古 ヲ 好 ム

好古のものづくり、あれこれ

フィガロの結婚

2007-11-11 | お気に入りのあれこれ
秋、オペラシーズンの始まり。「フィガロの結婚」をみてきました。フィガロの結婚は喜劇で、ストーリーはけっこうドウシヨウモナイのにやっぱりおもしろいです。
楽しみにしていたアンドレアス・ホモキさんの演出、洗練されてました。セットは四角い空間なのですが、はじめは四つ角揃ってピチッとしていたのが、おしまいにはデレデレに崩壊してしまいます。また、舞台上の色彩は白か黒、はじめは伯爵は白の衣装、使用人は黒の衣装だったのが、おしまいにはみんな白になります。これらはヒエラルキーの崩壊を表す演出なのだそうですが、そういうひとつひとつに含ませてある意味が、美しくまとまっていて素敵。モーツアルトの音楽らしい宮廷感覚もありつつ、現代感覚もありつつ。
出演者と各々の役とのイメージもぴったりで、特にマイヤ・コヴァレウ゛スカさんは、繊細な声に、キュートで上品な伯爵夫人がはまってました。

フィガロの結婚
新国立劇場
10月27日

センガイ

2007-11-11 | お気に入りのあれこれ
秋の休日、友人とセンガイ展へ。
センガイは、江戸時代のお坊さんで、魅力的な絵を数多く残しています。実は、この展示までセンガイのことを知らなかったのですが、一気に親しみが湧いてしまいました。ほのぼのとした絵は、ついつい「かわいい~」と口にしてしまいますが、そこにお坊さんらしいものごとの見方が含まれていて、なかなかふかいのです。博多の人々にもこよなく愛されたのも納得。「さじかげん画賛」「とど画賛」「花見画賛」あたりがお気に入りです。

没後170年記念 センガイ -禅画にあそぶ-
出光美術館
2007年9月1日~10月28日