日本の電力消費者は全員が108円を上乗せした請求書通り
に支払っている。
そのカネが経産省の意のままになる六・七社に及ぶ特殊法人
の費用に回され、天下り役員の平均給与が1800万円にも
なると、慶応の岸教授がスッパ抜いた。
自民党がよかったとは言わぬが、官僚支配に何の手も打てぬ
民主党のために日本国はますます存在が危うくなって行く。
昨夜のゲームである。
会社からの帰宅時にマイカーのラジオを付けた。
タイガースがブラゼルの一発で一点リード。
解説者の有田修三氏が言った。
「タイガースの野手は相手を舐めきってますな。
外野手のあの守備位置は何ですか」
その言葉が終らぬうちに、松本という聞いたことがない
横浜の打者が打った球が、センターの頭上を越えて、
横浜が二点を挙げて逆転。
いつものパターンだ。タイガース先発の小嶋はここで崩れた。
こんなに戦意なき球団が、いつまでも多くの観客を集め続ける
わけもない。阪神電車に人気球団のオーナーの資格はない。
倉本聡描く「北の国から」の舞台である北海道富良野に
何十億円かを投じて作ったダムが、想定外の水の吸い込みで
水無きダムになっているらしい。
このダム建設には受益者負担の名目で、地元農家も各戸
なにがしかの負担を強いられた。
日本の主要都市の上流には、必ずと言って良いほどに
巨大ダムの存在がある。コンクリートの強度保障は百年は
あっても、百五十年は無いと思う。
ある日、想定外のダム崩壊が起きればと思うと、生きた心地
がしない。
尼崎市の広大な土地を使ってプラズマ専用の工場を三棟建
てる計画を発表した時は、ライバルのシャープが三重県亀山
で液晶パネルの大型工場建設を発表した時期と相俟って、
日本国内にテレビ用の大型パネル生産基地が留まると
大歓迎されたものであった。
当時からプラズマは電力の使用が高く、液晶やその他の
技術に対抗できるかと危惧されてはいたのだが、今回の
撤回宣言はパナソニックの落日と言って差し支えない、
大きな決断であったのだろう。
ソニーのテレビは実はパネル部分がサムソン製である。
ソニー党としては寂しい限り。
つい先日まで放映されていた「神様の女房」の中での
「松下の名は永遠に残ります」が侘しく聞こえる。
幸之助翁の悔しさが解る。尼崎市の失業者がまた増える
ことになろう。尼崎市長もまた困惑していることだろう。