温泉クンの旅日記

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朝ラー、エーイッ! ついでに昼ラー

2012-08-08 | 食べある記
  <朝ラー、エーイッ! ついでに昼ラー>

 ずっと「朝ラー」とやらをしてみたかった。
 会津喜多方ラーメンや、静岡の藤枝あたりで朝ラーメンが流行っていると知ってからずいぶんと経つ。

 わたしの旅のスタイルは基本B&B(朝食付き)で、夜は地元の居酒屋で呑む。つまみは相当に口に合わない限りあまり食べないので朝食はしっかり食べてしまう。だからなかなか朝ラーができなかったのである。

 そうだ。ふと天啓が閃いた(それほどのものか?)。
 東京に築地市場があるではないか。あそこなら早朝未明から食堂もやっているはずだ。鮨屋やら魚屋などが魚などを仕入れにきて食べる朝食は海産物とは限るまい。ラーメンやらカレー、定食なんかがあるはずである。
 適当な口実で一日休暇をとり、朝早くに出かけてみた。

 通勤客あり観光客ありで、朝の築地駅で降りるひとはけっこう多い。



 場外の某有名ラーメン屋は一度いったことがあり、ラーメンをつくるのを一番前でみていたらこれでもかと化学調味料をボカスカぶち込んでいて唖然とさせられた。以後、場外から足が遠のいてしまったものだ。

 せっかくである、場内にいってみよう。



 ターレー(ターレットトラック)が所狭しと走り回っている。ターレーは「ぱたぱた」とか「ばたばた」とも言われるが、天然ガスか電気を使用しているようで荷物を積んでいないと無音で走り、振返ると踵のところにいたりしてドキッとさせられることもしばしまである。

 観光客は寿司店に長い行列をつくっていたが、こちらの狙いは違う。



 早朝から行列が絶えない三代続くラーメン店「やじ満(やじま)」である。



 カウンター十席ほどの細長い店で、営業時間は朝の四時半から午後一時までだ。
 客はとくに市場関係者の常連が多い。だから回転が速い。行列それほど待たされずに店内の席に座れた。
 麺類、ご飯類、シューマイなどメニューは豊富だ。あさりラーメンとか牡蠣ラーメンなども売りにしている。

「ラーメンをください」
「醤油で?」
 もちろんそうだ、と頷く。
 まだ朝だし、初めての店である、シンプルな醤油ラーメンを選択した。常連客は味を濃くしてとか麺を柔らかくだのいろいろと凝った注文をしている。
 運ばれて来たラーメン。



 チャーシュー、メンマ、薬味の葱に鶏ガラ醤油のスープ。いかにも東京風である。
 ふぅむ、まあまあ美味しいが・・・。常連が週に二回以上は来るというのがなんとなくわかる。
(どうみても見た目はバリバリ東京ラーメンだ・・・ばってん・・・)
 大事な一点に違和感を覚える。

 黄色いストレートの細い麺が「博多ラーメン」を思わせるほどわたしにはちょっと噛みごたえがあったのである。
 もしも次回来たときには「ホワイト」とかの符丁を使っている「塩味」を試して、麺を柔らかくしてもらおう。とにもかくにも「朝ラー」はクリアばい。


 八幡屋でラーメン食べて以来の大井町だ。
「永楽」の前にはいつも行列ができている。





 開店時間は十一時半だが、その十分前くらいから行列ができるのだ。前から気になっていた店である。
 築地で朝ラーして、ええいついでだ昼ラーもしちゃえ、でここに並んでいるのだ。
 この日の開店第一回目の客グループになんとか潜り込めた。ひとりなのでカウンター席に詰めて座らされた。

 全部の客が滞りなく座りきると順番に注文を聞いていく。聞いた注文を大きな声でオープンな厨房に通す。どうやら、すべての客の注文を聞き終わってから一斉に調理を開始する流儀のようである。
 なにしろ朝ラーを食べてから、まだ三時間も経っていないのだ。わたしの番になって、一番安いラーメンと言いにくく「ワンタン麺」とすこしだけ見栄を張ってしまった。



 運ばれたワンタン麺はどうみても、もやしそばみたいだったが、たしかにワンタン麺であった。
 隠れていたワンタンもなかなかのものだったが、麺とスープ、これが、相性が良すぎて「1足す1は2でなくて3超えて4、あれれ~っ!」みたいに絶妙至極でとてつもなく旨いシロモノだ。
 旨いスープが麺にからんで次から次へと飛び込んでくるのだ。



 出口からでるまでにひとが食べていた餃子もチェックしたが、ジツにどうも旨そうで、次にきたら、ラーメン餃子で決まりだ。



  →「懐かしの東京ラーメン」の記事はこちら
  →「懐かしの東京ラーメン(2)」の記事はこちら

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