作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 歪められた情報 】

2006-12-07 18:00:00 | 04 時事ニュース


昨夜9時からだったと思う。NHK衛星
ハイビジョンで「満蒙開拓団」をテーマ
とする番組があった。

その中で、これはヒドイ! ヒド過ぎると
身体が熱くなる思いをした場面があった。

元中国残留孤児だった64才男性。
開拓団として満州に渡った両親から生まれた。
いま64才なら、終戦時は3才でしかない。
そのカレが語る。

出征した父親を除く女子供だけでの脱出行。
襲ってきたのは5~6名の日本兵。
いきなり刃物を振りかざしそこで殆どの
開拓団民が殺された。
自分も頭に刃傷が残っていると。

断言する! この男はウソをついている。

日本軍をいたずらに貶める発言である。
NHKは史実を明らかにした上で、こんな
番組を流すべきである。

ボクは父の出征中に母に死なれ、事実上の
孤児として4才の弟を連れて、新京から
北朝鮮行きの列車に乗った。途中弟の発熱
があって、子供二人で奉天駅で下車した。

ソ連軍が迫ってきて、小学校の講堂に避難した。

詳細は省くが、日本軍が開拓団民を襲うなんて
こと信じられない。ゼッタイにあり得ない。

このハナシ、カレは信じているんだろうが、
たった3才かそこらで真実を知っているわけ
がない。

助けてくれた養父母か、そこらの満州人から
教えられたことだろう。
カレは気の毒だ。NHKは真実を教えてやる
義務があると思う。

それともNHKは朝日同様に、日本の兵隊が
そこまで残虐な行為をする野蛮きわまりない
軍隊だったと思いこんでいるのか。

孤児同然と知った11才のボクを励まし、お菓子
などを呉れたのは同じ小学校に護衛のために
来てくれた日本の兵隊さんだった。

あの報道は歪められている。

あの報道は許せない。

                                      パパゲーノ


 
                    
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【 ザ・シティ好況に沸く 】

2006-12-07 14:43:00 | 04 時事ニュース


今朝の日経「春秋」によれば、ウオール街と競う
世界の金融街ザ・シティが株式市場の好況に沸いて
いて、この冬のボーナスで百万ポンドの高額を受け
取る人が、少なくも4千人は居るんだとのこと。

邦貨にして2億3千万円以上となる。それが4千人。

年末ジャンボで2億円の当選くじが74本。
ロンドン市場が如何に好景気かが分かる。

世界の金融市場の競争の中で、ザ・シティは、一旦
火が消えたようになり、ウオール街のライバルは東京
と騒がれたことがある。

世界の株式市場が、どこも例外なく値上がりしている
中で、東京だけが取り残された形。昨日・今日と久し
ぶりに買われてはいるが、まだまだ出遅れ感が
強い。

いつまでも、好景気は一部輸出関連の大企業のみ
と、寂しいことばかり言わずに、景気の刺激になる
ような施策をどんどん発表してもらいたい。

株が騰がれば「うなぎ屋」が流行り、停滞すると
「うどん屋」が賑わうそうな。

もう一息、1万7千円を回復したら、歳末景気は盛り
上がる。専用で使いたがるヤツ等が多いはずだよ
なぁ~。

                                      パパゲーノ



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【 歴史エッセイ (21) 黒田如水再び 】

2006-12-07 14:09:57 | 05 歴史エッセイ


黒田官兵衛に触れたことで、秀吉の死の前後の
豊臣政権のあり方を再考する気になりました。

言うまでもなく、五大老・五奉行の体制。

あの顔ぶれが、そもそも間違っている。

天下は治まったかに見えてはいたが、基本体制は
戦国時代。なればこそ、家康は前田を攻めようとし
上杉に難くせ付けて出兵し、つられて立ち上がった
三成を滅ぼした。

民主主義の時代じゃないのに、五大老・五奉行に
よる合議制なんて無理です。

五大老のうち、家康が突出していたのは、まぎれも
なく、辛うじて対抗できたのは前田利家だけ。利家
が生きていた限りは清正・正則以下の豊臣恩顧の
大名連も、利家の指示に従っていた。息子の利長と
なれば、もうパワーが無い。

毛利輝元、上杉景勝は、一応豊臣派ではあっても、
秀吉にそんなに深い義理があったわけじゃない。

本気で豊臣家を支える気で居たのは、宇喜多秀家
だけでした。小早川隆景が生きていたら話は別
だけど。

徳川・毛利・宇喜多・上杉・黒田としておけば、だいぶ
状況が違ったはず。黒田如水には、それ程の力が
あったと思う。

五奉行はもっといけない。顔ぶれが悪すぎる。あの
五人は政権が決めたことを執行するだけの役人で、
政権を支える人材じゃなかった。

五大老を衆参議長クラスとしたら、本気で秀吉亡き
後の豊臣政権を守る、閣僚クラスの組織が必要
だった。

構成メンバーで欠かせないのが、加藤清正、福島
正則の両名。共に親族になる。その意味からは浅野
幸長も入る。

こうなると家康とて、ああは勝手な振舞いは出来な
かったろう。秀吉の猜疑心が、最大の功労者黒田
如水を遠ざけ、死後の豊臣政権を危機に追いやった
と言えそうです。

もちろん、如水ほどの男だから、カレが天下取りを
狙った可能性も大きい。しかし清正、正則、幸長の
三人とも如水に従ったはずだから、いずれは秀頼に
政権返還の形になったのじゃなかったろうか。

黒田長政が、まるで子飼いの如く家康に尽くした
のも、自分の父が功績に報われず、冷遇された
ことからの、秀吉への恨みからであったのかも
知れません。




                                       パパゲーノ


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