ほんとうに おっとろしいのは
たとえばどくへび
コブラのるいではない
いのちのない モノ である
たとえばえんぴつ
きみのめのまえのものを
じっとみつめたまえ
いずれはないぞうが ないぞうされはじめ
くちとせいきがきざまれ めとみみがつき
あしとてがはえ はしりだすのだ
ほんとうにおっとろしいことは
えんぴつが きみのおとうさんに
なるというかのうせい
というよりもそれは このうちゅうのしゅくめいだ
そうでなければ ある ということがなりたたないのだ
えんぴつがえんぴつであるのは
にんげんのかけたのろいであるが
そののろいをしゅくめいがとっぱするのだ
そのぶきみさだ
きみがめのまえにしている
ちっぽけではあるが ながいけんたいの
おっとろしさは