ミンスに居坐られる国家的マイナスと比べたら、
年内に来年度の予算案が通らないことぐらい、
なんのマイナス要因にもならぬ。
総選挙で自民党の勝利を見越して、日経ダウが大きく上げ、
円も対ドルで円安に転じた。
今夜ヨーロッパ市場や、アメリカでもミンスの終焉を祝う動きが
見られると思う。
安倍総裁は、ミンスでは出来なかった、大胆な金融緩和や
デフレ対策で、抜本的日本経済の建て直しに着手するだろう。
中国の全人代が終わり、死んだ筈の江沢民が、老いの一徹で
自派の登用に成功したが、いまさら60歳代の年寄りを集めて
どうかなるものでもなかろう。
習近平の顔色が悪い。李克強の方が五年後には勝つのでは
なかろうか。
ミンスは三人の総理の誰もが、TPPに前進も出来ずに終わった。
TPPは、単なる経済同盟ではなく、中国の海洋強国に対抗する
太平洋軍事同盟の色を濃くして行くのではなかろうか。
新政権に先ず望むことは、詐欺マニフェストの全面破棄は当然で、
農家への戸別保障などのサヨク志向のバラマキ政策を全面的に
破棄することだ。社会保障費の名前さえ付けば、支払い増もOK
とはいかない政策をこそ望む。
石原新党も無能無才をむき出しに。
こともあろうに、河村の「減税日本」との合流を決めた。
さっそく橋下が反応。
「先に決められた以上は、選挙前の合同は無理だ」
この反応は当然のこと。
これで日本維新と「みんなの党」の、団結を羨むだけの
運命に墜ちた。
石原新党と大騒ぎの結果が、これでは情けない限り。
いくらミンスの落人でも、「立ち枯れ」+「河村減税」には
組する魅力は無いだろう。
石原慎太郎の日本史の知識不足はおびただしいが、
言うに事欠いて「関ヶ原」とは、よくも言うたな。
1600年の「関ヶ原」には、東西両軍の先鋒部隊が激突
したが、江戸の東方には、上杉・佐竹の軍勢が構えていたし、
中山道を進んだ秀忠指揮する、徳川軍主力の進軍を阻んだ
眞田昌幸の存在もあった。
現に秀忠の徳川主力は、決戦当日に、まだ木曽の山中に居た。
そういう広範囲の背景の下に、あの歴史的な決戦があったのだ。
石原慎太郎は知るまい。
西軍を実質指揮した石田三成だって、世評とは異なり、島左近、
蒲生郷舎、舞兵庫などの、東軍大名並みの戦上手が居て、
簡単には攻め切れなかったし、正面でぶつかった主力部隊の
宇喜多と福島の戦では、前線指揮官の明石全登が可児才蔵を
圧倒し、福島正則勢は総崩れの一歩前まで行っていた。
吉川広家の不参戦で、主力の毛利秀元や長宗我部などが山を
下ることが出来ず、そこへ小早川秀秋の裏切りがあっての、
徳川家康の辛勝であった。
今の慎太郎には、手勢といえる兵力もなく、頼みは橋下の
維新の会ぐらい。到底「関ヶ原」では無い。
橋下は大阪市政に夢中だから、いわば織田信長が台頭して
きた時代の、堺の傭兵みたいなもの。多くを期待するのがマチガイ。
ミンスの衆愚の狼狽ぶりは眺めていて楽しい。
離党組もいまや集団も組めず、一人一人がバラバラに
なっての党崩壊劇を見る想い。
こうやって、あの鉄のカーテンを誇ったソ連も崩壊したし、
ゴロツキが集まった新進党の結党式では、事もあろうに
ベートーベンの第九の「歓喜の唄」まで歌っていた光景が
まざまざと目に浮んでくる。
三年間で日本の地位は、経済・外交・学力などを始め、
全般にわたって凋落した。
前原は衆院予算委で、失業率は麻生政権時代に比べて
減少していると言うが、就職の内容を見たら、図体こそ
大企業かも知れないが、中身がまるで異なっている。
その上に、人材派遣業者の跋扈が当たり前になり、
正社員の姿を探すのが難しい有様で、単純な%で雇用が
良くなったとは、到底言えない。
これで国民新党も消滅することになる。
自見は野田に「よくも騙したな」と食ってかかったらしいが、
こんな話は誠に愉しい。
一ヶ月先の選挙開票速報が、今から待ち遠しい。
国民栄養賞も文化勲章も貰った人が、10日に都内の
病院で亡くなったことが、14日まで明らかにならなかった。
92歳になっていたが、これも一種の孤独死である。
森光子さんに、直接お会いしたことはない。
だが、社会人に成りたての22歳からの数年を、西宮市に
あった会社の独身寮で過ごしたが、道を隔てた目の前に
建っていたアパートに、若い頃の森さんが住んでいたと
聞いていた。
稀に北新地に飲みに連れて行かれ、深夜に至って先輩に
「ここからは一人で帰れ」と放り出され、ポケットの有り金を
勘定しながら、タクシーで帰るときに「森光子の前」と言えば
殆どの運転手が知っていた。
ついでながら、夫婦漫才で鳴らした、蝶々の相方、南都雄二
も蝶々から逃げ出して、若い女と同じアパートに居た。
傍にいながら、お目に掛かる機会はなかったが、ご冥福を。
詐欺マニフェストで政権を騙し取ったミンスが漸く解散に
追い込まれ、ラッキーにも国会議員になれたバカ議員が、
政界の泥水の中に放り出された。
良い事である。これで国民が三年間も黒い雲に覆っていた
暗い生活から、太陽の光を浴びる世界に戻る事が出来る。
野田の言葉には意味不明が多い。
覚悟の無い自民党に、政権を戻すわけには行かぬとの
意味が分からない。
覚悟が定まらないのは、ミンスの方じゃなかったか。
委員会でヤジ飛ばし専門の、何も勉強していないミンスの
若手議員たち。
これからは、金魚鉢の中を餌をもらいながら、優雅に泳ぐ
わけには行かんぞ。泥水の中を、泥鰌について行けるのか。
石原の老人ホームには誰も行かないだろう。
これで第三局なる大同団結の夢は消えたな。結構な事だ。
山梨県一区の有権者は、一人逃げ出して橋下にすがった
小沢鋭仁を選挙で落としてやれよ。全国が注目しているぞ。
TPPは選挙の論点にもならぬ。国民はまだTPPの何たるかを
知らされていない。
さあ、解散は明日に迫った。ミンスの衆愚は、どんな散らばりを
するのか見ものである。