リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

「功名が辻」二十七回

2006年07月10日 19時31分42秒 | 大河ドラマ

いよいよ賤ヶ岳の合戦。

秀吉の天下取りも、王手を掛けるこの一戦。
どちらも負けられないのは必定です。

そんな折、二人の女の死が印象的な今回でした


一人は、吉兵衛との将来を夢見た女、たき。

一人は、武将の家に生まれ、戦国の世の辛酸をその目で間近に
見据えてきた女、市。

身分はまったく違っても、
一人の女として、愛する男への誓いにも似た、そんな死に方を
選んだ二人が気高く悲しい一話だと思いました。


「落城の母娘」のあらすじ⇒ 


金八先生こと八兵衛を亡くした山内家は、

色んな意味で沈みっ放しの今週です

これが続くのかと思えば、ちょっと辛いなー。


「義経」の時は、悲劇には悲劇だったけど、あれはあれで結構
見応えあったからまだ良かったなあ。
一豊さんは地味ーに嫌がらせされてて、それを地味ーに
耐えていそうだ。(汗)

それを見てるこっちも或る意味辛いなー
と思ってみたり。


戦場に於いては、彼の形見でもある髪の毛一房を手にして
吉兵衛さんの思い出話です。
「今にも厠から戻ってきそうだ」 という意味合いの、
日常の動作に紛れている台詞は余計にキューンときます

うん。分るよー。

私も、飼ってたにゃんこが交通事故に遭って死んじゃった時、
今にも外から帰ってきそうな気がして、ずーっと待ってた事が
あるからね。
遺体も洗って、お墓に埋めてあげたのは自分なのにね。
開け放たれてるドアを見ながら、待ってる自分がいるんですよ。
帰ってくるハズのないにゃんこを、ずーっと。


おっと、個人の話は置いといて。

吉兵衛さん失って、悲しいのは誰もが同じです。
泣きそうになっている息子に「泣くなー! と一喝した
新右衛門本人が一番泣きそうになってるんだもん。
だって、仕方ないよね。こればっかりは。


そして悲劇は千代のところでも。

吉兵衛さん亡き後、「ここに居るのは辛いから」と言って、
千代が止めるのも聞かずに屋敷を離れたたき。

後日、吉兵衛の弟なる人物が千代の元に現れ、
衝撃の事実を告白
(小倉寛久さんだから、兄弟とはいえ全然似てねェけど……)
↑おい。


自分の所に届いた兄の遺言により、たきを迎えに行ってみたら。

彼女は、吉兵衛さんの着物を羽織り、彼の最後の手紙を
傍に置いて、自害していた、ということでした。

そっか…………。

喩え時間は短くとも、運命的な出会いだと思っていたから、
たきにとってはこの世になんの未練も感じなかったんだね。
それよりも、早く彼の元へ行きたかったんだ。
それで自ら……。


もし、もっと強く引きとめておいたら、と嘆く千代ですが、多分、
引き止めたとしても、彼女は自分で屋敷を抜け出して同じことを
したと私は思います


慌てて吉兵衛さんの弟さんが、
二人はあの世で祝言を挙げていますよ」の一言が優しくて、
あれでよかったのかなあ、とちょっと思っちゃったワケでして。
確かに、弟くんはたきを大事にするだろうけど、たきにとっては
それは幸せじゃないかもしれないし。

せめて、あの世では二人が幸せでいて欲しいと、そう願うばかり
ではありますが。



一方。
次々と秀吉に戦力をそがれてゆく勝家さん。
最早こうなったら、雪解けなんか待っていられるかー!!
と出陣決行です。

というよりも!
今週の勝家さん、めっちゃカッコイイんですけど

前回、あまりにお市の発言が強すぎた反動かしらん。
それとも最期だから?(おいおい)

男らしくて、ちょっとトキメキましたよー。


そして、秀吉勢では新しいメンバーが続々登場の今回。
「七本槍」で有名武将達が集まってきましたねー。

加藤清正に、福島正則。そして石田三成など。
石田三成はハッシーでしたか……。
つーか、歌舞伎役者がこの役やるとは思いませんでした。
(光秀は坂東三津五郎さんだったけど、雰囲気は良かったですよねー)

でも、三成ってインテリ思考だからあんな雰囲気だったのかな。


その三成の表情に不満な一豊さん。

今まで、自分が秀吉の傍に居て、彼の命を守っていたのにー
とプンスカ。

多分、秀吉からすればこれをいい機会にメンバーの若返りを
図ったのかもしれませんが。

ほら、政界じゃ最近よくある事じゃーん


三成は、身分は低いだろうけど秀吉や黒田さんと同等の頭脳の
持ち主だから、意見は合うんだろうなあ。
一方、一豊さんは己の武力でしか己を誇示出来ないし、
そういう事でしか功名も上げれないしね。
しこりはどんどん深まってゆくんだろうなあ。

なーんか投げ遣りっぽい感じで出陣を命令されたけど、
それにも不満たらたら。
っつーか、怪我したの? 動きがめちゃめちゃ鈍いんですけど。

そんなんじゃあ功名も上げられないぞ一豊!!


でも、心情としては絶対に面白くないよね。
今までずーっと真摯に仕えてきたのに、年ばかり取って才能無いから
と言って、突然放り出されたり、または処遇が悪くなったりされりゃあ
グレたくもなるだろうよ。

でも、一豊にとっての本当の試練はこれからなんだろーなー。
と思います。


そこで気が付いた。
一豊って、この時点で何歳だったんだろー。

30代くらい?



ところで、肝心の、賤ヶ岳の合戦。

勝家軍は部下に恵まれなかった

としか言い様が無いかも。


だって、さすがは柴田勝家。
秀吉のおびき寄せ作戦をちゃーんと読んでいたのに、

血気盛んな家来の勝手な行動のお陰で
軍力を崩されちゃったんだもん



でも、仕方ないのかなあ。と思ってしまうのは、こういう話を
どの時代でも、どの場面でもよく聞くからです。

「先に動いたら負けだ」

ということを大将は知っていても、血気盛んな部下は全っ然
理解してくれなくて、いう事聞かないで先走って墓穴掘って、
せっかくの軍力を全部ダメにしちゃうんだもん。


だからあの時も、勝家が「動くな」言ったら動かなきゃ
良かったんだよ


と言いたいが、後の祭りだしなー。


そして終に篭城戦へともつれ込む勝家。
もう、戦う軍力も無く、ここで死ぬのを覚悟で帰還。

そしてお市は、勝家と運命を共にする決心を。

勝家に切々と語るシーンに、初めて市の想いを知ることに。

北の庄での、雪に閉ざされた生活はあまりに穏やかで、
お市は初めて人の暖かさとか、人を愛することを知ったんだね。
だから、勝家と最期まで一緒にいようと思ったんだ。

『戦も織田もなく、私は1人の女として勝家とともに生きたい』
の台詞に感動しちゃいました。


一方、どうしてもお市を助けたい秀吉は、一豊を市の下へ。
でも、結果は見えてたけどね。

当然ながら、
お市の意見は硬過ぎて、覆らすことなんて、到底ムリ

っつーか、秀吉って、市に相当嫌われてますな

「二度とあの顔は見たくない」 言われてるし。

以前、子供を助ける言って助け出されたのに、結局殺された
って深ーい恨みがあるからねー。
皮肉にも、一豊がお市に言った説得の言葉が秀吉と一緒
だったなんてねえ。

嗚呼、可哀想。

結局、市の気迫に負けた一豊、仕方なく、三人姉妹だけを
連れて秀吉軍へ退散。

一方、黒田さんに「お市殿は諦めなされー!!
せっつかれた秀吉、泣く泣く総攻撃を指示。

待ちに待った一豊さんは、お市奪還に失敗してるし。


キレかけた秀吉を止めたのが、お市の長女、お茶々でした。

永作さんは、ホントに凛とした強い役がお似合いです。
その秀吉に対する激しい憎悪は、演技とはいえ見てて
ホントに物凄い……。


しかーし。
そういう強気な美しい女性が好みの秀吉(笑)は、
早くもお市の面影を見出してますよ。

母と義父(勝家)が爆死し、 破壊されてゆく城の様子を
じっと見詰めるお茶々。

その目には、 「打倒!秀吉」 のスローガンが見えます。


ところで、あのおデブちゃんがいるー!
あれって、市の小間使いだったよね。
と思っていたら、茶々が新たな主人になっていたとですか。

呼ばれた千代は、お市の形見でもある、自分が縫った内掛け
(しかし炭状態)を渡され、一時思い出に浸る千代。
だけど。
茶々の用件はそれだけじゃなかったりして。


秀吉を滅ぼすのに手を貸せ

と、どう考えても無茶な要求され、困る千代

当然だけど、秀吉は夫の上司なんだからそれはムリだろ!

っつーかここでそんな動き見せたら一豊なんか、あっという間に
秀吉に滅ぼされるっつーの。

いつもの調子で断ったはいいもの、逆に睨まれる始末。
確かに、あの場でしかも茶々相手に、いつものような論理的な
意見はダメに決まってんじゃーん。
何とか収まったものの、どうにも胸騒ぎが収まらない千代。


なんと、この妙な因縁が千代の晩年にまで影響するなんて……。
茶々って、ある意味すげーな……

と妙な感心をしてしまった私でした。(おい)



そんな来週は、
加増がたった300石で、不貞腐れる一豊さんらしいです。

しかもお母ちゃんに
そんならここで死んどけー!!(←注意:こんな台詞は言ってません)
と怒鳴られて刀突きつけられてますよ。



果たして 主人公、一豊の運命は如何に!?



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15 コメント

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こんばんは♪ (琉河岬)
2006-07-10 22:29:24
どうも!



「手を貸せ」と言っても茶々はどうやって秀吉を滅ぼそうと考えているんでしょうか?そこがとても気になりました。あの強気な茶々と千代がどんなドラマを魅せてくれるのか楽しみです。
おはようゴザイマス♪ (bluestar1719)
2006-07-11 10:16:15
おはようゴザイマス♪



メンバーの若返りは政界だけでは

なくプロ野球でもありますよ。

一気に若いの抜擢するのって。

なかなか難しいんですけど。



茶々がのちに寧々様と対決する

とどうなるんだろうね。

http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200607090001/5c4f2/
コメント&TB有難うございますvv (リリコ)
2006-07-11 12:22:51
>琉河岬さま。



毎度お世話様ですvv

茶々のあの強気な発言は母譲りってことなんでしょうね。きっと。

確かに、どんな策があったのか気になります。

さすがの千代もオロオロ状態でしたけど、どうなっちゃうんでしょうね。





>bluestar1719さま。



こんにちわvv

ああっ、スポーツ界あまり詳しくなくて済みません。

考えてみれば全体的にそうですよね。



茶々と寧々の対決ですけど、壮絶なのかなー。

と昼メロ状態を期待してしまう私でした。(汗)



そう言えば、何気にこの二人、名前が似てますね。
Unknown (ななか)
2006-07-11 17:17:00
はじめまして。

いつも楽しくブログ拝見しています。

茶々と千代。

この因縁は晩年まで影響する。

って、「怖」って思ったのと、

「千代、大丈夫かな」って思ったり。



来週予告。

刀振り上げて・・・。

一豊にはこれぐらいがいい?



今後の展開楽しみです。



はじめましてvv (リリコ)
2006-07-11 18:50:39
ななか様、いらっしゃいませ~vv



こちらこそ、宜しくお願いいたします。

茶々との最初の対面で、先制パンチ食らちゃいましたからね。

千代も頑張って欲しいです。

そして主人公、一豊さんは活入れてもらわないといけないみたいですねー。



来週も楽しみにしておきましょうvvv
こんにちは♪ (ミチ)
2006-07-11 19:24:06
市に仕えていた、あのふくよかな侍女がいましたね~!

親子二代に渡って仕えることになるのですね。

名前があるのか無いのか分かりませんが、気になる脇役さんです!
こんにちは~ (さくらこ)
2006-07-11 20:01:51
市の形見は燃えた打ち掛けだったのですか!?

形からして櫛だとばっかり思っていました。

もう一回見直してみなくちゃ・・・



一豊さん、見ていて辛いでしょう?

私もです。

こんな主役あるんだな~と。

これからますますだそうですね。  
高慢…? (あむろ)
2006-07-11 21:40:32
こんばんは~♪



茶々と千代の初対面。

秀吉への憎悪に燃えている茶々に対して千代が言った言葉は、「したり顔で何を言うか!」だったのでしょうねぇ(汗



来週は三成が茶々に…?

なにやら気になる展開です。
Unknown (「感動創造」)
2006-07-12 00:14:46
こんばんは!



出遅れました!



しかし、茶々はドS



秀吉はドM!



この関係が成立した回だったのではないでしょうか(笑)
コメント&TB有難うございますvv (リリコ)
2006-07-12 18:46:17
>ミチ様。

あの元気な侍女はなんと言う名前なんでしょうね。

私も気になっているところです。

オープニング、気をつけて見ることにしてみようと思いますが、

そういう時に限って出てこなかったりして……。





>さくらこ様。

茶々が内掛けの話を千代にしていたので、あの四角い真っ黒いのはそれに違いない!

と思い込んで見ておりました。

そう考えるとあれは何だったんだろ…。



一豊さん不遇の時代到来なんですねー。

我慢して見ます……。

晴れて大名となる、その日まで。





>あむろ様。

千代からしてみれば、茶々はまだ十代の少女ですもんね。

「何を言うか」と言いたくなるかもー。



茶々は寧々に対抗すべく、自分の出身地に近い三成に接近するらしいですが。

何を企むつもりなんでしょうね。





>「感動創造」様。

お世話様ですvv

なるほどー!! 

SM関係が定着してしまった瞬間なんですね。あれは。



ちなみに、SとMはお互いに理解が無ければ成立しない関係なんですけどね。

この手の話は始めたら長くなってしまうのでここまでですが。(笑)

Mな自分に歓ぶ秀吉……。

実にエロいです。(笑) 

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