西京雑記

西安での滞在記

周杰倫

2008年10月29日 | Weblog

中華圏で絶大な人気を誇る台湾のカリスマ歌手Jay Chou。台湾でも“杰”(“傑”の異体字)の字を当てます。9月には西安でも演唱会(コンサート)があり、チケット詐欺事件が多発してニュースになりました。

そのJayの大ファン(Jay迷)である西安の友人と2人でKTV(カラオケ)に行ってきました。案の定Jay縛りの2時間コース。ヒット曲「七里香」と「珊瑚海」を何度も教えられましたが、キーが高くてとても歌えません。珊瑚の発音が分からなかったので適当に誤魔化したら怒られました、、

・七里香,ttp://www.youtube.com/watch?v=o-beJae4giw

・珊瑚海,ttp://www.youtube.com/watch?v=AcUKmNcLbm0

七里香のMVは日本のどこかで撮影していると聞きました。あと女優さんも日本人だとか。本場のJay迷はさすがに詳しいです。

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帰りに買って帰った薯片(ポテトチップス)にも周杰倫の写真が..。夢にまで出てくるかもしれません。


遊石門

2008年10月27日 | Weblog
24日(金)~26日(日)、2泊3日で漢中を旅行してきました。

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           火車站                      汽車站広場                   漢中風味鶏

陝西省漢中市は西安市、宝鶏市の南西に接する古代からの要地。人口400万人。黄河の最大支流漢水(漢江)の中流に位置することから漢中と呼ばれています。北の秦嶺山脈、南の巴山に囲まれ盆地となっているため、気候は温暖で「西北の小江南」の別名を持つそうです。実際にも西安より暖かく感じましたし、大熊猫や朱鷺も生息する自然の豊かな内陸都市でした。行きは列車で西安駅から9時間半(500km)、硬座(2等席)で73元(1100円)でした。復路は高速バスで83元(1250円)、3時間半(300km)。西安から行くのなら高速バスで秦嶺山脈を突っ切っていくのが断然おすすめです。(飛行機を使えば西安‐漢中間50分)

有名な観光地というわけではないですが、書道、楚漢、三国志関連の旧跡が多く残っています。特に三国志マニアには垂涎の地かもしれません。漢の高祖劉邦、蜀漢の劉備はこの漢中を拠点として活躍しました。また漢中博物館の石門十三品(ほん)は漢、北魏の書体の変遷を知る上で重要な資料であると共に芸術としての価値も超一級品です。石門風景区は李白、劉禹錫をはじめさまざまな詩人が歌に詠んだ景勝の地、そして歴史の地でもあります。ただマイナーな観光地のためガイドブックも存在せず、なかなか大変な旅でした。
(観光地図、URL http://www.chinatrip.jp/xian/hanzhongmap.html



漢中市勉県(中国の行政単位は市>県);漢中汽車站から直通バス(8.5元)に乗って一時間(約30km)、蜀漢の旧跡はこの勉県に集中しています。だいたいの観光地は県内の一般バス(1.5元)で回れるので上手く利用すると便利です。(武候祠、馬超墓は3路。武候墓、定軍山へは5路。本数も多め。)
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           武候祠                        将軍像                       馬超墓

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           武候墓                    諸葛亮                    定軍山

武候祠:武忠候諸葛亮の廟です。中国には9つの武候祠が存在しますが、一番初めに造られたため「天下第一」の武候祠と評されています。中には廟以外に唐三彩の怪しい将軍象、前出師表の石刻や(主に)清代の碑林などもありなかなか広さがあります。半票(学割)で12.5元、通常25元。

馬超墓:蜀漢の五虎将軍馬超の墓。武候祠から国道を東へ5分ほど戻ると着きます。観光客は他に誰もいませんでした。入ってまっすぐ行くと廟(左右には馬超の一生を漫画化した建物)があり裏に回って橋を渡ると写真の墓石と墓があります(後ろの小山が墓)。馬超の守っていた古陽平関も近くにあるようです。半票5元、通常10元。

武候墓:諸葛亮の墓。234年五丈原で病没した孔明はその遺命により定軍山の麓に安葬され、後の人がこの地を以て武候墓と定めました。勉県西站の近くで、曲阜の孔子村と同じく周辺は諸葛村となっています。馬超墓と同じく後ろの小山がお墓です。ツアー観光客が多くいるので盗み聞きばかりしていました。半票15元、通常30元。

定軍山:三国時代の古戦場。218年蜀の五虎将軍黄忠、趙雲が定軍山にて魏の征西将軍夏候淵を破り、曹魏から漢中を奪った戦場です。武候墓から2kmほど歩けば着きますが今回は登山をする余裕はなく遠くから写真のみ撮りました。

他の三国旧跡:孔明読書台、木牛・流馬作業処、古陽平関など。



漢中市内;北部の石門風景区(褒斜桟道、石門)、市中心部の古漢台と拝将台が有名。楚漢関連の旧跡や、摩崖(まがい)石刻が目当ての人は漢中市内を中心に回りましょう。火車站(列車駅)よりも南の汽車站(バス駅)周辺の方がにぎやかで発展しています。漢中料理は川菜(四川料理)が中心で特色菜(名物料理)は褒河鮮魚や水煮三国など。物価も安く賓館(高級ホテル)双人間(ツイン)の相場が200~300元(3000~4500円)ほどでした。
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         褒斜桟道                    石門水庫(ダム)                 石門
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石刻(石門頌)剥離痕                   古漢台                      開通褒斜道
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拝将台                       韓信像

褒斜桟道:関中と漢中に繋がる桟道(全長250km)。楚漢の攻防時には劉邦や韓信が“明修桟道、暗渡陳倉”を行い、孔明の北伐時には陳倉や五丈原までのルートとなった桟道です。現代(写真)の桟道は観光用に復元したためコンクリート製ですが、当時はもちろん木製。欄干もなかったため行軍は困難を窮め劉邦の漢中入りの際には逃げ出す者が多数いたといいます。また、旅商の重要な道でもありました。西周を滅ぼした傾国の美女褒姒の故郷褒国もここです。火車站から102路(1元)で30分(北へ15kmほど)、橋頭辺りで下りて褒河沿いの道を北へ歩いて行くと着きます。石門風景区、半票15元、通常30元。

石門:褒斜桟道の南端にあるトンネル。「小石門」とも呼ばれ戦国時代、褒斜桟道のために掘り開かれた世界最古の人工通車隧道(トンネル)だそうです。そのためここにも武候祠と同じく“天下第一”の字が彫ってあります。トンネル内の摩崖石刻はダム建設時、保存のため(水没から守るため)漢中博物館に移されました。石門十三品はその際に選りすぐりの13品として選ばれた石刻です。ダムを越えて桟道を歩いた先にあります。

古漢台(漢中博物館):劉邦が漢王に封ぜられて築いた宮殿の一部。今は漢中博物館となっています。一応道仏、革命関係の展示もありますが、メインはなんといっても漢魏石門十三品。国の重要文化財で書道、篆刻家にとってはまさに眼福物。特に石門頌、石門銘、開通褒斜道の3品は秀逸。拓本でもかなりの値がつくそうです。書に興味のない人には退屈な場所になります。半票15元、通常30元。

拝将台:股くぐりの韓信が将軍を拝命した台。右手には玉印を持っています。“何曰、諸將易得耳、至如信者、國士無雙” 国士無双の将軍だけあり石像も堂々たる顔つき。古漢台から歩いて10分ほどの場所にあります。まだ観光地化はされておらず像以外のほとんどが工事中でした。廟も未完成で入れず。6元(半票無し)。


楚漢関係で行けなかった場所に張良廟があります。だいぶ北の方で宝鶏市の近く、留【土貝】にあるようです。張良は韓信、蕭何とともに漢初三傑の一人。蕭何祠も石門風景区内にあると地図に書かれていたのですが見つかりませんでした。残念。東ルートには張騫(漢に西域の情報をもたらした前漢の外交官)墓、蔡倫(紙の発明家とされていた後漢の宦官)墓もあります。

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一泊30元(450円)の招待所に連泊した所為か腰が痛くなりました。まだ若いのに。


寛帯

2008年10月22日 | Weblog

部屋で寛帯(ADSL)を契約しているのですが、この1週間回線が安定せずうまくインターネットに接続できません。

メールの送受信もできないので、仕方なく毎日大学図書館に通って無線LANを利用することに..。よくあることですが、断水や停電よりもきついです。


石榴

2008年10月18日 | Weblog

DSCN1528 DSCN1554 西安市花、石榴

石榴(ざくろ、右)はペルシャ原産。2100年以上前、西漢の張騫がシルクロードを通じて、西域から中国に持ち込んだと言われています。

日本ではあまりみかけませんが、西安ではよく道端でリヤカーに山積みされて売っています。1個5角(8円)ぐらい。写真の石榴は仲良くしている食堂の阿姨(おばちゃん)からタダで貰いました。

王安石「咏柘榴詩」に「万緑叢中紅一点、動人春色不須多」 とある通り見た目は赤色、種もルビーのように真っ赤でつぶつぶ。内皮はキャベツのような色と匂いがします。トウモロコシのようにつぶつぶの部分を取って食べます。甘酸っぱい味。西安に来てから一番食べている果物かもしれません。


美元貶値

2008年10月13日 | Weblog

先週、居留申請が受理されてパスポートが3週間ぶりに返ってきました。で、今一番悩んでいるのが手持ちの円を両替するかどうか。
ドルペッグ制のRMB(人民元)はドル安の影響でかなりレートが良くなっています。
8月下旬~9月上旬には1元16円前後(1万円≒620元)だったのが、10月13日現在では1元14.6円(1万円≒680元)です。
もうこれ以上は下がらないでしょうか。


数字DVD影碟播放機

2008年10月12日 | Weblog

業者向けスーパー麦徳龍(メトロ)で買い物をしてきました。陝西廣播電視発射塔(陝西テレビタワー)の近くにあります。

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服、電気製品、食料品なんでも売っています。入るには会員証(外国人はパスポート)が必要。

デジタルDVDプレーヤーが安かったので買いました。179元(2700円)。
物価の安い中国ですが電気製品の値段は日本と大差ありません。DVDプレーヤーだと普通は300元(4500円)~高いもので5000元(75000円)ぐらい。

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日本著名影星「千恵由紀子」(誰?)の写真に日本語も書いてあり、日本メーカー製の様に見せています。
実際はALLSTAR(欧斯達)という中国メーカーのもの。
写真ではキレイに写っていますが、所々傷がついていたり汚れが目立ちます。間違いなくセコハンです。
でも動作は問題ないので一安心。盗版(海賊版)DVDはPCで再生するのが怖いので、映画やドラマを観たい時は必需品かもしれません。


小海螺火鍋

2008年10月09日 | Weblog

大学の近くに新しく鍋レストランがオープンしました。
開店サービスでビール(青島9℃、漢斯)が1瓶1元と格安。ビールに釣られて2日連続で食べてきました。
西安は夜が冷えるので、早くも火鍋が美味しい季節になってきています。

最初に鍋底類(スープ)と小料(つけだれ)の種類を決めて、そのあとに肉や野菜をオーダー。

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紅油鍋、三鮮油碗(ごまだれ)           砂肝、牛肉、魚、木耳、レタス、ミートボール

たまに加湯(スープ足し)をしてもらって食べます。微辣鍋にすると辛いので何度も加湯が必要。
中辣(中辛)や特辣(激辛)は怖くてとても注文できません.. 日本人には微辣でも辛すぎるぐらいです。
水餃子やご飯、白酒も注文して1人28元(420円)でした。味の方もまあまあ。いつまで1元ビールをやってくれるのか気になります。


奨学金

2008年10月06日 | Weblog

9、10月分の奨学金が支給されました。
1600元(26000円)也、2か月の食費には十分です。

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ちょっとした小金持ち気分。手元にあると無駄遣いしそうなので、明日預金してこようと思います。
でも自転車が買いたい..