子供の頃の遠い記憶の中にある「母の日」。
初めてのプレゼントは何だったでしょうか。
おそらく幼稚園や保育園で書いた似顔絵だったりしませんか。
僕はそうでした。
あと紙で花を作ってそこに短冊状に切った紙を貼り「お母さんありがとう」って書いてあったな。
それから・・・・小学校に入ってすぐだったかの母の日。僕は何をあげたら良いのか迷って「ママレモン」(洗剤)をあげたんです。
手荒れがしないとかCMで言ってたしおかんはアカギレとか酷かったから。
これで治るんかな?なんてな。
喜んでくれるかな?とか思ってたら何といきなり家族会議でした。
神妙な顔つきでママレモンを中央においておかんとおやじが向かい合ってる。
おやじは腕組みをして目を閉じて。おかんも困った顔してたな。
で、僕を呼ぶんですね。「こっちにおいで」と。すげー説教(?)されました。
「勿体無い事をするな」と。
買ってきた店に返そうとか言い出す始末。
子供心に恥ずかしかったです。悲しかったとかじゃなくって恥ずかしかった。
何故なら田舎には「母の日」なんてないから。そんな小じゃれた風習は知ってても「無かった」んですね。
都会での話しだろ~と。
で僕は何故か「都会かぶれ(?)したすかした事やっちゃった」みたいな気分で恥ずかしかったと。
でも「ママレモン」は使ってくれてたな。
そして次の年。
国語の時間に「母の日」に因んだ手紙を授業で書かされた。
細かい文章は失念しましたがはっきりと覚えてるのはとにかく「長生きしてね」と。
最後に「100歳まで生きてね」と結びの文章。
思いっきり提灯文章(これは今でもか)ですが。
そしたら何とうちのおかんときたら。 。。。。。
「100歳で死ななあかんのかっ!!(ちょっと怒)」
ええもうびっくりですよ。
そんな、あんた無茶な。
もっと生きるつもりで?と
子供の書いた文章や~んとか思ってたらおかん涙ぐんでたな。
照れ隠し。
一度だけ長島スパーランドにおかんの会社の従業員旅行で僕だけ連れていってもらった事あったな。(小学校4年)
何か乗り物ないかなぁと捜してたら小さいジェットコースター(二人乗りのヤツ)があって「これやったら小さいでこわないやろ」ってんで乗ったんですね。
そしたら何とこれめちゃ怖い。
小さいだけに不安定極まりなし。
しかもギュンギュンって動いて横Gがハンパないんです。
「こ、こえ~~~~よ、おかん!」って横みたらおかん思いっきり歯をくいしばって今で言う爆笑問題の大田が難しい顔付きの時みたいな顔になってんのね。
顎に皺寄せて。
んであろう事か・・・・
「ん・・・・ぬお~~~~~~~~~!!」
おっさんやん、うちのおかん。
でもねこのおっさんみたい(?)なうちのおかん38歳になったマジおっさんの僕に「今でも可愛いんや」って言ってくれるんですよ。
「気持ちわりーわ!」って怒鳴るんですがやっぱ迫力ないわなぁ。
おかんには勝てませんて。
幼稚園の時に作った紙細工の花(短冊に「お母さんありがとう」って書いてあるヤツね)はまだ
洗濯機の置いてある場所に大事そうに貼ってあります。
僕は見て見ぬふりをします。
あんな小さな子供の作ったしょぼい細工を本当に大事そうに置いてあるんです。
みんな今日は言ってええ日やで!
「おかんありがとう!」ってな。
「産んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」「叱ってくれてありがとう」「褒めてくれてありがとう」「今でも元気でいてくれてありがとう」
って言おうや。
あ・・・大阪弁になってますね。
失礼致しました。
特に母親はそうだと。
今「佐賀のがばいばあちゃん」って読んでるんだけど20ページ目で既に泣きかけ。
面白いので読んでみるべし。
親の愛情は本当に深いな。
うちのおかんはそこに「ややこしい」が混じるワケだが。
でも、親は子どもの幸せを願うっていいますね。無償の愛ってやつなのかな?親になってないから、わからないけど、そんなんかもしれない。
それが無償の愛。