日経夕刊の一面に活字が躍る。
「東京湾岸に火力10基」と。
さすがと言い掛けて、言葉が出なくなった。
折角やるのなら一基の出力が10万キロワットはなかろう。
せめて50万キロワットなら、10基で500万キロワットが確保され、
原発5~6基分の発電力に相当する。
神戸製鋼でも、2基で140万キロワットだ。
湾岸に天然ガス火力発電をやるのなら、もう少し大きなパワーが
欲しいなぁ~。
環境アセスメントの関係で、10万クラスなら、特に投資は不要らしいが、
10基を半分にしてでも、1基あたりの出力を上げるべきだろう。
しかし流石は東京都だな。
こうなると、負けるな橋下。
大阪湾にたくさん作って、持ちぐされ気味の人工島を活用しよう。
兵庫県尼崎市の市議会で、国旗掲揚の決議が通った。
市庁舎をはじめ、公民館、消防署などで「日の丸」が
掲揚されることになる。
大阪府尼崎市と間違われることが多い尼崎市だが、
れっきとした兵庫県。
江戸期には幕末の神戸開港の時期までは、神戸市の
大部分、芦屋市や西宮市なども、尼崎藩が支配していた。
全国の都道府県、市町村が、尼崎に倣ってもらいたい。
新幹線に乗っても、野原や丘の上など、どこでも良いから
日本の国旗が翻っている。そんな光景を期待する。
代わりに、知名度の低い会社の、野立て広告に醜さ。
あれを何とか片付けて欲しい。
関西広域連合でも、国旗「日の丸」掲揚運動を進めてくれ。
関西電力も27日に株主総会を開いた。
筆頭株主は大阪市。橋下市長が自ら出席した。
二階か三階かのバルコニーに座席を与えられた橋下が、
質問をするべく、何度も手を挙げるが、司会者は暫く無視。
失礼な話である。
関西電力に未来への展望が見られない。
多くの衰退産業が歩んで来たのと、同じ道を歩んでいる。
橋下の警告は尤もである。原発依存度が最も高い関西電力の
足腰が九電力の中でも最も弱い。
現に前首相の菅は、脱原発を国の指標とすると明言した。
解散総選挙があり、新たな政権が生まれて、菅と同様に脱原発を
標榜したら、関西電力は何によって発電をまかなうのか。
橋下の熱弁を、途中で「3分が過ぎた」と遮るバカが会社側にいる。
神戸製鋼は、余裕が出来た工場の空き地を利用して、石炭火力発電を
二基設置し、合計140万キロワットの電力を生産。
全量を関西電力に売っている。
日本製紙も170万キロワットの自家発電能力を持つ。
日産自動車・コスモ石油など、工場に空き地を持つ大企業が、続々参入の
構えである。
発送電分離が行なわれたら、新規参入組みが小売を始める。
いつまでも殿様商売が続くわけもない。
関西電力経営陣の態度は横柄に過ぎる。
民主党政権の下でも、霞ヶ関はそれなりに仕事をしている。
大企業に良く見られる、日雇い労働者派遣に、歯止めが掛かった。
これは良いことだ、厚生労働省も偶には良いことをする。
十月に施行される(本当なら即刻施行で良い)法改正で、
30日以内の、日雇い派遣が原則禁止となる。
ただ法には抜け穴があるのが常で、主婦・学生・副業で働く人たちは
例外対象になる。
人材派遣屋は、さっそくこの例外に、活路を見出そうとしている。
厚生労働省が、年収500万円以上の層に限って、日雇いを認める
方向にあると示唆したからだ。
この改正案は、公明党議員の熱意から生まれた。
年収制限を加えられるのは、公明党の意志に反することだろう。
また、この改正法案では、親会社のグループ内派遣会社を利用する
不当な人件費削減を、規制することも考えている。
現在大企業の多くが、人材派遣会社を子会社に持ち、重役の古手が
社長に就いている。事務職の女子社員の殆どを、子会社の社員にして、
親会社に出向させるのだ。 派遣屋がピンハネする分、事務職員の
手取り給料が圧縮される。
そうでなくても、就職難の若者の雇用マーケットに、こんな派遣屋の存在を
許していて良いのか。
江戸時代に遡り、日本社会では、金貸しと人材斡旋屋が最も儲かった。
だが、金貸しとピンハネ屋を見る、一般人の目は冷たかった。
今の民主党の若手議員たち。同じ世代の多くが、ピンハネで泣いている
現状を把握しているか。デフレ対策は、手近かなところにあるぞ。
昨日(27日)に沖縄を除く九電力は一斉に株主総会を開催。
東京電力には、福島の被災民を含む、一万人の株主が出席。
筆頭株主は東京都で、その代表として猪瀬副知事が出席した。
多くの質問をぶつけたらしい。
が、殆どは「のれんに腕押し」で、株主提案のすべてが否決された。
ここに東京電力の、原発事故も歯牙にも止めぬ、殿様事業の意識が
強く示されている。
この総会を以って、現在の経営陣は退陣するが、問題の男は事故時の
会長で、この総会を主催した、勝俣恒久というオトコ。
東電会長こそ退くが、電力業界のカリスマとして、今後も東電に君臨する
構えである。
猪瀬副知事が、事前に東電の現状を調べ、多くの疑問点を質問したが、
殆どが基礎株主の数が勝り、否決されてしまった。
こんな会社に、改めて一兆円の税金を投入する価値があるのだろうか。
福島県南相馬市長が語った、福島県民は放置されたんだ。
国から置かれたままなんだ、と言っていたが、その言葉の重みを民主党の
大臣どもは何と聞く。
福島への賠償は、これから始まる。その意識と覚悟は出来ているか。
平野や細野、どうも信用がならん。野田も枝野も、実に好い加減で、
福島県民の立場になっての働きが見られない。
この際、党が分裂から自壊に向うこと、はっきりしたんだから、総退陣したら
どうか。なんなら、東北六県だけでも、先に国民の信を問う選挙を先行させる
手もあるのじゃないか。
赤坂に本拠を置いたと聞く、復興庁の職員は、どこで何をしているのか。
涙こそ見せなかったが、声涙あわせた必死の訴えを無視された野田は、
さぞ悔しかろうと思うが、本来国民の声を無視した法案なんだから、
党内不一致をさらけ出しても仕方がない。