はばかりさま

日常生活など諸々の自己満足日記、
マイブームは「スウィンギンロンドン60'&昭和40年代」です。

1996年 雪組 エリザベート

2015-06-27 | ヅカ(タカラジェンヌ)



1996年3月12日 宝塚大劇場 150分

トート:一路真輝 エリザベート(シシィ):花總まり フランツ:高嶺ふぶき ルキーニ:轟悠 ゾフィー:朱未知留 ルドルフ:香寿たつき

ドイツの人気ミュージカルでゼロからの役作り…日本初演の意気込が感じられる、
いっちゃん(一路真輝)のトート、さよなら公演というのもあって衣装やら何やら豪華ですわー。
トップ娘役になって3年目(まだ23歳!) 研5のハナちゃん(花總まり)がタイトルロールのエリザベート、
歌は本人も認めるところの苦手分野、声量無いし高音もきつい…でも!それを凌ぐ、
補って余りある「美貌」そう!(`・ω・´)
「美貌が役に立つ」と歌詞でもありますけど、鏡の間での白いドレス姿の美しいこと!
和顔ながら、すらりとした手足、物腰、放たれる気品は…他のエリザベートを演じた
大鳥れい、白羽ゆり、瀬奈じゅん、凪七瑠海には無いもの(※白城あやかは別格です)

田舎の15歳の皇女が慣れないウィーンでの宮廷生活の息苦しさと孤独、
孤立無援の中からもがき苦闘し、己のが身の持つ唯一の武器=美貌(と若さ)に気づき、
利用して勝利を得た…と思った瞬間から不幸が彼女を襲う。
夫の浮気、息子の自殺…苦闘と葛藤。
まだトップ娘役としてぎこちない花總まりの演技に出ていてすごく共感を得やすいエリザベート像を作ってました。
冷静に考えたら、皇帝と結婚したのに、あれ嫌、これ嫌と権利だけを主張し
義務を何一つ果たさない我儘な女(所謂、現代女性ともいえますな)なのですが(・ェ・`)

フランツのユキちゃん(高嶺ふぶき)、真面目な皇帝で、母親ゾフィーの言うことを聞くよい青年。
でもマザコンには見えない好青年ゆー感じです。 

ルキーニトド(轟悠)、理事になるなんて思わんかった…ましてやトップにもなるかどうかと実は思ってた…。
ルキーニ=彼(女)です。狂気はないけど、男臭さは感じるという、でも汚くはないのね。
そこが好きです。 

ゾフィーの朱末知留は、毎度見るたびに、トゥナイトのなるみに似ているなぁと思う…上手い。
婆臭さと体形のどっしり感はタキちゃん(出雲綾)に適わないけれど、
低音が綺麗で
初演のゾフィーが彼女でよかったと思う。

後、トップ娘役をしたいと思う路線?娘役には不本意な役らしいけれど(城咲あい曰く)
でもこのキャストまで専科や男役(夏美よう)に取られたらやる役ないやん…と思うのですが。
おかめ(2014年の花組)の時はエトワールに次トップ娘役花乃まりあでしたが、
96年のこの時は、いっちゃんと同じく退団する朱末知留がやりました。
ねー、見せ場のあるトップ娘以外で、(女役)娘役に見せ場を持たす、というの大事で
真摯な気持ちで舞台を勤めてきた実力のある人が報われないってのはおかしいもの。
たとえ男役のための宝塚(=舞台)であってもどこに出てたの?ってのは
悲しいし、役を与えられるってのはいいことだと思うけど…難しいね。

新公ではトートのとうこ(安蘭けい)は、子供時代のルドルフ。高音も綺麗に出ててあってます。
んで、大人になった途端、えっらい老け(苦笑)たルドルフ、タータン(香寿たつき)
マデレーネの星奈優里、妖しい…。
ただえらい足が太く見えちゃうのは何故だろう、衣装が悪いのか。
 

えー、で。全体的に、初演はすんごいピッチが早い!
フィナーレもすんごいラテンのリズムになってるからか、超早いので
歌詞をたたたーっと歌ってシャンシャン持って、終わる、みたいな…。
初演は、ロックオペラまたはロックミュージカルですな。ほんと。

で、ずんこ以降は、演歌 歌謡ショーな「エリザベート」。
歌が歌えないトップ(&トップ娘役)が演じるからかしら…。



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