温泉クンの旅日記

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伊東温泉、湯三昧(1)

2017-02-26 | 温泉エッセイ
  <伊東温泉、湯三昧(1)>

 あるときから「縁」というものが大事なものだと思うようになった。
 人との出会い別れの縁もあれば土地との縁もある。
 切れたり繋がったり、あったりなかったり、異なものだったり味なものだったり「縁」とは真に不思議なものだ。



 そう考えると伊東には縁があるのだろう。一番多く旅しているかもしれない。
 宿では、伊東小涌園とは恐ろしく長い付き合いだ。軽く二ケタは泊まっているだろう。





「緑涌(りょくゆう)」という全室が庭園露天風呂付きが別館にできて、平日三万、週末三万五千円という、いかにも「伊豆箱根値段」らしい。申し訳ないが湯布院とか黒川のほうがお得だとわたしは悪いが断言する。まあ、九州までの交通費を考えればアニバーサリーなどでの宿泊ならいいかも知れないが。

 本館のほうはそれに比べればリーズナブルな料金だ。
 たぶん、もう限られた年配従業員たちしか知らないだろうが「サンキュウ―プラン」というのが昔あったのだ。平日限定で宿泊料金が三千九百円のプランで、わたしはけっこう利用させてもらった。たしか朝食は付いていなかったと思うが定かではない。

 この小涌園の浴場には掛け湯用の大きな陶器の壺があるのだが、わたしはぬるいので好みではない。
 浴槽のお湯を直接掛けるのがわたしの流儀だ。



 温泉浴といえばまずは湯に浸かることである。



 中学の先生が話してくれた恐い話がある。トッポイ生徒が黒人の真似をしようと全身にコールタールを塗った話だ。ひとは心臓からだけでなく皮膚からもジツは呼吸するので、肌呼吸をコールタールで出来なくなった生徒が死ぬようなひどい目にあったそうだ。皮膚呼吸の俗説なのかも知れないが「恐い」話であった。



 宿には温めと熱めの浴槽があるのだが、熱めの湯がわたしは好みだ。
 温泉浴は立ちのぼる温泉成分があるので、呼吸器からもしっかり体内への浸透が行われる。



 露天風呂は冷たい外気があるので、気分転換には最高だ。ただ施設によっては温泉でなかったりするのでしっかり確認することも必要である。





 もちろん、実際に「飲泉」もある。





 伊東で唯一飲泉処がある宿なのである。


  ― 続く ―


   →「伊東、珈琲そして中華そば」の記事はこちら
   →「天国と地獄(1)」の記事はこちら
   →「天国と地獄(2)」の記事はこちら
   →「伊東温泉、シメの納豆炒飯」の記事はこちら



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