セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

3DS『スーパーモンキーボール 3D』 インプレッション

2011年03月09日 14時53分01秒 | 【旧】購入・レビュー話


スーパーモンキーボール 3D
対応ハード : ニンテンドー3DS
開発・発売元 : セガ
発売日 : 2011/03/03
希望小売価格 : 4,410円(税込)
ジャンル : アクション&レース&バトル
プレイ人数 : 1~4人
セーブデータ数 : 1つ
通信機能 : ワイヤレス通信・ダウンロード通信
 ※通信の名前にカーソルを合わせると、通信システムの簡単な説明が表示されます。
CERO : A(全年齢対象)

◆参考データ--------------------------◆
購入価格 : 3,512円(新品)
プレイ時間 : 約3時間
プレイ内容 : モンキーボールを全ステージクリア&モンキーレースとモンキーファイトを数回プレイ
 ※今回、対人戦はプレイしていません。
◆-----------------------------------◆

結局、買っちゃってるよ…(哀)
いいんです。ある程度楽しんだらそれでOKとしますので。



●= ボールをコロコロ、おサルアクションシリーズ最新作! =●
今作は、様々なゲーム機で発売されている『スーパーモンキーボール』シリーズの最新作です。
3D立体視に対応しているのはもちろんのこと、モーションセンサー対応により本体を傾けて操作することもできます。

私は、このシリーズ作品をほとんどプレイしています。そのうえでの評価であることをご了承下さい。
試せそうなモードは一通り試しましたので、評価は1回きりとさせていただきます。


●= モード紹介「モンキーボール」 =●
この作品のメインとなるモードです。

おサルさんの入ったボールを転がして、ゴールゲートをくぐればステージクリア。単純明快なルールです。
ステージ外に落ちたり制限時間が0になるとミスとなり、残機が減ってステージの最初からやり直しです。残機が0になるとゲームオーバーですが、何度でもコンティニューできます。(スコアは0になってしまいます)
全7ワールド+αが待ち構えています。1ワールドにつき全10ステージ。5つ目のステージはボーナスステージで、ミスしても残機は減らず、次のステージに進みます。

ステージ上のバナナは、30本集めるごとに残機が1つ増えます。
また、1つのワールドにはどこかに1つ、特別なバナナが落ちています。探してみましょう!

◆-- 操作説明 --◆

スライドパッド … ステージを傾ける
Xボタン … 全体マップモードへ
全体マップモードで、スライドパッド または 十字ボタン … カメラ視点を動かす
STARTボタン または SELECTボタン … ポーズメニュー画面を開く


これは、操作が「スライドパッド」の場合です。
これを「モーションセンサー」にすると、本体を傾けることでステージを傾けることができます。

モーションセンサーを利用する場合は、プレイ開始前に「キャリブレーション」が行われます。
どこか平らなところに本体を置いて、実行してください。
基本、キャリブレーションをおこなった時の本体の傾きが基準になるので、その点に注意してうまく操作しましょう。持った状態でキャリブレーションを行うのも、1つの手です。



●= モード紹介「モンキーレース」 =●
いわゆるカーレースゲームです。
過去のシリーズ作品ではモンキーボールを転がす感覚そのままにレースゲームをプレイする感じでしたが、今回は本当に車に乗って、本来のカーレースに近いスタイルになっています。
全16種類のモンキー+全16種類の車を選択して、ベストなプレイヤーを作ったらゲームスタートです。

使用できるモンキー&車の種類は、プレイしていくごとに増えていきますが、ゲームコインを消費して増やすことも出来ます。
※ゲームコインとは? … 本体に内蔵されている歩数の計測で、100歩ごとに1枚獲得できるコインです。

◆-- 操作説明 --◆
スライドパッド左右 … ハンドル操作
Aボタン … アクセル
Bボタン … ブレーキ・バック
曲がりながらBボタンを押すと、ドリフトになります。

Lボタン … アイテムを使用
Rボタン … スピン&ダッシュ
曲がりながらRボタンを押すと、プレイヤーがくるくる回ってパワーを溜めます。
そしてRボタンを離すと、溜めた時間に応じて急加速します。溜めすぎるとスピンして止まってしまうので注意しましょう。
また、1度使用すると、少しの間使えないようです。



●= モード紹介「モンキーファイト」 =●
2Dスクロールステージでのハチャメチャバトルです。いわゆる『大乱闘スマッシュブラザーズ』です(笑)
ライバルからバナナをたくさん奪い、3分の制限時間が経過した時点でより多くのバナナを持っていた人が勝ちです。

ステージ外に落下してしまうと大量にバナナを失ってしまうので、注意!

◆-- 操作説明 --◆
スライドパッド左右 … 移動
スライドパッド下 … しゃがむ
Lボタンを押しながら移動 … ダッシュ
Bボタン … ジャンプ
しゃがんだ状態でBボタン … 1段下へ降りる
空中ジャンプもできます。ジャンプできる回数は、キャラクターによって異なります。

Aボタン … 攻撃
テンポ良くボタンを押すとコンボ攻撃になります。

Rボタン … 激しい攻撃
スキも威力も大きいです。

Yボタン … 相手をつかむ
相手をつかんだ後Aボタンを連打して、相手との連打勝負に勝つと、相手をシェイクしてバナナを奪います。
逆につかまれた場合はBボタンを連打して、振りほどきましょう。

Rボタン … ガード
Lボタン+Rボタン … バナナバリアー
「バナナバリアー」は手持ちのバナナを消費しますが、あらゆる攻撃を防ぐことが出来るほか、周囲のキャラクターを吹き飛ばせます。

コイン獲得時に下画面のコインをタッチ または Lボタン+Rボタン … 必殺技
ステージ上に、たまに「金色のタル」が登場します。金色のタルは10回攻撃をすると壊れるようになっており、壊したプレイヤーは必殺技が使えるコインを獲得します。
コインを獲得したら、下画面のコインアイコンをタッチするかLボタン+Rボタンを押すことで、必殺技を使用します。
必殺技の内容はキャラクターによって異なり、また、コインは獲得して一定時間経つと消えてしまいます。


●= partygameの評価 =●…60点(100点満点)
何だろう?このモヤモヤした感じ…

=良かった点
=人それぞれ or 気になったけど悪いというほどではない点
×=悪かった点

|-- 3D立体視について --|
3DSでは初めて、3Dグラフィックのアクションゲームをプレイしましたが…ああ、なるほど。「距離感が分かってプレイしやすくなるって、こういうことなのかな」というのが、何となくですが感じられました。
元々、この作品はステージが把握しにくいということはないですが、位置関係によっては床の凹凸とかがハッキリ分からないこともありました。立体視になれば、その点がより把握しやすくなったように思います。3Dボリュームで2Dと3Dを切り替えてみれば、その差は歴然!…とまでは言わないですが、2D表示だとつならないな~とは感じました。

ただ、これも元々そうなんですが、ステージを傾けるため画面がグワングワン動くので、ちょっと酔いやすいかもしれません。それが3D立体視になって、さらに酔いやすくなった気はします。
なので、3Dボリュームは「弱め」にすることをオススメします。弱めでも立体視による表現は充分活きてきますし、目に感じる負担も普段どおりに落ち着くと思います。こういうのをプレイしていると、つくづく3Dボリュームがあって良かったと思います…。

|-- △モーションセンサーについて --|
Wii版では、バランスWiiボードの操作が思ったより相性良くなかったということで不安でしたが…こちらは、思ったよりいい感覚でした。
バランスWiiボードは体の重心で操作する感じだったため、状況に応じて素早く反応するのが難しかったですが、こちらだと瞬時に反応できるので、直感的に楽しめます。

ただし、3D立体視は正面から見ないと立体に見えないので、本体を左右に傾けると画面が立体に見えたり見えなかったりして、結果的にチカチカしているように見えてしまいます。
目に良くないので、モーションセンサーを使用してプレイする場合は、3DボリュームはOFFにしましょう。「推奨」ではなく「必須」といってもいいかもしれません。

あとは、細かい操作となるとさすがにスライドパッドの操作には敵(かな)いません。といっても、ゲーマーの意見でしかないですが…。
今回そんなにステージが難しくないので、モーションセンサーで全ステージクリアを目指してみても良いと思いますし、基本的にはスライドパッド+立体視ありで楽しんでいただき、たまに気分を変えてモーションセンサーで楽しむ、というのも良いですね。

|-- ×ステージ構成について --|
過去のシリーズ作品と比べると、ずいぶんと易しくなりましたね。
過去は、その可愛らしい外見に似合わない高難易度で、良くも悪くもユーザーをとりこにした(?)ものですが、それらを味わってきた私としては、物足りない印象でした。とはいえ、外見に似合った難易度になったということで、むしろこの点はこれでもいいとは思うのです。

問題なのは…根本的に、ステージの構造があまり面白くないな~ということです。
Wii版でもその点が若干気になっていましたが、今作はさらに気になりました。ギミックの種類が明らかに少なくなり、原点に戻ったかのような、シンプルな構造のステージばかりが続きます。というか、初代ですらもっと見た目の変化が多かったです。
別に難しくなくてもいいんですが「目で楽しみ感覚で楽しめてこそ」というのがこのシリーズ作品の魅力だと思っています。その点でいうと、今回のステージからは、作り手のこだわりがほとんど感じられませんでした。

あと、ステージ数も比較的少ないです。実際、1時間半くらいあれば全てのステージがクリアできました。

|-- ×モンキーレースについて --|
何で「普通のレースゲーム」にしちゃったんでしょうか?
過去のモンキーレースは、いわゆる「おサルさんのボールを転がす」という仕組みそのままにレースが楽しめる形になっており、システムは『マリオカート』と似てはいたものの、操作感覚が違ったのでまだある程度差別化できていたように思いました。今回は、本当に車に乗っちゃったので、悪い意味でより『マリオカート』らしくなってしまったんですね。

で、遊んでみると当然ながら本家に及ぶはずもなく…全体的に動きがぎこちない。出てくるアイテムのほとんどが、マリオカートで見たことのあるようなものばかり。マリオカートと比較しなければ…と思いつつも、変に小難しくなったのがどうしても気になります。
唯一、スピン&ダッシュの仕組みは悪くないと思い、これを使いこなせれば少し面白くはなってくる気がしますが…とりあえず、過去作品のようなシンプルな操作性ではなくなりましたし、かといって本格的なレースゲームというにはお粗末な部分が目立つので、非常に中途半端なものになってしまった印象でした。

|-- △モンキーファイトについて --|
こちらは、そこそこ楽しめました。
といっても、こちらもいってしまえば『大乱闘スマッシュブラザーズ』のコインバトルみたいなものです。操作は少々複雑かもしれません。ほぼ全てのボタンをフル活用するので、慣れるにはちょっと時間がかかりそうです。
ルールがいくつかあるのは嬉しいですが、なかにはバランスも何もあったもんじゃないルールも。まあ、勝ち負けにそこまでこだわらず、ハチャメチャ乱闘そのものを楽しめるのであればいいかな~という感じです。

|-- △その他、細々と --|
・ステージ開始前の「飛び出す絵本風」のイベントで、手前の部分が(立体視的に)少し飛び出しているせいか、目のピントが合いにくかったです。また、ステージをプレイ中にも、視点が動いていて目の前に突然物体が割り込んできた時に、ピントが合わなくてちょっと気持ち悪い感じになることもありました。
この辺は、今後の作品でも出てきそうな問題ではありますね…。

・ステージをプレイ中は、下画面にスコアとかが出ていたりするんですが、どうせなら全体マップを表示して欲しかったです。
Xボタンを押せば見渡せますが、そのひと手間が面倒なことと、見渡した後ゲームに戻るとすぐに画面が切り替わるので、誤ってミスしてしまいそうなのが気になりました。「迷路的なステージがあるから、最初から見えたらつまらない」ということかもしれませんが、どちらにしてもXボタンで全部分かっちゃいますからね…。

・毎度お馴染み、スタッフロールのミニゲームは今回もあります。初代にあった、スタッフロールの文字が落ちてくるコースを進んでいくというものになっています。

◆-- 総評 --◆
基本的には楽しめましたし、モンキーボールのゲーム制には3D立体視が合っているようには思いました。しかし、立体視云々以前に、1つのゲームとしてのクオリティに疑問。最近のシリーズ作品でウリだった豊富なミニゲームを捨てたわりには、それに相当するだけのプラスが感じられなかったので、結果的にはちょっとガッカリな印象でした。

まあ、シリーズ未経験者であればそれなりに楽しんでいただけるとは思いますし、3D立体視の奥行き感ある魅力をアクションゲームで楽しむには良い作品だとは思います。
一方で、実質的なボリュームはそんなに多くないですし、数少なくなったミニゲームもそこまでクオリティが高いものではありませんので、その点にはあまり期待しないで下さい。

毎回新しい操作感覚とかに挑戦はしているんですが、そのたびに根本的な部分の面白さが薄くなっていっている気がして…ちょっと、これからのシリーズ作品が心配なところです。
とはいえ、日本では知名度低いですからね…。どちらかというと海外でヒットしている作品なので、海外で売れてくれると良いですね。


関連記事:
キノの旅 & スーパーモンキーボールDS(2005/11/30)
 ※↑他の内容も混ざった記事になっています
『スーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合』 ファーストインプレッション(2006/12/10)
『スーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合』 50種類のミニゲームレビュー・前編(2006/12/21)
 ※↑中編・後編はありません

Wii『スーパーモンキーボール アスレチック』 ファーストインプレッション(メインゲーム)(2010/02/16)
Wii『スーパーモンキーボール アスレチック』 セカンドインプレッション(パーティーゲームを主に)(2010/03/31)
ニンテンドー3DS ファーストインプレッション 1日目(2011/02/26)
ニンテンドー3DS ファーストインプレッション 2日目(2011/02/27)
※1日目は本体の写真・概要・内蔵ソフトの紹介がメイン。
  2日目は、触ってみて気づいたこと・私の感想がメインです。


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