作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 「軍艦マーチ」と「抜刀隊の歌」 】

2011-12-08 15:08:21 | 02 華麗な生活

日米開戦とハワイ奇襲作戦の大成功を報じる臨時ニュース
の前には勇壮な「軍艦マーチ」が
流されるものと思い込んで
いたのだが、今朝の日経「春秋」によれば、海軍の戦果を報
じる
時にのみ「軍艦マーチ」で、陸軍関係の報道には「抜刀隊
の歌」が使われたとある。

「抜刀隊の歌」とは、西南戦争の際に、警視庁が巡査に登用
した者の中から志願する者を
起用して作った精鋭部隊で、
戊辰の役で賊軍扱いを受けた東北列藩の出身者も多かった
聞いた覚えがある。
それにしても珍妙な歌詞である。

「敵の大将たる者は古今無双の英雄」だと、賊将西郷隆盛を
称え、従う兵たちも決死の強者
だと歌うのであるから、これか
らその英雄と戦う警視庁巡査たちを励ます軍歌としては妙な
ものだと、小一のボクは思っていたものだった。

戦争期を通じて「軍艦マーチ」は、良く聞いたが「抜刀隊の歌」
は聞いたという覚えがない。
陸軍は敗北に次ぐ敗北であったからだろうか。

陸軍だってマレー半島を銀輪部隊と呼ばれた自転車部隊が、
シンガポールを目指して南下し
陥るはずがないシンガポール
要塞を簡単に奪うまでは、戦果はなばなしいものがあった。

マレー半島を得てゴムが獲得できるようになった記念にと、
小学生のひとりひとりにゴムの
ボールが与えられたと記憶
する。



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【 今日は何の日? 】

2011-12-08 13:52:16 | 02 華麗な生活

若い社員たちに、この質問をしても、怪訝な顔をするだけの
こと。
今日12月8日といえば、未明に日本の連合艦隊が
ハワイ湾に停泊する米海軍を
奇襲して、日米が戦争状態に
入った日なのです。

小学校一年生だったボクは、旧満州国の奉天市に住んで
いて、日米戦争が如何なる
意味を持つのか、詳しいことは
何も分からぬまま、「日米開戦」と叫びつつ、家の周りを
走っていたことだけを記憶しています。

この話を覚えている人も少なくなったけれど、日本海軍は
空母から発進した航空機
による空爆だけじゃなく、別途五隻
の特殊潜航艇と呼ばれた二人乗りの小型船でも
ホノルルを
奇襲しました。
九人の乗員が戦死して、新聞が「九軍神」と書きたてた。

小一のボクは、「九軍神」とはオカシイなと思いつつも、
「十軍神じゃないの」とは口に
出せず、戦後になって一人が
負傷して米軍に救出され、あの戦争の日本側第一号の
捕虜
になっていたと知りました。

年が明けてから、オーストラリアのダーウインに、また五隻の
特殊潜航艇が奇襲をかけ、
今度は「十軍神」と崇めれたから
ボクの「九軍神」への疑惑はますます濃くなった。

昭和も三十年代には、まだオーストラリアの対日不信感に
は根強いものがあって、
白色豪州を名誉とするオーストラリア
に黄色い肌の日本人が入ってロクなことはなかった。
そんな場所に一旦駐在を発令されたのに、課の先輩が強く
反対してくれて、ボクの豪州
駐在は取り消しになった。
それが入社二年目の出来事。

それ以来人事部長はボクを社命違反者と決めつけて、
何かと
苛めてくれました。

そんなボクがドイツや名前が似ているオーストリアに駐在
する運命に成ったのは
、何の因果によるものでしょうか。

人の運命は、まさに一寸先は闇だとの実感を持ちます。



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【 借金漬けの日本は一年に180兆円もの国債を発行 】

2011-12-08 11:06:52 | 02 華麗な生活

民主党政権に代わってから、国債の発行高が目だって
増えている。
今年度は実に180兆円もの物凄い国債発行量である。

新たに借り入れる新発は54兆円で、これは日本国が
始まって以来の最高額。
毎年借り換える、旧国際と引替えに新しい国債を渡すのが、
およそ100兆円。

東北の被災地復興のための、何とか国債と名付けられて
いるのが20兆円強である。

民主党が政権を取った2009年度に新発債が51兆円と
なり、それが今までの新記録。今年はそれを破るわけ。

小泉政権当時には25兆円まで圧縮できていたのが倍増
した。
それで作ったカネを民主党政権は詐偽マニフェストの
ゴマカシがバレぬよう、至るところでバラまいて
51兆円を
使ったのだ。

マニフェストに書いてあった、国会議員の定数是正、
国家公務員の人件費二割圧縮、
天下りの禁止、独立法人
の原則廃止または民営化は、すべて放置されたままだ。

鳩山が「向こう4年間は絶対に消費税は上げません」と強調
したのも、野田によってホゴに
されかけている。

09年の解散総選挙で民主党に投票した人たちの中の何割
が、こんな事実を知って
いるのだろうか。

毎年100兆円の国債期日が来て、それが新旧国債の交換
で済んで
いる国。
そして今年度は54兆円も新発債を出す国。
そんな国がいつまで持つのか。
危ういこと限りなしとは思わないか。



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【 成長するトルコ経済 】

2011-12-08 09:23:57 | 02 華麗な生活

ヨーロッパで出会うトルコ人に、「トルコはアジアの国か、
それともヨーロッパか」と聞くと、
大抵は「その両方にまたがっ
ている」と答える。
事実は僅かにボスポラス海峡を越えて、
イスタンブールの
辺りだけがヨーロッパなのだが、トルコ人の意識は「ヨーロッ
パの一員」
が強くあった。
国民の大部分がイスラム教徒で、だからトルコの長年にわた
るEU加盟の要請を
EUの基幹国ドイツ・フランス・イタリアが
拒否し続けてきた。

対ソ連のために結成されたNATOには早くからトルコの加盟
があるのに。

だがここにきてEUに加盟が出来なかったトルコに幸福の
風が吹き始めている。
ギリシャの凋落を見るにつけトルコは
良く頑張ったと拍手を送りたい。

2010年の成長率が8.9%にも達し、イスラムの圧迫も低く、
トルコ人は豊かな生活を
エンジヨイしている。
政権与党はイスラム系だが、多くの市民は「今は民主主義だ」
叫んでいる。首相は敬虔なイスラム信徒だが、穏健な人物
だから、女性たちもスカーフで頭を巻く必要もない。

アラブの独裁政権が倒され「アラブの春」と呼ばれる現象にも
トルコは
揺らがない。
EUに入れてもらえなかったことが、却って幸いを呼んだ感す
らある。

アジアの西端に明治以来の、大の親日国が繁栄していると
聞くと喜ばしい。



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