晴れたらいいね…。

人生をゆったり、のんびり暮らしたい人のためのブログ。

5年前も10年前もまったく変わらぬ思い。

2010年11月28日 | 折れない心の処方箋
久々の更新です。スローライフのつもりが、
今年は仕事、「調布アットホーム」、「多摩ソーシャルライタ―ズ倶楽部
設立と2~3人分の人生を同時進行で歩んでいるようです。
なかなか思うように自分のブログも更新できなくなってきました。

でも、ここ10年、思いはまったく変わっていません。
たとえば、下記の文章は5年前の2006年1月11日にこのブログに
書いた「落ち込んだ時に読む言葉」という文章です。
http://blog.goo.ne.jp/papa_hemingwayjp/e/78ed65d6262fde269833ac90b4b4b3a6

長いですが読んでください。コメントを書いてくれているのは
10年前、1999年の闘病当時の主治医のNさんです。
現在岡山の大病院で働いていらっしゃいます。友人です。
「調布アットホーム」、「多摩ソーシャルライタ―ズ倶楽部」も
この気持ちのまま歩んできた結果であり、今のモチベーションになっています。

●2006年1月11日の自己ブログ記事より
タイトル/「落ち込んだ時に読む言葉」


落ち込んだ時に、どんな言葉で自分を励ましているでしょうか?
人生、いい時もあれば落ち込む時もあります。相田みつを風に
いえば「落ち込むこともあるさ。人間だもの」でしょうか?
しかし、相田みつを先生、ファンには失礼ですが、落ち込んだ時に、
こんなこといわれても癒されるかもしれませんが、何の解決にもなりません。

ノルウェーのノーベル平和賞を受賞した人道主義者であり、
探検家・ナンセンは、未来についてこう話しています。
「人類にとって一層より未来に近づくことができるようにと、
真実に望むならば、その第一の条件は、勇気を持つことであり、
恐怖で支配されないことである」。

あくまでも「未来」について述べたものですが、探検家らしい発言ですね。
いさという時の人の心のありようを述べているように思います。
落ち込んだ時、絶対絶命の時、人の心は「あせり」「あきらめ」
「恐怖」といったマイナスの感情で支配されます。
その時に「勇気」で「心」を「希望」の方向へと持っていけるかが、
勝負なのです。

人生はある意味、葛藤の連続です。あきらめるのか。挑戦するのか。
善か、悪か。勝つか、負けるか。常に心が葛藤し、
どちらかを選んでいるのです。僕は闘病生活で死を目前にした時、
だんだんと心が「恐怖」に支配されていくのがわかりました。
「絶望」「あきらめ」の心が覆いかぶさってくるのを感じました。
そして5年間の闘病生活のうち最初の約9カ月、
精神的にのたうちまわることになりました。
病棟には末期患者も多く、「恐怖」に震えるもの、パニックになるもの、
あきらめて投げやりになるもの、思考を止めてしまうものなど、
さまざまな人がいました。しかし、僕はその果てに
「自分は負けない」「絶対に死なない」「生きてやる」と
「勇気」で「恐怖」に打ち勝ち、未来を明るいものにしたのです。
「恐怖」に打ち勝った時、薬の飲み方、治療の受け方、
医師との接し方など、生き延びるための「智慧」が出てきました。
そして心をコントロールする術を覚えました。
後は絶壁でした。だからこそ得た処し方でしょうね。

しかし、それは人生全般でもいえるころでした。いざという時、
自分の心の状態に気付き、「悪」だったら「善」へ、
「まあいいか」と思っていたら「いやいやこれから」、
「あきらめて」いたら「絶対できる」と心を意識して変えるのです。
その時にはじめて、改善するための「智慧」と「パワー」が出てきます。

「あきらめないさ。生きるためには」。これが僕が5年に及ぶ
闘病で得た結論でした。その気持ちは今も続いています。