
ええ。発売日の仕事(研修)が終わってソッコーで買いに行きましたとも。次の日も会社だったのに、深夜2時半まで寝れませんでしたともw
…というわけで、最新作「逆転裁判4」のインプレッションです。
ちなみに…実は先日もう全話クリアしてしまいましたw(ちなみに全4話)
基本的なシステムは変わっていませんが、今回はオドロキくんの能力「みぬく」システムが導入されています。ゆさぶっても証言が変わらないときは大抵これを使います。
どういうものかというと…人間は動揺しているときって、無意識に「クセ」や「しぐさ」が見えるものです。この能力で、とある発言をしている時にいつもと違う動きをしたら、そこに異議あり!相手を動揺させて情報を引き出すのです。システム的にもいいと思いますし、人間の心理をうまく捉えているシステムですが…もしかしたら人によっては「とってつけた感」がしなくもないかもしれません。私はすごくいいと思いますけどね。
演出の強化も見てとれます。演出というのは裁判自体とかではなく、例えば殺人現場の再現などで3Dが利用されています。また、第3話にはかなり容量くって(消費して)そうだな~と思うくらいのムービーもw
ストーリー自体は、第1話からいきなりやってくれましたね。まさかあんな展開になるとは…。むしろ第2話がシンプルに見えたくらいで。最終話は7年間の空白と真実を語る、大きな話になります。が、最後の最後はえらく簡単だったような…。
あと、全体的になんですが若干気になるのは…過去シリーズと比べると人間関係がサッパリしているというか…あまりドロドロした感じが少ない印象を受けました。いや、ドロドロしているところはあるんですが、あまりそれを前面に出してないというか目に見えないようにしているというか…。よく言えば想像の余地を残しているといえますが、悪く言えば感情移入がちょっと薄いといえば薄いのかも…。それと、成歩堂がわりと前面に出てくることが多くて、オドロキくんの影が若干薄く感じなくもなかったりw
ちょっとこのシリーズのファンを意識しすぎちゃったかな?と感じなくもないです。まあ嬉しいと言えば嬉しいですけど…。
そして…今回の最終話ではけっこう今までにない変則的なシステムが導入されています。そんなに難しいことではありませんけどね。そしてそのシステムは、私個人的にはこの逆転裁判という「ゲーム」が「ゲーム」であるとしらしめているような気がします。どんなシステムかは自分でお確かめ下さいな。
このゲームは見て分かりますが、裁判を進めていくゲームです。しかし現実の裁判では起こり得なかったり、絶対やらないだろうこともやっているわけです。これを「現実と違う」と言うことでこのシリーズを非難する人も少なくないみたいです。もちろんその気持ちは分かりますが…私はこれはあくまで「ゲーム」だとわりきれてこそ楽しめると思います。
このゲームの最大の魅力って何かといわれると、たぶん「ムジュンを突き止めたときの達成感」と答えそうなんですよね、私は。変な話かもしれませんが…この醍醐味が味わえたのであれば、もしかしたら裁判という形式でなくても良かったのかも…?と思ったりするわけなんです。言うなれば、この醍醐味を表現するうえで一番わりに合ってたのが、裁判という形式だった、ということに過ぎないのではないかなと思ったりするわけです。
しかしそれは、私がこのゲームから感じた魅力が私の好みに合致していたということだと思うんです。逆に本物の裁判を想定してプレイすると基本的にはハチャメチャなので、予想していたのと全然違う…なんてことになってしまいます。現実に存在し、かつあまり知識の広まっていないものほどゲームで扱われた時にこういった印象をもたれる傾向は強いと思います。だからこそあえて「ゲームらしい」ものにした、ということです。正直な話、この逆転裁判が現実の法廷システムや雰囲気にのっとって製作されていたら…たぶんこんなに面白いものにはならなかったと思いますね。
基本、ゲームは面白いか面白くないか?楽しいか楽しくないか?それだけです。
…とはいえ、当然勘違いする人がいるのも事実なんですから、そこらへんのことをしっかり明記して欲しい気がしますね。一応、取扱説明書の2ページ目に「本ゲームに登場する人物や法律・法廷の仕組みは全てフィクションです」と記されてはいるんですが…出来ればパッケージに書いて欲しいです。こういうことは。
難易度もそんなに恐ろしく難しいわけでもないですし、ボリュームもなんかこうサッパリした人間関係のせいかそんなに多いとは感じませんでしたね。ただしノリはいつもの逆転裁判です。今まで楽しめた人なら楽しめる…と思いますよ。あと、「新章」と書いてますが、けっこう過去のシリーズのキャラクターが絡んでくるのでやっぱり未プレイなら1からプレイしてほしいですね。…しかし、成歩堂が出ているのに「あのキャラ」や「このキャラ」が出てなくて、ストーリー的にもなんか個人的にはまだ本当に始まったばかりだ!という印象を受けました。これで5が出なかったら怒りますよw
新機能の みぬくは、いい感じだったのでは ないでしょうか?
そして、管理人様も 言っていますが ナルホド君がいるので
オドロキ君の 影が、薄いような 気はしましたし
3までより、人間関係が サッパリしているため
個人的には、ちょっと 感情移入が 薄かったです。
法廷場面も、3までより 対立感が ないような気もしました。
まあ、5が出れば 買いますけどね。
本と、この展開で 出なかったら 起こりますよ カプコンさん。(笑)
今回、MINNIEさんも私も「さっぱりした人間関係だった」と表現しましたが、その要因は検事のキャラにありそうな気がします。成歩堂シリーズで登場した御剣検事や狩魔検事、あるいはゴドー検事などはすごい重厚なタイプのキャラ(その中でもまだ冥ちゃんは軽いほうでしたが)で、ストーリーにしつこいと思うんじゃないか?というくらい絡んできてましたが、対して今回の牙流検事は軽やかな感じで、特に対立しているような存在ではなかったので、それがストーリーの軸そのものになったのかもしれません。それの善し悪しは好みの問題になってきますが、やはりシリーズ通してプレイしてきたユーザーには、いろんな意味で軽やかに感じたんじゃないかと思いますね。それでも最終話はけっこう絡んできましたけど。