なんちゃってMBA

陸の孤島でMBAを目指して勉強中

ルビコンの決断

2009-08-27 22:43:12 | Weblog
大塚製薬のポカリの誕生秘話を見ています。

大塚製薬の経営者にすごく感動しています。
(脚色があると思うけど)

「利益なんて関係ない。ポカリのコンセプトが市場に理解されていけばそれがのちのち利益になっていくんだ!!」

それだけ自社の研究開発やマーケティング活動に相当の自信を持っていないとできない発言だと思う。

利益や株主の貢献だけを考えている経営者ではなく、世の中全体を豊かにしていこうというのを根底に持っている人の発言。そういう広い視点、価値を持つ人になっていきたいと考えているからか、そういう視点の人にすごく勘合する今日このごろ。

初年度、無料サンプルを売上数以上に配ることにもいとわなかった経営者。
開発者の思いと社長の新しい市場を開拓しようという強い思いがかなった商品でしょう。

当時はおそらくスポーツマーケティングなんてできてなかった時代に、アスリート向けの商品を世に普及させた功績は大きいと思う。

今や健康飲料水市場は3000億円市場。

いまでは、"アスリートが使っている商品"として知名度を上げていく"スポーツマーケティング"が成長してきている。

当時はまだまだそんな概念は存在しえず、ひたすら消費者への商品提供だった。その中でも、多くのパイに理解を求めるための努力は欠かさなかったのが、大塚製薬の真摯さを感じる。

新市場開拓の難しさ、開拓するためには並々ならぬ覚悟な必要だといってくれた大塚製薬。

マーティングで一番に教わるSWOT分析、5フォーシーズ分析などの市場分析をちゃんとすれば、新しい市場が自分で作れるといういい事例ではないだろうか(注:的にあった新市場であるならばという条件は当たり前で)