かると思いますが、元々けっこうプレイ時間が長くなるゲーム性ですからね。
・私は、一応インストールデータあり(最大容量)でプレイしているんですが、それでもロードはちょこっと長めです。特に、ゲーム開始して初めてメニュー画面を開いた時のロードが長いですが、2回目以降はほぼロードなしなので、ご心配なく。
・あくまで個人的にですが、カメラが(主人公に対して)ちょっと近いような気がします。なので、全体がちょっと把握しにくい時があります。まあ、PSPが横長な画面である以上、仕方のないところでしょうか?


あくまで現時点ですが、PS2の流れに沿って進化したスタイルという感じで、充分な完成度を持つ作品だと思います。アクションRPGとしては多少複雑にはなりましたが、ようは慣れの問題です。もちろん、そもそもアクションRPGが苦手なんです…という人にとっては厳しいと思いますが。
今のところ、ストーリーがどう続いていくのかが分かりませんが…今後のストーリーに魅力を感じられるかどうか?が重要ですね。DS版では、そこが個人的にはダメだったので断念したところがありますから…。

シナリオクリアしたら、セカンドインプレッションを書きます。
もしかしたら、とりあえず1人分のストーリーが終わったら書くかもしれません。


関連記事:
『キングダムハーツII』最初のレビュー(2005/12/21)※ネタバレ注意
『キングダムハーツII』レビュー2回目(2005/12/22)※ネタバレ注意
『キングダムハーツII』クリア後レビュー(2005/12/29)
『キングダムハーツII ファイナルミックス+』インプレッション(2007/04/15)※「Re:チェインオブメモリーズ」の評価になります
DS『キングダムハーツ 358/2 days』 ファーストインプレッション(2009/06/08)
DS『キングダムハーツ 358/2 days』 セカンドインプレッション(2009/07/16)

その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のゲーム情報 2010/05/0... | トップ | 今日のゲーム情報 2010/05/06 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
3を出す前にと作られた作品です。 (ダイヤ)
2010-05-07 20:08:30
こちらも同じくヴェントゥスから始めました。でも最初テラから始めた方がストーリー的にはわかりやすいと思います。
今回はPSPだけあって主人公3人のシナリオのボリュームがありアクション性も高くて楽しめました。

キングダムハーツ3は出す前に2本構想があって内一本今年中にリリースする計画があるようです。
返信する
ファミ通のインタビューでもそんなこと言ってましたね (partygame(管理人))
2010-05-08 00:11:07
>ダイヤさん
3を発売する前に「一度これまでの全てを整理する」みたいな意味合いで、このタイトルを発売したという話は、ファミ通のインタビューで見ましたね。

というか、そもそもまだ2なのに話を横に広げすぎな気はするんですよね…。
それもそのはず。噂話ですが…ディズニーとの契約で、必ずこのシリーズタイトルを10本くらい発売するという約束をしてしまっている(というかディズニー側の条件だったとか?)みたいで、スクエニとしては…もしかしたら、時間も期間も余裕がない状態ではないのか?なんて、個人的には思っているわけです。だから、純粋にナンバリングタイトルを発売していくのではなく、物語を横に広げるという形で回数を消化している…と。

真偽は定かではありませんが…まあ、ディズニーが絡んでいる以上、色々と一筋縄ではいってないんだろうな~とは思いますね。このシリーズは。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

【旧】購入・レビュー話」カテゴリの最新記事