ウェブ時代を行く・・・私的読書 サンフランシスコへの愛

2009-08-11 16:01:14 | Diary
「ウェブ進化論」「ウェブ時代を行く」

梅田望夫さんは”シリコンバレーからの手紙”で前から知っていた。
そして好感をもっていた。

この2冊を私が読むのは至って、私的な理由からだと思う。

そうサンフランシスコが恋しいのだ。

私が当地にいたころは、まだ大学ではマックが主流で
テルネットでメールやチャットをする時代。

そして当時サンフランシスコは最先端の場所で、哲学科の教授の息子は
ジュリアードへ行っているというのに、なぜかプログラミングにはまり
大学で一日中ネットワーク上の仮想空間を作っていた。彼はウィザード。
音楽を解するには数学的センスがいるらしいからまんざら畑違いではないのかも
しれないが・・・。

梅田さんの本には、ネットに寄せる希望と愛憎、すべてがサンフランシスコを
思い起こさせる。若さ、チャレンジ、冒険、夢、努力、反骨精神、反体制精神。

シリコンバレーの雰囲気を如実に伝えていると思う。

コンピュータの世界かくあるべし。自由と反旗、成功。

私がコンピュータを選んだのはSFでの経験があったからだが、日本では私は
単なるデスマーチ以外見ていない。日本の製造業では、制御系の世界にはデスマーチ以外ないような?

ピーター・リンチではないが、ITはその利用者が利するのであって、それを生み出した
ものが利するのではない。 

ところがなぜかシリコンバレーにはデスマーチでも平気というオタクがたくさんいて
それで何かしら成り立ってしまっているのである。というのはデスマーチは日本のように無期懲役ではない。その場限りで気に入らねば立ち去れば良いだけのこと。
元がヒッピーの本拠地だけあって、オルタナティブな生き方はあそこでは普通なのだ。

34歳でシリコンバレーに飛び込んで、年こいていた、という梅田氏、でも
アメリカで34歳ってまだ若造よ?どっこい44歳でも若造だと思う。
54歳でやっと日本の30代ぐらいの気分なんだから・・・。
デイリーを思い出す。彼は留学生向けのソフトを開発していて、私は
テストをやってあげてた。彼はやっと50を超えたくらいだった。それでコツコツ
学習ソフト作っていて生きていける社会っていいじゃない?
どうしてるかなぁ・・・

まぁそういうところが好きでSFが忘れられない。サンフランシスコとITは
私にとって、振り向いてくれない恋人みたいなものである。

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