<読書会> おもしろ☆本棚

毎月都内で読書会を開いています。参加者絶賛募集中!
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2023年10月の課題本『十五少年漂流記』

2023-11-19 23:04:06 | ・例会レポ
講師含め11名うち初読2名未読1名でした。 ☆出席者の感想☆・冒険小説として楽しめる。・子供のころに少年少女文学全集で読んだ。・〈少年〉が〈漂流する〉のがぐっと来る。原題が「二年間の休暇」だったらこんなに読まれなかったのでは。・子供向けかと思ったら意外に面白い。・子どものころの夢に訴えかける。子供時代の秘密基地を思い出す。・善い人悪い人が分かり易い。・動植物の描写の詳しさは19世紀の自然科学 . . . 本文を読む

2023年9月の課題本『タタール人の砂漠』

2023-10-01 20:06:48 | ・例会レポ
万城目学さんのTwitter(現X)で、森見登美彦さんと「珍しく意見が合った」と推奨されていたのをきっかけに読んだ小説。山もなければ谷もないストーリーが、それゆえに深く胸に刺さり「これは皆に読んでもらわねばだわ!」とゆるぎない自信を持って課題本に推薦したのでしたが…あちゃー。周囲から「読み進まない」との声が耳に届き、ナゼ?の思いを抱きながらしおしおと例会に参加。出席者めちゃ少ない . . . 本文を読む

2023年7月の課題本 『嘘と正典』

2023-08-19 17:10:48 | ・例会レポ
私がはじめて小川哲の作品に接したのは2019年の夏『短編ベストコレクション2019』(徳間文庫)に収載されていた「魔術師」を読んだ時でした。名だたる書き手の作品が、綺羅星のように並ぶ中で、「魔術師」の文字だけが太字に浮き上がって見えるような、そんな錯覚を覚えるほどの衝撃を受けました。ストーリーだけではなく、全体に漂う名状しがたい喪失感や悲劇の予兆に打ちのめされ、鳥肌が立ち、「この人、一体何もの . . . 本文を読む

2023年6月の課題本『そして夜は甦る』

2023-06-28 17:36:29 | ・例会レポ
【欠席をされた推薦者より】● 推薦した理由大好きな原尞が今年5月4日に急逝し、もう彼の新作が読めなくなってしまったので、ぜひとも会員の皆さんに、現代日本にはこんなハードボイルド作家がいたということを知ってもらおうと思い、デビュー作の『そして夜は甦る』を推薦しました。寡作で有名な原尞は本書に連なる〈沢崎シリーズ〉5作(あと短編集1冊)を残してこの世に別れを告げました。遺作となった『それまでの明日 . . . 本文を読む

2023年5月の課題本『同潤会代官山アパートメント』

2023-06-02 17:32:25 | ・例会レポ
この作品の作者はテレビドラマや映画にもなった『ビブリア古書店』シリーズの作者。『ビブリア』シリーズは読んでいたものの、他の作品も読んでみたいと思い、また、目黒さんがこの作品の解説を書いているということで、推薦しました。  『ビブリア』シリーズを読んでいた人も、この作者の作品は初めての人も参加した読書会でした。 否定的な意見としては ・あっさりしていていい話だけど、掘り下げが足りないし、深みが . . . 本文を読む