貴乃花親方がついに理事選への立候補手続きを行った。
これで相撲協会は8年ぶりでの理事選挙が行われることが
決定し、2月1日の投票結果を待つことになる。
現状では貴乃花の同調者は六名しかいないから、本人票を
加えても七票どまりで理事の椅子には届かない。
前回の投票結果は10名の理事の定数に11名の立候補が
あり(今回と同様)、ボスどもの締め付け効果で当選者の
9名はすべて10票を獲得、同数の9票獲得者が2名となって、
決選投票が行われ決着を見たらしい。
国技と言いつつ、横綱の座は外国人ばかり。
昔は小学生で学校にあった土俵の上でまわしを締め相撲を
取らされたものであったが、いまどき土俵がある小学校なんて
ないのじゃなかろうか。
現役時代に朝潮の四股名で、結構人気力士でもあった
高砂親方は、弟子に取った朝青龍のしつけ方を完全に
間違った。
ひとり高砂親方だけの問題ではなく、一門の親方衆全員が
反省するべきことだろうに、ひとり元朝潮が大きな身体を
小さくしてうなだれている。
サラリーマン社会も、どのボスに付くかで出世するか否かが
決まりがちな、嫌な社会であるが、相撲の世界もまた相当に
改革を要することで溢れてるのだろう。
父も亡き人になり、兄はチャンコ屋での金儲けに
邁進中だから、貴乃花はまさに孤軍奮闘状態。
全面的に貴乃花の主張が正しいとまでは言わないが、
理事長の厳重注意など何度出されても平然と構える
暴力常習者が横綱のままじゃ、もはや国技ではあるまい。
元名横綱の九重親方が、公職選挙法に従い、従来通りに
行うと、選挙は誰が誰に投票するかを確認する方式である
と白状したのと同じ発言をした。
貴乃花の理事就任は相撲界改革への第一歩を目指しての
ことだろうが、ボスどもに潰されてしまうのではと悪い予感がする。
パパゲーノ