ファミレスとは全く関係のないところから始まります。
20年前、当時会社員だった僕は会社に有給を取って免許の試験に出かけました。
電車に乗り教本を広げようとしたその瞬間何やら前方から眩い光が。
それは神の啓示にも似て・・・・・
どっかのCMの「うち~の職場で一番ひか~ってるのは~3日前~からきている~派遣社員の~♪」ってぐらいの
後光が向いの席に座ってる彼女から発せられてるんです。
もう釘付けでした。
「今まで19年間生きてきた中でこれほど綺麗な人を見た事があるだろうか、いやない。」
勉強どころではありません。
直属の上司から「お前一発で通らんかったら丸坊主な」と言われてたのにもうそんな事さえどうでも良くなってました。
いや、もうむしろボウズにしてくれと。
教本を読むフリしながら彼女をチラ見。
そうこうしてるうちに電車が混雑してくる。
「どうする?」
「そっか!次の駅から乗ったふりして隣に座るか!でも俺随分前から乗ってるしバレるか??そもそも俺を認識してんのかよ?」とか
かなりのイキオイで独りミーティング。
そんなの考えてるうちにもどんどん人が入ってくる・・・前に立った女子高生が
下らない事ベラベラ喋ってる。
髪をツンツンに立てたパンクスだ。
「私さ~ラフィンの曲のハバマイって聞こえる所あるんだけどー」とか言ってやがる!
「それはネバーマインドだ!大体はばまいは北方四島だろが!」と心の中で叫びつつそんなチャーミーだかグリーンだか解んない頭をしてんじゃないよ!
いや、でもそんな事よりもだ、あと5cm横にずれてくれ!
彼女が見えんよ。
あー・・・ダメもう完全に見えなくなっちゃったよ・・・さっき考えてた作戦(次の駅から~)ももうダメだな・・・
久居についたし降りるか・・・・
免許センター行きのバスに乗ったらなんとその彼女がっ!
おぉ!神よ!あなたは私を見捨ててはいなかったのですね!(でも無信心)
何て声かける?そもそもナンパした事ないし。
あー・・・こんな事なら大阪で練習しとけば良かったよ・・・どうする、どうする・・・
着きました、運転免許センター。
降りる時、やっと声を掛ける事ができました。
「免許取りに行くんですか・・・・・?」と。
あったりまえだっての。
他に何すんの?って感じですよね。
立ったままバスの中でその彼女一生懸命教本開いて勉強してるんですよ。
僕はずっとその横顔に見とれてた訳ですが。
因みに教本関係はもう既に電車の中に忘れてきてる訳ですが何か?
「免許取りに行くんですか?」から始まった2つ上の彼女との付き合い(!そうなんです、付き合うんです)は2年で終わります。
別れたのは僕が意地を張ったから。
それから3~4年引きずる事になります。
その彼女から19歳の誕生日にプレゼントされた左手薬指の指輪。
後生大事に持ってたんです。
好きな人ができたら右手に付替えて。
そして暫くして会社を辞めバンドが潰れ美容師になりそれと同時にレストランSでバイトが始まる。
23歳ぐらいの時だろうか。
その時は一時バイトしてない時だったのですがそこの従業員とバイトさんはみんな知ってて。
友人4~5人で食事に行ったんですね。
その中の一人が目ざとく「お前・・・まだそれ(指輪)持ってんの・・・?」と。
「ひきずりすぎだろ~」
「いや、俺にはこいつの気持ちが判る!」(って言ってくれたやつは未だに独身、彼女いない歴38年・・・・)
喧々囂々の中いつの間にやら僕の指から無理矢理抜き取られた指輪は手から手へ。
「一つの指輪を巡る壮大な奪い合いが始まった・・・一つの指輪を巡るそれは壮大な抒情詩!冥王サウロンが全世界を支配(以下略」
「もういいかー・・・こいつらなりに色々考えてくれてんだな、多分」
今日を限りに彼女の事は綺麗さっぱり忘れてしまおう。
飲めない酒をガンガン飲みました。
宴は終わり前後不覚になりひきずられる様に店外へ。
丁度レジのとこ辺りで友人の一人が「おい、これまだ大事だろ?」と僕に指輪を!!
まさに王の帰還(?)
「やっぱりこいつは俺の味方だなTT」とか思いながらレジの方に支払いに。
レジには大学生のバイトちゃんKちゃんがいた。
「田中さん楽しそうですね~」とニコニコ。
く――――っ!この子ってこんな可愛かったっけ??
とお酒がかなり良い感じで回ってた僕はそう思いました(いや、実際可愛かったと思います)。
事もあろうかその場で僕はKちゃんに「この指輪をあげる」と。
きょとんとしてたなKちゃん。
指輪を渡してくれた友人は更に口をあんぐりと。
次の朝自己嫌悪ですよ。
酔ってたとはいえ憶えててしかも自分の意思であげてる訳ですから。
それっきりレストランSには行き難くなってしまいました。
後日聞いた話によりますと何故かその指輪はKちゃんの左手の薬指にピッタリだったらしく
「田中さんがくれた」と喜んで(か?)着けてくれてたらしい。
その場で見てた友人はしきりに「とにかく会いに行ってやれ」ってしつこく言ってました。
行ってないです。
サイアクです。
そして別のレストランSで働きだし「新婚さんいらっしゃ~~い編」や「ちょっと待て!相手は女子高生だってばよ~ぃ編」に
繋がる訳ですが・・・
それはまた次回。
それにしても・・・・・
ママ・・・あの指輪何処に行ってしまったんだろう・・・ママ~ Do you remember~♪(ふる・・・・)
~総括(?)~
※あのままどっか周ってると怖い・・・・
※2 免許は無事一回の試験で取れました、ボウズはセーフ。
※3 ちょっとの勇気が凄く大事ですよね。その一歩を踏み出せ~!
※4 男は引きずるよね(僕だけ?)
※5 酒は飲んでも呑まれるな・・・・・・・
20年前、当時会社員だった僕は会社に有給を取って免許の試験に出かけました。
電車に乗り教本を広げようとしたその瞬間何やら前方から眩い光が。
それは神の啓示にも似て・・・・・
どっかのCMの「うち~の職場で一番ひか~ってるのは~3日前~からきている~派遣社員の~♪」ってぐらいの
後光が向いの席に座ってる彼女から発せられてるんです。
もう釘付けでした。
「今まで19年間生きてきた中でこれほど綺麗な人を見た事があるだろうか、いやない。」
勉強どころではありません。
直属の上司から「お前一発で通らんかったら丸坊主な」と言われてたのにもうそんな事さえどうでも良くなってました。
いや、もうむしろボウズにしてくれと。
教本を読むフリしながら彼女をチラ見。
そうこうしてるうちに電車が混雑してくる。
「どうする?」
「そっか!次の駅から乗ったふりして隣に座るか!でも俺随分前から乗ってるしバレるか??そもそも俺を認識してんのかよ?」とか
かなりのイキオイで独りミーティング。
そんなの考えてるうちにもどんどん人が入ってくる・・・前に立った女子高生が
下らない事ベラベラ喋ってる。
髪をツンツンに立てたパンクスだ。
「私さ~ラフィンの曲のハバマイって聞こえる所あるんだけどー」とか言ってやがる!
「それはネバーマインドだ!大体はばまいは北方四島だろが!」と心の中で叫びつつそんなチャーミーだかグリーンだか解んない頭をしてんじゃないよ!
いや、でもそんな事よりもだ、あと5cm横にずれてくれ!
彼女が見えんよ。
あー・・・ダメもう完全に見えなくなっちゃったよ・・・さっき考えてた作戦(次の駅から~)ももうダメだな・・・
久居についたし降りるか・・・・
免許センター行きのバスに乗ったらなんとその彼女がっ!
おぉ!神よ!あなたは私を見捨ててはいなかったのですね!(でも無信心)
何て声かける?そもそもナンパした事ないし。
あー・・・こんな事なら大阪で練習しとけば良かったよ・・・どうする、どうする・・・
着きました、運転免許センター。
降りる時、やっと声を掛ける事ができました。
「免許取りに行くんですか・・・・・?」と。
あったりまえだっての。
他に何すんの?って感じですよね。
立ったままバスの中でその彼女一生懸命教本開いて勉強してるんですよ。
僕はずっとその横顔に見とれてた訳ですが。
因みに教本関係はもう既に電車の中に忘れてきてる訳ですが何か?
「免許取りに行くんですか?」から始まった2つ上の彼女との付き合い(!そうなんです、付き合うんです)は2年で終わります。
別れたのは僕が意地を張ったから。
それから3~4年引きずる事になります。
その彼女から19歳の誕生日にプレゼントされた左手薬指の指輪。
後生大事に持ってたんです。
好きな人ができたら右手に付替えて。
そして暫くして会社を辞めバンドが潰れ美容師になりそれと同時にレストランSでバイトが始まる。
23歳ぐらいの時だろうか。
その時は一時バイトしてない時だったのですがそこの従業員とバイトさんはみんな知ってて。
友人4~5人で食事に行ったんですね。
その中の一人が目ざとく「お前・・・まだそれ(指輪)持ってんの・・・?」と。
「ひきずりすぎだろ~」
「いや、俺にはこいつの気持ちが判る!」(って言ってくれたやつは未だに独身、彼女いない歴38年・・・・)
喧々囂々の中いつの間にやら僕の指から無理矢理抜き取られた指輪は手から手へ。
「一つの指輪を巡る壮大な奪い合いが始まった・・・一つの指輪を巡るそれは壮大な抒情詩!冥王サウロンが全世界を支配(以下略」
「もういいかー・・・こいつらなりに色々考えてくれてんだな、多分」
今日を限りに彼女の事は綺麗さっぱり忘れてしまおう。
飲めない酒をガンガン飲みました。
宴は終わり前後不覚になりひきずられる様に店外へ。
丁度レジのとこ辺りで友人の一人が「おい、これまだ大事だろ?」と僕に指輪を!!
まさに王の帰還(?)
「やっぱりこいつは俺の味方だなTT」とか思いながらレジの方に支払いに。
レジには大学生のバイトちゃんKちゃんがいた。
「田中さん楽しそうですね~」とニコニコ。
く――――っ!この子ってこんな可愛かったっけ??
とお酒がかなり良い感じで回ってた僕はそう思いました(いや、実際可愛かったと思います)。
事もあろうかその場で僕はKちゃんに「この指輪をあげる」と。
きょとんとしてたなKちゃん。
指輪を渡してくれた友人は更に口をあんぐりと。
次の朝自己嫌悪ですよ。
酔ってたとはいえ憶えててしかも自分の意思であげてる訳ですから。
それっきりレストランSには行き難くなってしまいました。
後日聞いた話によりますと何故かその指輪はKちゃんの左手の薬指にピッタリだったらしく
「田中さんがくれた」と喜んで(か?)着けてくれてたらしい。
その場で見てた友人はしきりに「とにかく会いに行ってやれ」ってしつこく言ってました。
行ってないです。
サイアクです。
そして別のレストランSで働きだし「新婚さんいらっしゃ~~い編」や「ちょっと待て!相手は女子高生だってばよ~ぃ編」に
繋がる訳ですが・・・
それはまた次回。
それにしても・・・・・
ママ・・・あの指輪何処に行ってしまったんだろう・・・ママ~ Do you remember~♪(ふる・・・・)
~総括(?)~
※あのままどっか周ってると怖い・・・・
※2 免許は無事一回の試験で取れました、ボウズはセーフ。
※3 ちょっとの勇気が凄く大事ですよね。その一歩を踏み出せ~!
※4 男は引きずるよね(僕だけ?)
※5 酒は飲んでも呑まれるな・・・・・・・
田中さんんがラフィンを知ってるのが マニアックで嬉しかったす←そっちかよ(^ε^)
〆が「ゲットザグローリー」やった。
パンクは嫌いやったでラフィンも実はあんまり好きじゃなかったな^^;
でもWILLARDは好きで今でも結構聴くよ。
因みに「Get the glory」はメジャー盤よりもデビューする前の歌詞が「栄光を掴め」と「Get the glory」しか言ってないハードコアバージョンの方がかっこ良かった。
メジャーデビューしてからはレコード会社に毒されたと思う。