2017年6月関東支部「蘇我運転会」報告
ボールドウィンB1の展示試乗と脱線事故調査で充実した運転会に…
会員番号31-117
岸田 弘
6月の蘇我運転会は4日(日)に「花の駅そが」で開催されました。今月はOS北田さんと片岡さんが参加し、新製品ボールドウィンB1の展示試乗会があるということで、いつもより多くの仲間が集まりました。
■新製品紹介を期待して多くの参加者が
朝礼前、期待のB1が展示され、メンバーが取り囲みます。木曽谷で石炭からヒノキ枝の小片に燃料転換され、集塵効果を高めた「綿菓子製造機」型とも呼ばれる木曽森林鉄道オリジナル煙突や前後の大型ライト等「木曽のボールドウィン」の形態をバランスよく表現した可愛い機関車です。
■新製品B1を囲んで
朝礼ではOS北田さん、片岡さんが紹介され挨拶を…。
■朝礼で北田さん、片岡さんが挨拶
運客開始前に、「とれいん」誌の前里さんが、新製品B1の写真撮影。その身を挺しての取材姿勢にメンバーからは「オーッ!」と感嘆の声が…。
北田さん立会いの下、新しいポイントでのC62の先輪脱線の原因と対策を確認するため、大島さんのC62で検証を始めます。最初は問題なかった大島さんのC62は、周回を繰り返す内に脱線が始まり、護輪軌条に乗り上げる箇所が2か所あることが分かりました。一か所は護輪軌道の一部の切削、油塗りで一時解決しましたが、根本原因が分からず、問題ポイントをOSに持ち帰り、検証検討いただくことになりました。
■ポイントでの脱線原因追及/大島さん(C62)
事故検証が続く中、先月大西さんの指導で連続運転が出来るようになった近藤さんのクラウスが通過します。北田さんの目視でいくつかの蒸気漏れ箇所が見つかり、コーキング剤の追加の指導とその場での増し締めで、ついには大西さんを乗せ、2人乗車で快調に走ります。近藤さんは「さすが北田さん。見ただけで分かるんだ」と感心していました。
■事故調査団の間を通り抜ける
■2人を乗せて快調走行/近藤さん(クラウス)
午後からの試乗会に先立ち、B1は内周線に入線。吉岡さんの5吋酒井のディーゼルとご対面。その間に岸田のアスター45㎜木曽森林仕様のB1を並べ、ケージの異なる木曽森林機が集いました。
■木曽の機関車が揃う
試乗会は北田さんの運転で5人乗りからスタート。小さな機関車ながら力強い走りを披露します。その後はメンバーが交替で試乗。私も運転しましたが、ロケット同様の小さな焚口で、走りながらの投炭には慣れが必要のようでした。
■5人乗りで試乗会スタート/北田さん(B1)
■B1の運転感覚を確かめる/栁町さん
手ごろなサイズのスケール機新製品の披露と、北田さん、片岡さんとの交流で充実した運転会になりました。これからも新製品の開発と運転会の参加を期待しています。
この日の運客は878人でした。
■今日の運客は878人/大石さん(C21改C56)