尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

写真・詩「磐(いわ)よ」

2014年03月29日 01時27分56秒 | フォトポエム


磐よ
何故叫びださないのだ
空の蒼い沈黙に

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詩「ネジ式」

2014年03月29日 00時42分31秒 | 新詩集
「ネジ式」


だれもかれも
ネジを
きりきりきり
巻かれてしまったので
さもわたくしには行くべきところが
あるというふうに
行進しなければならないけれど

とてつもなく美しい朝
なにが起こっても たとえば
今日この世の終わりというようなことが
かりに起こっても
ほんとうはなにも起こらなかったのだ という
静けさというものが
人や獣や木々の
あたまの上にはある

あるいは
とてつもなく美しい夕べ
いつまでもなにも起こらないのではあるが
ほんとうは
すでにすべてが起こっていしまったのだ という
静けさというものが
人や獣や木々の
あたまの上にはある

それはネジを巻かれようとする
前の静けさだ

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写真「ハルカスの見る夢」

2014年03月24日 21時43分07秒 | 尾崎まことの「写真館」

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写真「蜃気楼」

2014年03月18日 23時41分35秒 | 尾崎まことの「写真館」

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写真「ハーモニイ」

2014年03月18日 23時39分12秒 | 詩の習作

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写真・詩「ハルカス夢想―千年の孤独」

2014年03月18日 09時08分55秒 | フォトポエム
「千年の孤独」

あなたがもしあと百年生き延びたら
仏になるかもしれない
もう千年生き延びなければならないなら
悪魔になるだろうだろう

しかし、千年といえ瞬(まばた)きである

神よ
明滅する宇宙を身体として
永遠を生きなければならないあなたは
誰であることができるのか?

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夜景絶景写真「オオサカ都市伝説Ⅱ―ハルカス」

2014年03月18日 01時24分33秒 | 尾崎まことの「写真館」

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夜景絶景写真「オオサカ都市伝説―ナルシスの末裔」

2014年03月16日 22時29分56秒 | 尾崎まことの「写真館」
阿倍野ハルカスオのープン後を撮影しました。
夜のハルカスを見て、巨大であるけれど、それだけに
とてもさびしげなモニュメントだと感じたのは僕だけでしょうか?
アジアの都市に出現したのは、裸身を湖に映したまま、己以外の誰をも愛せなかった「ナルシスの末裔」ではないでしょうか?
その弧絶の感覚を魚眼でとらえた映像に、鏡像を配置することによって表現してみました。
なお、ハルカスの塔頂の左あたりに光っているのはお月様です。




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写真・詩「最初のエヴァよ」

2014年03月15日 09時44分17秒 | フォトポエム
最初のエヴァよ
わたしたちが
ほんとうに愛し始めたのは
知恵の木の実を食べお互いの裸を見つめ
死ぬことを知ってからではなかったか
永遠よりもむしろ
瞬間の愛を選んだのではなかったか
最後のエヴァよ

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写真・詩「鏡像幻想―たまたまという現象について」

2014年03月13日 22時48分16秒 | フォトポエム
「鏡像幻想」


それはたまたまのことだった
梅田の陸橋をなつかしいおばさんが自転車を運んでいた
それだけのことなのに
あるいはそれだけのことだから
僕は仰天して目をまわした
ぼくがたまたまのぼくだったと
そのことだけで
目をまわしたのだった
理解できる?
それは、たまたまってことだよ!

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