温泉クンの旅日記

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別府・鉄輪温泉連泊①

2007-07-11 | 温泉エッセイ
  <別府・鉄輪温泉連泊>

  ①陽光荘の貸間

 横浜から車で九州に来たのは今回が三度目である。

 一度目は横浜から一気に<久留米の船小屋温泉>までひた走り、二度目がこれ
また一気に福岡の原鶴温泉に走りこんだ。
 三度目の今回はできれば本州のどこか、岡山か広島か山口あたりで一泊を・・・
なんて心積もりであったのが、またまた一気に大分の別府まで馬鹿みたいに(みた
い?)つっ走りぬいたのだった。ほんとに、一気好きな野郎だと悲しく思うのだ。

 別府インターで二万四千円ほどの目玉の飛び出るほど高い高速料金を支払い、
目玉を押し戻すとため息ひとつついて鉄輪温泉に向かった。
 電話番号しか知らず行けばなんとかなるさ、といういつものスタイルなので、
近くにいき電話をかけて宿の場所をナビしてもらう。



 別府、とくに鉄輪あたりでは「貸間」といって食事は出さないで部屋だけ貸す宿
が多い。料理できる客は炊事場があるのでそこでつくるし、出前も、外食も、持ち
込みもできる。もちろん宿にも風呂はある。それで、格安料金なのだ。

 いくつかのホームページをみて、この「陽光荘」に決めた。NHKで、別府の温泉
にはまった外人を特集するような番組があり、その際にこの宿もとりあげられてい
た記憶があったからだ。とりあえず電話では一泊ということにしてあるが、気に入
れば連泊するつもりだ。



 狭い坂道を下って陽光荘の玄関前にぴったりと横付けして荷物だけ降ろすと、
離れた宿の専用駐車場に車を止めて宿に戻る。

(ほー、思ったより悪くないかもしれない。これなら連泊できそうだな)

 案内された部屋は坂道に面した六畳であった。テレビは百円で二時間。



 つけっぱなしで寝てしまう流派のわたしには最適である。浴衣が二百円。タオル
はタダで貸してもらった。
 ふーむ。<大沢温泉 自炊部棟>とくらべてまったく遜色ない感じ・・・つまり
料金はかなり安そうだ。いっても四千円ぐらいだろう。



 大沢温泉と同じように靴は自分で持ってあがり、二階専用の靴箱にいれるスタイ
ルだ。ただ外鍵が大沢温泉ではなかったが、ここは南京錠がふすまドアに取り付け
られている。冷蔵庫は廊下にいくつかおいてあり、自由に使用できる。自分の名前
を必ずつけるように言われたが、わたしの場合にはどうせ水か氷ぐらいしか用はな
い。

 とりあえず、まずは温泉である。
 奥に蒸し湯の狭い入り口があるが、血圧の高いわたしにはやめとくほうが無難
だ。



 ちょっと狭い浴槽だが、首までどっぷり浸かった。熱めのいい温泉である。澱の
ようにまとわりついた旅の疲れがほどけていく。

 さて、今日はこれからどうするか。
 それにしても疲れた・・・目蓋も重い。そろそろ夕刻である。よし。横浜から
別府までの道中に二時間、一時間、三十分の三回の仮眠しかしていないので、軽く
呑んでから食事をして早めに眠ることにきめた。

  - ②に続く -

  →別府・鉄輪温泉連泊②はこちら

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