-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

ビッキ(第3弾)…モリアオガエル

2013-12-07 16:28:51 | 自然

 昔はどんな種であれ、ガマガエル以外は全てビッキと呼んでいた話は、大分前のブログで説明しました。今回は、畑沢の第3番目の蛙です。

 モリアオガエルと言います。足に吸盤があり、アマガエルと非常に似ていますが、アマガエルよりも一回り大きい体です。この種の最大の特徴は、産卵方法です。水溜まりに突き出した木の枝や草に、白い泡で包まれた卵を産卵します。泡の中で孵化したオタマジャクシは、体を動かしながら泡から這い出て、下の水面に落ちていきます。

 私の実家の近くに合った水田は、その産卵場でした。学校へ登校する時に、小学生たちが集まって一緒に並んで行きます。その集合場所が私の家の前でしたので、水田の脇に生えている柳の枝に、子どもの握り拳大の白いものが沢山付いているのを記憶しています。当時の私には、それが何であるかを知りませんでした。白い泡の中に卵があったのでしょうが、外部からは全く卵が見えません。見かけはただの泡だけですから、「汚いもの」と思い、触ろうなどとの発想は出てきませんでした。

 写真のモリアオガエルは、中畑沢の屏沢にある水田の脇で撮影したものです。もちろん、春の田植えの時期です。しかし、残念ながらこの蛙は、満身創痍の状態です。田植え前の代掻きで、トラクターによって、背中、四肢が大きく傷ついています。昔の代掻きは、牛や馬で行っていましたので、蛙も十分に逃げる余裕がありますが、トラクターの速さには対応できません。

 紹介していない畑沢の蛙は、まだ沢山います。アマガエル、ツチガエル、カジカガエル、ガマガエルです。しかし、もう冬になりましたので、今年は「冬眠」とさせていただきます。


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