『はい、起きて!』
…あぁ、もう少しだったのに…
あと少しでよだれが垂れるとこだったのに、なんでやめちゃうの…
とろけたカラダを無理矢理ベッドから引き剥がす。
あぁ、またココに戻って来てしまった。
一枚づつ、脱ぎ散らかしていたモノを身に纏う。
『ぢゃぁ、次はいつにする?』
『う~ん、来週はちょっとバタバタしてるから、また電話してもいい?』
『わかった』
ひとり外へ出る。
冷たい風が心地よい。
真直ぐ家へ帰るとするか。
冷えた缶ビールが一本、冷蔵庫に入ってたハズ。
キュッとやって少し横になろう。
夢の続きがみれるかもしれない。
…なぁんてコトを思いつつ、テクテク歩く鍼治療の帰り道…