腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ときめきの放課後 ~ねっ☆クイズしよ~ 後編

2010年09月03日 01時15分32秒 | PSゲーム感想文
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さて、こっからはキャラ評、クリア順で。
全キャラクリアーしたから何気に時間かかったなぁ。最早俺も立派なきらめき高校OBだぜ。


・虹野沙希
大雑把に言って一番人気だったキャラ、なのかな? いや藤崎大王の方が上か? まぁトップクラスだったことは間違いない。
スピンオフ作品「虹色の青春」が発表された時は驚いたもんだよ。ちなみにプレーもした。結構楽しめた。
今作では「スポーツ」「雑学」を頑張っていれば惚れてもらえる。運動神経はもちろんだが知識もないと嫌よ。
つまり脳筋は嫌ってことなのかね。はぁ。
野球部かサッカー部で全国制覇することで別髪型ED達成。やっぱ結果を伴わないと尽くしては貰えない。
このキャラくらいは、ダメ男の面倒を見てくれる女神のような性格であってほしかった。
しかしときメモは現実、中身のない男になど誰も振り向いてはくれないのである……。


・朝日奈夕子
これがゲーム的な「ギャル」表現の限界だろうか。そら実在の流行好き女を具現化されたら、幾ら2次元でも御免だが。
癖のある連中が多い中、意外と「普通の子」だと思う。安心して付き合える。
好みジャンルは「ゲーム」「芸能」「おしゃれ」「雑学」。分かり易いな。
こういう子は年を取るにつれ次第に落ち着いていくのか、良くも悪くもガキのまま20台30台になっていくのか……
気になる所だが、2次元キャラの未来は誰も知らない謎なのであった。



・伊集院レイ
男装女子。当時はなかなか斬新な設定だったのではなかろうか。
今作でももちろん男として登場するのだが、正体が判明するのが最後の伝説の樹の下ってのはどうかと思う。
真相知らされるだけでも驚きなのに、同時に告白されて、しかも受け入れるなんて。
元祖でもこうだったのか? あんま物語性の高い作品でないことは承知してるが、ちょっと強引過ぎると思う。
好みジャンルは「文学」「科学」「社会」「美術」「音楽」「スポーツ」とかなり多く、
相当な高望み女子であることが分かる。さすがときメモキャラだ。
ちなみに女であることがバレるのを防ぐ為か、好感度がときめき状態にならないようになっている。
オリジナルでならともかく、今作の時点でバレも何もないと思うのだが。うーん。
EDでは普通にお付き合いしている模様。よう分からんが頑張ってください。


・如月未緒
腐っても美少女顔が揃ってる中、このキャラだけは正直地味にも程があると思う。
時代を考えても髪型と眼鏡の野暮ったさがキツイ。残念ながらときめくことは出来ませんでした。
各キャラは好感度が最大になると頬を赤らめるようになり、明確な好意を示してくれるのだが、
如月嬢は何故かこちらを睨んでるような顔になるので、「喧嘩売ってんか?」と思ってしまった。
好みジャンルは「文学」「社会」「芸能」。俺と全然趣味が合わないな。
EDで髪型変えて眼鏡取った時にやっとちょっとビクンと来たが、もっと早くしてくれよ。
やっぱ本好き少女っつったら長門とかが良いよなぁ。時代時代。


・館林見晴
オリジナルでの隠しキャラだが、今作では最初から普通にパートナーにすることができる。
しかしゲーム中ではやはり「謎の女」扱いで、何と主人公視点では名前がEDまで判明しない!
その間起こるイベントは、「向こうがぶつかってきて会話発生」「間違い電話で一方的に喋られる」だけ。
そのくせクイズには毎回キッチリ付き合ってくれるんだから理解できない。あまりにも不自然すぎる。
キャラ自体は悪くないと思うが、オリジナルの設定をそのまま今作に使うのはさすがに無理があった。
他キャラにもそれは大なり小なりあるんだが、このキャラはちょっと強すぎたな。
好みジャンルは「文学」「科学」「社会」「美術」「音楽」「スポーツ」と盛りだくさん。
ときメモ界では異端な「女の方が惚れている」設定であるはずなのに、実態はこれさ。はぁ。
声優の菊地志穂さんは今どうしてるんだろうか。ふと思い出して時代を感じた。


・紐緒結奈
マッド科学者女子。ときメモってギャルゲの祖にしてはなかなか個性的な面々を揃えてるよなぁ。
オリジナルではどうか知らんが、今作では「豊富な知識」がクイズにおいて大活躍するので、非常に頼れるパートナーになっている。
好みジャンルは「科学」「動物」で、これらの問題が分からなければ、正に「先生、お願いします」で解決する。いやぁありがたい。
言動はぶっ飛んでるが、ゲーム的にはそんなの関係ないので、普通に好感度を上げてクリアー。
……こんなキャラもオリジナルでは他の女の噂話に聞き入って主人公の評価を落としたりするんだよな。
いやぁ、紐緒さんも中身は普通の女の子なんだね。などと逆説的に思ったり。はぁ。


・片桐彩子
昔「彩のラブソング」にてヒロイン抜擢された時は驚いた。つまりは人気キャラなのだろう。
会話の節々に安い英語を使うという特徴はあるが、基本的に見た目も中身も普通の子だと思う。まぁ悪くはない。
好感度をうまく上げられたのか、イベントを他キャラより多く見られたような気がする。
好みジャンルは「美術」「音楽」と完全な文化肌。噂話も好きなんだろうけど。しつこい? ごめん
EDの髪型変化でかなりケッタイな頭になり、笑わせてもらった。
曰く「貴方を驚かせる為の髪型」らしいんで、成功と言えるだろう。
「彩」実は持ってるんで、いずれプレーします。後輩の女の子の方が好みなのだが。


・古式 ゆかり
おっとりスローモーお嬢様女子。天然ボケ、いいねぇ。癒される。
……こんな女の子でさえ、ときメモの世界では噂好きで偏見だらけのドス黒い本性を持つ。
何という、何という。外見に騙されてはいけない。2次元と侮っていたら手痛い反撃を食らうぞ。畜生畜生。
はぁ。
好みジャンルは「スポーツ」「雑学」。しかし知識はあんまないのか、パートナーとしては今ひとつ。
まぁのんびりした合いの手を楽しみつつまったりクイズするべきだろう。攻略難度も低いし。
ちなみに、髪型変更EDを見る為には「〇〇クラブの全国大会で優勝する」という条件が必要なキャラが大半なのだが、
古式嬢はそんなの要求せず、イベントにて「髪下ろした方がいいよ」と言うだけでその通りにしてくれる。
何気ない部分だかポイント高かった。2次元っていいよね!
はぁ。



・清川望
水泳一筋スポーツ女子。クラブが完全固定なのはこのキャラだけだと思う。
水泳一択なので当初は色気も何もないが、好感度が上がると所謂デレ表現が増え、なかなか萌える。
ギャップ萌えというやつかな。しかしこんな子も本性は噂好きで以下略。
好みジャンルは「スポーツ」「動物学」。テレビゲームとか絶対にやらんタイプだな。はぁ。
髪型変更ED条件「水泳部のクラブマスターになる」が何気に大変で、リセットしまくった。
全く馴染みのないジャンルの問題を、しかも連続で正解しないといけないってのはしんどい。
クイズってのは分かる問題は分かるけど、分からんものは絶対に分からん。
当たり前のことだが、考えてみればあんましゲーム性はない、な。


・鏡魅羅
お色気タカビー(死語?)お嬢様女子。つっても家に帰れば弟の世話をする所帯染みた姉であるらしい。
見た目が良いのは単純に好みなのだが、尊大な態度やオホホ笑いは好かん。俺心狭いねん。はぁ。
付き合い始めたのはいいとして、乳触らせてくれるのはいつになるんだろう。
ときメモは割とリアルなギャルゲだと何度も書いたが、合体はおろか乳繰り合いすらしない高校生恋愛がリアルなわけないよな。
知らんけどな。実際どうかは知らんけどな。もういいから忘れさせてくれ。ああ現実。
好みジャンルは「美術」「芸能」「おしゃれ」。あまりに接点がなくて悲しくなった。



・早乙女 好雄

ああもう腐女ども、散れ! シッシッ! うざいわ。考えすぎか。はぁ。
言うまでもなくときめきではなく友情を育む方向なので、変な勘違いをすんなよ。ったく。
ちなみに好感度表でも、ヒロインと違い最高のときめきレベルには達しないようになっている。
まぁそんなのなくてもコイツは親友キャラだと思うけどな。良い奴やわ。
好みジャンルは「芸能」「おしゃれ」「雑学」。ゲームや漫画は好きじゃないの?
条件は満たしたはずなのに、何故か髪型変更EDが見られなかった。残念。まぁ熱い友情EDが見られたからいいか。
ときメモのコンセプトは決して恋愛一辺倒ではなく、「高校生活の疑似体験」であると思う。
その意味ではこの親友キャラはときメモに絶対欠かせない存在だ。
ヒロインどもと違って逆恨みで悪い噂流したりしないし、それどころか何があっても味方になってくれるし、ホント最高の友だ。
彼女なんていなくてもいいさ。ずっと二人で馬鹿やってよーぜ。うん。
……本気でそれが一番良いような気がしないでもない。


・早乙女 優美

好雄の妹。作中唯一の後輩で、当然主人公が2年になってから登場する。
期間が短いせいか、好感度が上がりやすかった気がする。
好みのジャンルが「スポーツ」「漫画アニメ」「ゲーム」と見事に俺と重なってるのもポイント高い。
漫画アニメが好きなキャラって実はこの子だけなんだぜ。きらめき高校、なんてつまらんガッコなんだ。
つーわけで結構良いキャラだったんだが、どうにも色気が足らんので欲情できない。
自分を名前で呼ぶのも似合ってないと思う。単純にガキっぽい。とか。
どうにも恋人っつーより妹として見てしまう。ある意味正しいのか?
まぁ数年後に期待ってことで。


・美樹原 愛
引っ込み思案動物好き女子。
会話の度に「あの、あの……」ばかりで、正直イライラした。好きになれない。
しかし、引っ込み思案なくせに男に対する要求レベルは高い。まったくときメモ女子ってやつぁ……。
自分に自信がないくせに、プライドだけは高いなんてなぁ。ネットで愚痴るのが好きそうなタイプだな。
うわあああああ何かすごく身に覚えのある性格だぞ。同属嫌悪か? あんま考えないようにしよう
好みジャンルは「文学」「科学」「社会」「美術」「音楽」「動物学」とかなり多い。やっぱコイツ……。
そういや藤崎大王の親友って設定があったっけ。「男に妥協しちゃダメよ」とか教育されてるんだろうなぁ。
「ヘルメット」と呼ばれる固そうな髪形が有名なキャラなので、EDでの髪型変更に期待していたんだが、なんか普通だった。
あれなら変えない方が個性的で良かったかもしれない。


・藤崎詩織

さぁ来た来た来た来たぁあ!!! ふしゅおおおおおあああうぃいいいいい!! はぁはぁ。
こ、このキャラには、なんちゅーか執着がある。思い入れではない、執着だ。
俺は基本無気力な人間だからストーカーとか無理だが、コイツが現実にいたらなってたかもしれない。
俺の嫌う「ときメモ的性格ヒロイン」の権化のようなキャラであり、その意味ではもちろん嫌いだ。
しかしさすがはメインヒロインを張るだけある、正統派で優れた容姿には惹かれるものがある。
嫌よ嫌よもなんとやらなのか、否定しつつも横目でチラチラ見ずにはいられない。
畜生畜生、悔しいが、とても悔しいがコイツは、この女は……ふしゅおうあうああ!!!

何より許せないのが、コイツが「幼馴染み」の役割を全く果たしていないことだ。
お前は、容姿端麗とか頭脳明晰とかの前に比類なき「幼馴染み」ではないのか。
幼馴染み。数ある2次元キャラの「属性」の中でも最も歴史が長く、また最も人気のあるものの一つだと思う。
男女の恋愛関係だけでない、それらを超越した縁(えにし)。家族を除けば最も強力な絆。
仮に俺(主人公)と結ばれなかったとしても、その絆が失われることはない。
何と暖かいことだろう。嬉しいことだろう。人気があるのも当然だ。
それでいて完全に2次元限定ではなく、現実にもあり得る設定だというのも大きい。感情移入がしやすいのだ。

そんな幼馴染みは、何をおいても主人公を好きでなくてはならない。それは言い過ぎにしても、優しくなくてはならない。
ズボラな主人公の世話をし、毎朝起こしにきてくれる幼馴染みは永遠のお約束であり、恒久の憧れだ。
取り敢えず何もなくても主人公を肯定してくれる稀有な存在、それが2次元幼馴染みなのである。
なのに藤崎、お前はなんだ。幼馴染みでありながらその設定を何ら使わず、ただの顔見知りとしか思ってないではないか。
隣に住んでれば、ガキん頃からの知り合いであれば、幼馴染みだと言うのか。お前は2次元業界を舐めているのか。
俺はオリジナルをサターン版でプレーした。
ときメモは女から告白されるゲームだったが、サターン版では自分から告白することが可能になった。
当時、真面目にプレーしても全然ヒロインに好かれず、それどころか爆弾地獄に陥りすっかりやる気の失せた俺は、
「嫌われまくった状態で告白したら、どんな返事を貰えるんだ?」と思いつき、試してみることにした。
相手はもちろん藤崎御大しかなかろう。かくして期待通り、いや期待以上の返事を貰えた。今も忘れられない。

「あなたと幼馴染みってだけでも嫌なのに……」。

嫌うだけならいいさ。俺だって噂だけで人を判断するお前なんか嫌いさ。
だが、幼馴染みであることすら嫌だと言うのか。比類なき王道設定・幼馴染みを否定すると言うのか。
先人達が積み重ね、後進達が磨き続けてきた、この2次元業界屈指の属性を!!!!
この時、俺の魔王藤崎への気持ちが明確に変わった。好きとか嫌いではなく「敵」に近い認識になった。
敵は、己の道を阻むもの。敵は、対立するもの。敵は、倒すもの。
藤崎詩織を倒す。俺は決めた。お前を絶対に倒す、絶対に。
覚悟しておけよこの野郎!!! 必ずやそのお上品な顔を歪めてやるかんなぁ!!!

「倒す」と言っても、もちろん物理的に殴り倒すとかそういう意味ではない。
この場合の打倒、勝利は、やはり「告白されること」だろう。当然伝説の樹の下で、だ。
そして俺は答える。「断る。貴様と幼馴染みってだけでも嫌なのに……」と。
あの女がどんな顔をして泣き出すか、想像するだけでドクターペッパー3本飲めるぜ。
悲しいか。切ないか。それは報いだ。お前の罪だ。俺の復讐だ。
かつての貴様の態度・行動がどれほど俺を傷つけたか、自らの心身で思い知るがいい!!

……ダメだった。
オリジナルにおけるS・藤崎は非常に男の要求レベルが高く、攻略は容易ではない。
そもそもゲーム自体を好きになれなかった俺が落とせるような奴ではなかったのだ。
結構真面目にプレーしてみたが、とても告白レベルの好感度にはできず、きらめき高校卒業。
卒業式でチラッと目にしたあの女が「フフン」と鼻で笑ったのは気のせいだろうか。気のせいです。
かくして俺は藤崎詩織に完敗した。俺のときメモ否定はこの事実から目を背けたいという理由もあるかもしれない。
あんな女どうでもいい。俺には3択で惚れてくれるキャラが他に幾らでもいる。
心の傷に蓋をし、俺は次々生まれてくる別の2次元ヒロインに目を向けるようになった。

あれから10年以上、封印した復讐を遂げる時が来た。
何度も書いてるように、今作ときめきの放課後は、お手軽なときメモである。爆弾がなく、プレー期間が短い。
これなら、ヤれる。今度こそ藤崎詩織を攻略できる。10年越しの悲願を達成できる!
他の全キャラを先に攻略し、まずは気合を入れた。コイツは他キャラとは次元が違う。心してかかれ。
他キャラでは定期テスト前くらいでしかしなかったセーブも、ほぼ毎月行うほど入念に進めていった。
前述のようにこのゲームのセーブは非常に時間がかかってイラつくので、毎月やるのはかなりの苦痛になる。
しかし藤崎攻略の為にはそんな事は言ってられない。復讐の為にイライラを我慢した。
藤崎のベストED条件にクラブ活動は関係ないんだが、敢えて野球部に入り、しかも甲子園優勝を果たした。
ゲーム上のパラメータ以上に男を上げ、勝利をより完全なものにしておきたかったからだ。
これらの努力が実り、正答率は88%ほどまで上がり、見事藤崎をときめき状態にまで堕としてみせた。
そして3月1日卒業式、伝説の木下さんに呼び出しを食らい、行ってみたそこには……
目を潤ませた(本当)赤カブト藤崎の姿が!!!!
やった、やったよ、とうとうやったよ!! 俺はついに藤崎詩織に告白させたよ!!!!!
この前のFE新紋章ルナクリアー時に勝るとも劣らない深い達成感を味わう事が出来たのであった。

ゲーム的にはこの時点でEDに入るので、告白を断ることはできない。
しかしそれは大した問題ではない。あとは俺の脳内補完でいいのだ。
寧ろしばらくはよき恋人として付き合い、骨の髄まで惚れさせてからフッた方がダメージが大きいかもしれない。
ぐへへへへ、血湧き肉躍るぜ。そう、思い出せ、あの屈辱を。目を閉じれば思い浮かぶあの頃を。
今作プレー中も、様々なイベントがあった。それを思い出せ。……


「今から夕飯のお買い物に行くの」
「へー、偉いな。いいお嫁さんになれるよ」
「……誰の?」
「え? 何?」
「な、なんでもない」


「もうすぐバレンタインデーだな」
「そうね。……もう今年から義理チョコ配るのは止めようかなぁ」
「え!? 俺にもくれなくなるのか?」
「……ばか」


キュン。
え? こ、これは? な、何だ? 藤崎だぞ? あのブラックハートな赤い悪魔・藤崎詩織だぞ?
そんな奴に俺は……キュンとなったと言うのか? ときめいたと言うのか!!??
はい、ぶっちゃけそうです。藤崎詩織、今作の中で一番良かったです。

元々「理想の男以外眼中にないが、それを満たせばこの上なく好いてくれる」のがときメモヒロインである。
その元締めたる藤崎嬢も、好感度が上がればただの萌え萌え2次元美少女でしかありませんでした。
更に比類なき幼馴染み設定も効いてくるので、感情移入度は他ヒロインより格段に高くなる。
実際、主人公はゲーム終盤でも大半のキャラを苗字にさん付けで呼ぶので、親密さをあまり感じられなかった。
しかし藤崎嬢は最初から「詩織」と名前で呼ぶし、会話内容も「打ち解けた相手」な雰囲気が他キャラと完全に一線を画していた。
ヒロインであり幼馴染み。完璧や。館林なんかいらんかったんや。最高。今度CD買うよ詩織。
つーわけで10数年、世紀をまたいだ我が復讐ここに完結ナリ。
きちんと向き合ってみたら、別に嫌な奴じゃなかったよ。とか書くといい話な感じだな。
まぁでも、何かが報われた気はするな、マジで。



……ふぅ。
藤崎部だけで通報されそうな勢いだな。2次元キャラについて語ってて逮捕とか史上初だな。非実在青少年か。
ゲームの出来もそこそこ良かったが、何より俺のときめきメモリアルへの複雑な感情を綺麗に解いてくれた。
「ときめきの放課後 ~ねっ☆クイズしよ♥~」、なかなかの良ゲーだったナリ。うん。

このゲームやっててときメモ熱がそこそこ上がり、「もっともっとときめき」「二人の時」が聴きたくなったんで、
中古でCD(7円)を購入した。最近よく聴いてる。テーマ曲は当時から割と好きだったんだよな。
また「ときめきメモリアル対戦ぱずるだま(サターン版)」は実はお気に入りのゲームで、年に2回くらいは引っ張り出してプレーする。
尤もこれはときメモ云々じゃなくぱずるだま目当てだが。キャラのリアクションは面白い。
あと「虹色の青春」は既プレーだし、「彩のラブソング」「旅立ちの詩」は所持未プレーなんで、いずれやらねば。
更には続編の「ときめきメモリアル3」も所持未プレーなんで、これもやらねば。

……あれ? 単に元祖が合わなかっただけで、俺って元々立派なときメモファンだったんじゃね?
うーむ、ただのツンデレだったのか。そして今俺はデレてるのか。悪くないな。これでいい。
そしてその元祖へのわだかまりも、今作プレーで綺麗に霧散した。そうしておこう。
長い年月を経て、俺もようやく比類なきときメモラーになれたのかもな。感無量だ。

ときメモには「高校時代の追体験」という側面がある。現実では終わってしまった高校生活の追体験だ。
して俺の場合、ときメモブーム当時は波に乗れず、10年以上も経ってようやく何かがみなぎってきた。
これは「高校時代の追体験をするときメモというゲームのブームの追体験」とは言えないだろうか。
なんか次元がいっこ上と言うか。遅れているようで実はよりハイレベルなときメモを体験してると言うか。
追体験の2乗、おお、カッケー。懐古大好きな俺にはたまらんな。

ときメモはブーム時に大量のキャラグッズを発売したが、今はそれらが捨て値で投げ売られている。
テキトーに「月刊ときめきメモリアル」やキャラソンCDを買い込み、更にときメモの世界に浸るのも悪くないだろう。
詩織(呼び捨て)のCDも買ってやらないといかんしな。どんな顔して聴いていいのか分からんぜ。
まぁ別に焦る必要はねーさ。何年経っても劣化しないのが2次元というもの。
気が向いた時に、母校に足を運べばいい。卒業生なのにいつでも在校生として受け入れてくれるよ。最高だ。
比類なきバーチャル母校・きらめき高校と伝説の樹に一礼して終わり。
すっきっとっか(ヒュー)きらいと~か~~♪
……90年代。








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2 コメント

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この記事冴えまくってますねw (tanaka)
2014-10-11 05:58:31
どうもです。最近この記事の前編で、他の方とのコメントのやりとりを見たのがきっかけで、私も一言書きたくなりました。
本当の意味でギャルゲーが社会現象にまでなったのは、唯一ときメモ1だけだと自分は思っています。
全盛期の90年代後半は、職場の近くにチルコポルトというコナミ直営のゲーセンがあり、その中にこなみるくというグッズショップがあったのですが、殆どはときメモ関連のグッズばかりでした。詩織が「CDデビュー」したりとか、イベント開催など、ホントに飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね。いい時代でした。

この記事ではotaさんの詩織関連の筆致にウケまくりましたw
特に、「お前は2次元業界を舐めているのか」あたりが最高にツボりました。
ホントにotaさんの文章の巧さには感服するばかりです。
しかし詩織はまさに悪魔でしたね。私は3・4度目の挑戦でやっと倒した記憶があります。奴の二面性は人面獣心の徒というしかありませんね。
otaさんはオリジナルを見限ったそうですが、派生作でリベンジできたのは良かったですな。
まあ詩織は本質的には自分に正直な人間なのでまだ許せます。最新作ときメモ4のボスヒロインは、表向きは庶民派ぶりながら内心は計算高いド外道だったので、マジで殺意が沸きましたw いま思えば詩織は理想のボスヒロインだったと思います。

ともあれ詩織は、90年代のオタにとっては永遠のアイドルですね!

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Unknown (ota)
2014-10-12 03:05:51
どもです。
>本当の意味でギャルゲーが社会現象にまでなったのは、唯一ときメモ1だけだと自分は思っています。
そうですね。「サクラ大戦」も販売本数ではいい勝負してたかな? まぁこの2本がギャルゲ市場最初にして最大のヒット作でしょうね。
当時はゲーム機の性能が上がり、二次元美少女グラフィックの強化や音声の標準搭載といった流れがありました。
一気に綺麗になり喋り始めた美少女と、斬新にも恋愛が可能! そらゲーオタは転びますわw ……後に続いたようで続かなかったのは残念ですね。

>この記事ではotaさんの詩織関連の筆致にウケまくりましたw
あざます。この頃は割とノリノリで文章書けてたように思います。ゲームもガンガンやってたし。このブログの全盛期ですかねw ……はぁ。
このゲームについてだけでなく、オリジナルときメモに関してもじっくり語りたいとそれこそ10年来思ってたので、実現できて満足しました。
>最新作ときメモ4のボスヒロインは、表向きは庶民派ぶりながら内心は計算高いド外道だったので、マジで殺意が沸きましたw
ほうほう、やってらっしゃるのですね。俺も色々調整が入ってる(であろう)続編には興味あるんですが、未だ手を出せていません。
ときメモみたいにシステムがキッチリあるギャルゲなら、ノベルゲーでは出せないヒロインの魅力(黒さを含めて)を出せると思うんですよ。
爆弾システムも、上手く弄ればヒロインの魅力を引き出すこともできると思うんだけどなぁ……まぁより面倒なゲームになりそうですがw

>ともあれ詩織は、90年代のオタにとっては永遠のアイドルですね!
へい。CDを買いましょう。聴きましょう。教えてミスタ~スカイ~~~。……はぁ。
返信する

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