フィリピン化

フィリピン基準のダラダラ日記。 だったのが、いつのまにかフィリピン関連の書籍と映画の紹介に。気が向いたときに更新中。

太陽がはじける日

2010年01月15日 | フィリピン関連映画
アウトロー映画ではお馴染みの俳優・小沢仁志。フィリピン×アクションというジャンルをすっかり確立した感じがする氏の俳優生活25周年記念作品。四半世紀という大事な節目の作品でこれをやっちゃうあたりが、さすがミスター・フィリピンw 本人も『好き勝手やった』と言うように、見る人が見ればかなり趣味的要素も濃くて、個人的にはいい意味で大ウケ。

内容は、血のつながらないジャピーノとして育った三人の兄弟愛×アウトローたちの激闘、死闘で構成された、全編フィリピンロケのアクションムービー。

記念的作品ということで、氏とつながりが深い個性派俳優人も多数出演。実の弟の小沢和義をはじめ、寺島進、遠藤憲一、加藤雅也、大沢樹生、金山一彦など、ソッチ系の作品では常連のワルな顔ぶれがずらり。さらには主題歌は小柳ユキが熱唱。続編『太陽がはじける日 2』もあり。

オススメ度 ★★★☆☆

緊急呼び出し エマージェンシーコール

2008年09月04日 | フィリピン関連映画
 舞台はスモーキー・マウンテンで有名なフィリピン・マニラのトンド地区。ノース・ジェネラル病院で産婦人科のインターンとして働く原田(真田広之)と、二人のフィリピーナ(同僚の女医ニッキとダンサーのカティ)の人間模様をフィリピンという国を背景にしながら描く作品。賃金の低さから優秀な医師が海外へ出てしまったり、満足な治療や診察が出来ていない貧困層の人たちなど、映画を観ればフィリピンの医療に関する問題が少しは理解できるはず。

 主演は、ちかごろ海外映画での活躍が目立つ真田広之。共演のローナ・トレンティーノ、シャーメイン・アーナイスもフィリピンではそれなりに有名な女優。オールフィリピンロケでセリフがほとんど英語。ちなみに原作の太田靖之(同名小説あり)と監督の大森一樹はどちらも医師免許を持っている。

オススメ度 ★★★☆☆

月はどっちに出ている

2008年08月27日 | フィリピン関連映画
 原作は梁石日の「タクシー狂躁曲」。
 在日韓国人のタクシー運転手(岸谷五朗)とフィリピーナ・ホステス(ルビー・モレノ)の恋愛と二人を取り巻く様々な模様をコミカルに描いた作品。監督は崔洋一。この作品で日本アカデミー賞・最優秀監督賞を受賞。

 ある意味、元祖フィリピーナのルビー・モレノが一番ノッていた時期の作品。コメディな部分も多く、在日云々も重くなく、意外とサラッと観られる。

※WOWWOW版では石橋凌が主演。ルビー・モレノはそのまま。

※DVD未発売。

オススメ度 ★★★★☆

アボン 小さい家

2008年08月21日 | フィリピン関連映画
フィリピンの田舎での質素な暮らしが描かれた日比共同制作の映画。山岳地帯に住むイゴロットの質素な生活を淡々と映しだす。どーせならとことんこだわってセリフもローカルに徹してほしかった。

オススメ度 ★★★☆☆

恋するトマト

2007年02月09日 | フィリピン関連映画
 昨晩、仕事で新宿へ行ったついでに、歌舞伎町の老舗食堂でカキフライ定食を食べた。隣の席で、おじいちゃんが焼き魚と冷やしトマトをツマミにビールを飲んでいたのだが、そのおじいちゃんはトマトに「これでもか!」ってほど塩を振りかけて食べていた。見ているコッチが口をしょっぱくすぼめるほどに……。

 自分も日本ではトマトに塩をかけて食べる。ただ、フィリピンに行ったときは醤油に漬けて食べる。(正確には醤油に浸して食べる)。マヨネーズかけて食べる人も多いし、そーいえば……小さい頃はトマトに砂糖をかけて食べてたっけ……そんな記憶を思い出し、結論として、トマトって大抵の調味料合うんだ! ということにw

 去年の5月、東京の小さな映画館でひっそり上映された「恋するトマト」(監督:南部英夫/主演:大地康雄)。

 映画は、フィリピンが題材ということ位しか予備知識がなく、正直あまり期待していなかったのだが……いやー、面白かった。個人的には90点。冒頭の数十分とクライマックスの数十分以外はフィリピンロケ。主演のみならず、企画、脚本、製作指揮までこなした大地康雄。ほんとにフィリピンが好きなのが伝わってきた。

 あらすじは、農家の長男に生まれた純朴な正男(大地康雄)が、何度もお見合いをするが要領が悪いのかすべて破談。あげくの果てには、フィリピンパブで知り合ったフィリピーナのリバティ(ルビー・モレノ)と婚約のために渡比するが、結納金を持ち逃げされ、マニラで一文なしになってしまう。が……異国の地を彷徨い歩く正男は、偶然出会った日本人のブローカーの中田に拾われ、復活。だんだんとヤクザな仕事に染まっていく。

 そんなある日、仕事のために通りかかったフィリピンの田舎町で見かけた、生まれ故郷を思い出させる田園風景。そこでで、以前、マニラのレストランで見かけたことのあるクリスティーナ(アリス・ディクソン)と再会。康雄は、彼女の家族やフィリピンをひたむきに想う心に惹かれていき、クリスステーナの家族らと共にトマト栽培を手がけることに……。そして、康雄は求婚を決意するのだが……。
 
 上映時間は2時間程度。トイレに行きたいのを我慢させるほどスクリーンに釘付けになった。しかも、終わったときには少しばかりウルルンしてしまったしw

 映画館から帰るとき、係員に「この映画、フィリピン人も観に来ますか?」と訊ねたら、案の定「はい。フィリピンの女性の方もけっこーお見えになりましたよ」との応えが。そーだろうなぁ。観終わったとき、フィリピーナと観るのもいいかも!ってまっ先に思ったもん。

 ぜひDVD化してほしい作品。お願いします!

オススメ度 ★★★★★

 追記:祝・6月にDVD化!!!


あふれる熱い涙

2007年01月17日 | フィリピン関連映画
 1992年/監督・脚本:田代廣孝。出演はルビー・モレノ、佐野史郎、戸川純ほか。

 あらすじは、岩手の寒村に嫁いだフェイ(ルビー・モレノ)が、異国での生活に耐えられず家を飛び出し、東京・大久保の中華料理店で住み込みながら働き始める。そこで隣室に暮らすアサミ(戸川純)とその恋人の大学教授・国分(佐野史郎)に出会い、三人は次第に打ち解けていく……。
 働きながら帰国の旅費を貯めるフェイには、一度も顔を見たことのない日本人の父親に会うというもう一つの目的があり、国分はその手助けをするのだが、実は国分には知られざる過去があり、フェイの父が勤める会社から追い込まれてしまう……。

 感想は、BGMや映画全体の色味などにこだわっていて、悪くない映画だとは思うのだが、何を一番伝えたいのかがイマイチ分かりにくかった。ただし、ルビー・モレノ=フィリピンという、彼女の存在感はやっぱりすごい。演技も立派。冒頭と最後にフィリピンでのロケシーンがあるが、それ以外はすべて国内ロケで新宿・大久保がメイン。そういえば、ルビーが働く大久保の中華料理店「北京亭」、確かまだあったはず。

オススメ度 ★★★☆☆

忘れられた子供たち

2007年01月11日 | フィリピン関連映画
 昨晩、寝る前に観たDVD。

 メトロマニラの北にあるアジア最大のゴミの山=スモーキーマウンテンで暮らすスカベジャーの生活を記録した、資料的価値大のドキュメンタリー映像(1995年/監督:四ノ宮浩)。

 そこで暮らす子どもたちにスポットを当て、インタビューを交えながらその過酷な状況をそのまんま伝えるのだが、モノクロで娯楽要素が全くないので、観るたびに少々気分が重くなる。まぁ、ドキュメンタリーなので。。。

 当時(撮影は80年代後半から)、この元祖スモーキーマウンテン周辺では約3世帯、2万人以上のフィリピン人がゴミを拾い生活をしていた。アルミや鉄くずなどを拾い集め、換金してその日の糧にする。もちろん、そこにはそうしなければ生きていけない……そんな日本人には想像もつかない貧しく辛い理由があるのだが、それでも、子どもたちには笑顔があった。

 フィリピン国家が、このゴミの山を「国家の恥部」といい、このDVDが発売された95年には、そこで暮らす多くの住民が再開発を理由に強制退去させられた。そして、10年以上経った現在は、普通の住宅が建ち並んでいる。

http://www.office4-pro.com/

オススメ度 ★★★★★

危険をかう男

2006年12月21日 | フィリピン関連映画
 「危険をかう男」(小沢仁志主演、2002年、KSS製作)を入手したので、さっそく鑑賞した。

 内容は……組の親分を殺った男を追ってマニラにやってきた城島(小沢仁志)が、フィリピンの警官や悪徳日本人、そしてお約束のフィリピーナに金を騙し取られ一文無しになってしまう。そんなとき、以前、城島から金を盗んだフィリピーナが救いの手を差しのべる。そこから城島のスラムでの新たな生活が始まり、金のために殺し屋として復活する。そして、ある日、偶然にも親分を殺った男の行方が分かり、城島は銃を片手に飛び出して行く……が……。
 といった感じ。

 ストーリーに多少(かなり?)の強引さはあるものの、全編フィリピンロケなので、好きな人には満足出来る作り。街中はともかく、ゴーゴーバーやスクウォッターなんかでも撮っているし、撮影けっこー大変だっただろうなぁ。

オススメ度 ★★★☆☆